昨日借りたビデオとCDを返しに行く。
何気なく空を見上げると満天の星が。
明日は天気が良いのだろう、美しく輝いている。
東の空には、夏の大三角形といわれる、
こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを見つける。
この時期なので、左からデネブ、頂点にベガ、右がアルタイルという順番だ。
南に目をやるといて座、それにさそり座のアンタレスが輝いていた。
南西には、おとめ座のスピカが低い空に眩しく輝いている。
あいにく、寝待の月が東南東の空に顔を出し、星達を牽制している。
それにしても、夜空に輝く星達はなんと神秘的なことだろう。
幾万年も人類は夜空を見上げてきた。 僕もその一人にすぎない。
面々と受け継がれる命と変わることの無い宇宙の景色。
その深遠なる光景と、はかなきなるもこの地球に宿る生命たち。
喜び、怒り、哀しみ、そして楽しみを分かち合い、ささやかなる人生を歩んでゆく。
この世に生まれ、この大自然に育まれて生きていくこと、これを感謝せずにはいられない。
束の間でもこの眼でこの感触をもって感じることができる幸せ。
不可思議な世界を垣間見る。 “神”の存在を意識するのはこの瞬間かもしれない。
帰り道、大きく息を吸い込んだ。 生きていることを確かめるように。