「 ゆきが つもり まちた 」
粉雪が1cmほど積もった七色地方。
今朝は道路が凍っていて、ツルンツルン。
七色に引っ張られたわけでもないのに、
道路の真ん中で滑って、すってんころりん転んだ隊長。
それに驚いた七色は、リードを放れ、ぶっ飛んだ。
マズイ!!
ここに車が来て、ひかれて飛ばされて・・・・・最悪のシナリオが隊長の脳内でパラパラ漫画のように、駆け巡った。
そこで隊長は、一世一代の芝居をうった。
何事もなかったように、「 じゃあね。バイバイ七色。」 と背中を向け、その場を去るフリをした。
ぶっ飛びながら追いかけてきた七色。
そこですぐにリードをつかもうとするとまた逃げる可能性があったので、
あくまでも冷静に、「 七色、ヒール 」 と言って、左側に寄せ、
アイコンタクトをして、あくまでも 冷静に、「 シット 」 「 ウエイト 」
無事に、リード確保。
・・・・・・ ここまで多分たったの7秒ぐらいのことだったと思うが、
体感的には、70分。 疲れた ・・・・・心身ともに消耗した。
「 7びょうで 70さい ふけて たいちょうは おばあさんになったのでしゅ 」 ・・・・・70歳老けたら生きてないんじゃNE??
こうして1日の幕開けは最悪だったが、
夕方には、
「 ゆきが きえまちた。 」
何事もなかったようにすっかり解けていた。
今日は、七色に留守番をお願いして、友人達に会いに行った。
「 ななタンは およめに いけなくなりまスタ 」
雛人形を片づけてから出かけようと思っていたが、
今朝の一件で70歳老けた隊長には、その余裕は残されていなかった。
友人達と、老後をいかに生きるか。について語り合っているうちに、
とっぷり日が暮れていた。
七色は7時間も、帰らぬ母を待っていた。
そこで一句。
「 ななじかん はは まち(母待ち) ななさい ふけまちた 」
1時間につき1歳老けるらしい。
仙台在住の予備校生のカンニングがニュースを賑わせている今日この頃。予備校生がしたことの責任は大きいが、同世代の子を持つ親としては、その子の母は今どんな思いをしているのだろうと胸が痛くなる。とにかく彼が生きていてくれて良かったと思った。つまずいて転んでも、生きてさえいれば、いくらでもやり直せる。70歳老けた隊長も、7歳老けた七色も生きてるんだし。そんなことを思った今日。
転んでおばあさんになった隊長にワンパンチ
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