BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN

ボーイスカウト名古屋第74団のブログです。
各隊のプログラム、活動報告、コラムなどを掲載しています。仲間になろうよ!

Do a Good Turn Daily vol.16

2005年10月28日 | コラム:日日の善行

スカウトは誠実…ですか?
スカウトは、信頼される人になります。真心をこめて、自分のつとめを果たし、名誉を保つ努力をします。

  『スカウトがひとたび「私の名誉にかけてそれはこうです」と言ったら、その言葉はもっとも厳粛な約束をしたのと同じである。
 同様に指導者に「君が名誉にかけてこれをすると信じる」と言われたら、スカウトはどんな障害を乗り越えてもその命令を実行しなければならない。
 スカウトが、うそをついたり、名誉にかけてすると信用されているのに、命令を正確に実行しなかったりして、自分の名誉を傷つけたらスカウト章を返し、二度とつけないように命ぜられるかもしれないし、さらにスカウトをやめるように命令されるかもしれない…』
(SFBから)


□ 名誉について…
 B-Pは、日本の武士道に強く関心を示していました。
 B-Pは、小柄な日本人が、清国やロシアと当時の大国に勝利したその強さの根源を武士道にあるとし、日本人を高く評価していました。
 スカウト運動では、「名誉」は特に重要な徳ですが、これは武士道でも同じです。
 武士道では名誉は、「廉恥心」すなわち「恥を知ること」であると説明します。


 『「廉恥心」という感性を大切にすることは、彼らの幼少のころの教育においても、まずはじめに行なわれたことであった。
「人に笑われるぞ」「体面を汚すな」「恥ずかしいことをするな」などの言葉は、過ちを犯した子供の振る舞いを正す最後の切り札であった。
そのため武士道における徳にはすべて「恥」の意識が働いていたのである。』(新渡戸稲造著「武士道」第8章名誉から)

 名誉は、恥を知る心の裏返しとなって、人間が人間としての美学を縫うための最初の徳となり、武士にあっては「命」以上に重きを置くようになったのである。

 不名誉は樹の切り傷の如く、時はこれを消さず、かえってそれを大ならしむるのみ(新井白石)


 僕が受けた命令は、僕を信用して与えられた任務なんだ。
 だから、その任務をしないということは、“すごく恥ずかしいこと”なんだ…



 『命令にすぐ従う習慣のある少年は、どんなに大きな危険があってもしなければならないことはすぐするだろうが、これに反して、従ったことのない者はちゅうちょして、今までの友達にさえ軽蔑されるようなことになるだろう。』(SFBから)


□ “頼まれたことは、0.2秒の返事で受ける…

 中村文昭さんは、伊勢で超人気のレストランを経営している方です。
 これは、18歳で家出同然で上京してきた中村さんが、野菜の行商をやっている「タバタさん」という方に弟子入りしたときのエピソードです。

 『弟子入り初日。あることを師匠に頼まれ、ちょっと・・・とためらっていると・・・。
「俺はずーっと気になっていた。お前は、返事が遅いんだよ。いいか、弟子から師匠への返事は、0.2秒だ。コンマ2秒の返事しか許されん。世の中の人間はだいたいが返事が遅い。なんでか?話を聞きながら、ソンか得か、頭の中でそろばんはじいてるんだよ。
 お前な、行商やめても、0.2秒の返事だけは覚えとけ。止められないほど出世するぞ。止められないほど、夢かなえるぞ。いいか、やろうとしていることなんて、先輩に手を差し伸べてもらいながら、かなえてくんだ。粋な返事のできる人間だけが、残っていくんだ」

 中村さんは、この時から「返事は0.2秒」をすりこまれた、といいます。

 ショットバーオープンのために、師匠からホテル厨房でのバイトを命じられた時にも、バー運営のノウハウとは程遠い皿洗いをひたすら続ける現場にいて、日本一の皿洗いを目指していた中村さん。総料理長からお使いの声がかかると、0.2秒で返事をして、猛ダッシュでキャベツを買いにいく。
「お前みたいな素直な奴はみたことない」そういって、先輩ぶち抜きで、カウンターに立たせて頂いて、オープンまでに飲食店のノウハウを教えてもらったそうです。

 “頼まれたことは、0.2秒の返事で受ける。結果で返して、相手をビックリさせる”
 その基本姿勢が身についた、と語ってくれました。

 目の前の仕事は、全て「試され事」です。中村さんは、そう教えてくださいました。

 大学生で、自分のやりたいことが分からない、と悩む人もいると思いますが、ハイ、と明るく返事をして引き受ける。人から期待され、信頼される。必要とされる。そのうち、自分がやったことがないことも、この人ならと、頼まれる。

 そんな中から、組織の中での役割や社会での役割、人生の意味が繋がってくる、この「頼まれる→笑顔でこたえてやりきる→また頼まれる→・・」このスパイラルを上がっていくうちに、予想もしない役割が広がり、関わる人が増え、影響が広がり、気付いたら、自分もハッピーであり、顧客もハッピーであり、社会もハッピーであるというトライアングルがいつのまにか出来てしまう、という現象を、多くの輝く大人たちが実証しています。

 悩める人も、経験がないという人も、やりたいことが分からない人も、まずは、0.2秒の返事を実践することなら、誰にでもできます。』(テキストは、「NPO法人ETIC.(エティック)のスタッフによる活動日記」から)

 『…しかし、こういうことは前もって心の準備が必要だ。』(SFBから)


 返事は0.2秒で応えるぞ!
 頼まれた仕事は誠心誠意やり遂げるぞ!

       …そしてそのために「そなえよつねに」




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