『田泉夏実の匙 形と漆Ⅱ』
銀座のギャラリーおかりや という所でした(銀座で個展ができるなんて凄いっ)。
彼女は高校からの友達の漆芸作家さんです。
写真は、いかにもDM映えしそうな装飾的なものですが、シンプルな
ものにも色々と細かい細工がしてあったりして、只ではすみません。
でもそれが、私個人的にはものすごくツボにはまるポイントだったりします。
彼女の作る曲線は、優美で洗練されていて、とても自然で好きです。
いやまぁ、シンプルといっても彼女の作品の場合どれも普通の形ではなく
ぷあっ てしてたり、ふにっ としてたり、くるくるだったりするんですが・・・。
でも制作話を聞いていると、何度も塗り重ねるから制作期間がとんでもない
1つの器を指し、「これは10年かかったの」
って、さらっと言ってますが10年っっ
しかも漆は自然のものだから、乾いてみないと判らないらしい。
水分が抜けると、その分だけ漆は「痩せてくる」のだそうで、せっかく時間と手間を
かけて仕上げたのに、その時点で下地が浮いてきたりして「さようなら」
ということもあるそうな
先日の京都での「第26回日本煎茶工芸展」に出品した茶心壺「蕾」は
全日本煎茶道連盟賞を受賞したそうです。
凄いことばかりだぁ~、これからも頑張ってね。
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