笑う 七色 福来たる

盲導犬の訓練を終え、どうも犬となって帰ってきた七色。そんな七色と隊長のぐ~たらで楽しい訓練生活。 

すってんころりん

2011-03-05 | 七色の日常


 「 ゆきが つもり まちた 」


粉雪が1cmほど積もった七色地方。

今朝は道路が凍っていて、ツルンツルン。

七色に引っ張られたわけでもないのに、

道路の真ん中で滑って、すってんころりん転んだ隊長。

それに驚いた七色は、リードを放れ、ぶっ飛んだ。 

 マズイ!! 

ここに車が来て、ひかれて飛ばされて・・・・・最悪のシナリオが隊長の脳内でパラパラ漫画のように、駆け巡った。 

そこで隊長は、一世一代の芝居をうった。

何事もなかったように、「 じゃあね。バイバイ七色。」 と背中を向け、その場を去るフリをした。

ぶっ飛びながら追いかけてきた七色。

そこですぐにリードをつかもうとするとまた逃げる可能性があったので、

あくまでも冷静に、「 七色、ヒール 」 と言って、左側に寄せ、

アイコンタクトをして、あくまでも 冷静に、「 シット 」 「 ウエイト 」 

無事に、リード確保。

・・・・・・ ここまで多分たったの7秒ぐらいのことだったと思うが、

体感的には、70分。 疲れた ・・・・・心身ともに消耗した。





 「 7びょうで 70さい ふけて たいちょうは おばあさんになったのでしゅ 」 ・・・・・70歳老けたら生きてないんじゃNE?? 



こうして1日の幕開けは最悪だったが、


夕方には、



 「 ゆきが きえまちた。 」


何事もなかったようにすっかり解けていた。 



今日は、七色に留守番をお願いして、友人達に会いに行った。 





 「 ななタンは およめに いけなくなりまスタ 」


雛人形を片づけてから出かけようと思っていたが、

今朝の一件で70歳老けた隊長には、その余裕は残されていなかった。 



友人達と、老後をいかに生きるか。について語り合っているうちに、

とっぷり日が暮れていた。 

七色は7時間も、帰らぬ母を待っていた。




そこで一句。



 「 ななじかん はは まち(母待ち) ななさい ふけまちた 」



1時間につき1歳老けるらしい。 





仙台在住の予備校生のカンニングがニュースを賑わせている今日この頃。予備校生がしたことの責任は大きいが、同世代の子を持つ親としては、その子の母は今どんな思いをしているのだろうと胸が痛くなる。とにかく彼が生きていてくれて良かったと思った。つまずいて転んでも、生きてさえいれば、いくらでもやり直せる。70歳老けた隊長も、7歳老けた七色も生きてるんだし。そんなことを思った今日。
転んでおばあさんになった隊長にワンパンチ 

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