上下、男女、在る無し、東西、行く行かない、
大小、遠い近い、善悪、幸せ不幸などの相対は、
いつも数限りなく使っているのです。
別に使っていて良いのですが、そのひとつひとつに
想念を付けるから問題が起こって来るのです。
例えば、「幸せ」を思い考えると必ず「不幸」が出てくる
のですね。
遠い近いも然り、「遠い」と思うと必ず「近い」が出てくる
のです。
このように相対になると、決着がつかなくなり永遠の
ループとなります。
では、どうすればいいかと言うことですが、
それは「幸せ」は“無い”ですから思い考えなければいいのです。
「幸せ」や「不幸」は人間が創った文字だからで、皆に通用
するように創作したのです。
それだけのことですが、これを繰り返すことにより
「思考自我」が発生するようになったのです。
つまり「幸せ」とはこの様なことである、「不幸」とは
この様なことであると決め付けするようになったのです。
すべてこれらは“真の自分”ではなく、偽りの「思考自我」が
約0,01秒で創作しているのです。
「嘘、言うな!」と「思考自我」は怒るでしょうが、
この「思考自我」が“そうです”と認めたとき、次第に
主役の座から転げ落ちていくのです。
この人間社会は「思考自我」が主役であれば「苦の世界」
ということです。
逆に「思考自我」が従順であれば“お気楽な世界”と
いうことですね。