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拾い読み★2010-326≪コラム記事≫

2010年11月11日 20時47分39秒 | マリーンズ2007~10
中傷横断幕も…「主将・西岡」指揮官はあの時から決めていた

 低迷するチームを変える、新生ロッテのキーマンこそ西岡だった。就任前から、西村監督の心は決まっていた。指揮官が「強い意志、勇気がいる行為。あの時、キャプテンは剛(西岡)しかいないと思った」と振り返った出来事は、昨年9月26日のオリックス戦(千葉マリン)後のお立ち台。批判を覚悟の上で、西岡が目を潤ませながら「子供たちの夢を壊さないでください」と訴え、右翼席の一部ファンに球団批判の横断幕を下げるように求めた一件だ。
 バレンタイン前監督と球団フロントの対立は昨季開幕前から激化。一部ファンにも飛び火し、騒動は頻発していた。試合に集中できる環境になくチームは低迷。「反発される可能性もあるから、やめておけ」という周囲の再三にわたる制止を振り切った、男気あふれる行動だった。翌日に中傷横断幕も出たが、多くのファンは西岡を支持。西村体制への移行とともに主将に任命された。
 「自分が注意される存在ではいけない」。リーダーの自覚が芽生え、率先して茶髪ロン毛を黒髪&短髪に。練習から先頭に立ってチームを引っ張った。「プライドがあるし、今まで勘違いしていた時期もありましたね。今年は周りの意見も聞き入れられるようになりました」。天才肌で、負傷すれば休んでいた昨季までの姿勢は消えていた。
 8月にはドクターストップ寸前のケガを負ったが、ポストシーズンを含めた全159試合にフルイニング出場。日本シリーズ進出を決めた瞬間、グラウンドに倒れ込んで号泣したのは「去年は本当につらい思いをした。今年はファンが応援してくれるか恐怖心を持ちながらプレーしたし、ホッとしたから」という。200本安打、首位打者と文句なしの成績を残して日本一までけん引。誰にも文句を言わせないシーズンを過ごし、夢だったメジャー挑戦を宣言した。





正力賞候補にロッテ・西村 リーグ3位から日本一実現



 15日、都内ホテルで2010年正力松太郎賞選考委員会(王貞治委員長=ソフトバンク球団会長)が開かれる。リーグ3位から5年ぶりの日本一という、中日・落合博満監督超えのロッテ・西村徳文監督(50)が最有力候補になっている。
 3年前の07年に史上初の快挙、リーグ2位から球団史上53年ぶりの日本一を達成した中日・落合監督が初の正力賞を受賞している。当時の選考委員長だった川上哲治氏(元巨人監督)は、こう落合監督を絶賛している。
 「今年は5年ぶりにリーグ優勝した巨人の原監督で決まりだと思っていた。が、まさかと思った、奇跡的にリーグ2位から日本一になった落合監督の采配は素晴らしかった。満場一致で落合監督に決まった」
 昨年から選考委員長は、通算最多の4度の正力賞を受賞している王氏にバトンタッチされている。が、落合監督の偉業を超えたリーグ3位から日本一のロッテ・西村監督が選ばれる可能性は大。「毎年のプロ野球界で最も貢献のあった競技者(監督、コーチ、選手、審判)に対して授与する」というのが正力賞の趣旨だからだ。
 ペナントレースの最後の最後で3位決定。クライマックスシリーズ・ファーストステージから大逆転勝ちを続け、奇跡の日本一を達成したロッテ・西村監督以外に該当者はいないだろう。日本シリーズ第6戦、史上最長の5時間43分、史上初の延長15回を記録して2-2の引き分け。続く第7戦も延長12回の末に8-7で死闘を制して日本一達成。テレビの視聴率も20%を超えている。
 日本シリーズが始まる前は、第1、2、5戦が地上波テレビの全国中継なしという前代未聞の異常事態がクローズアップされ、プロ野球人気低下の大危機に直面。が、終わってみれば、プロ野球人気の復活をアピールするような結果になっている。その最大の功労者は、リーグ2位から日本一になって正力賞を受賞した落合監督を超えた、西村監督だろう。
 07年の初受賞後の落合監督は「三冠王を3度取ってももらえなかった賞だから、一生縁がないと思っていた。それだけにうれしい」と、珍しく素直に感激の弁を口にしている。選手を前面に押し出し、黒子役に徹している西村監督が、受賞が決まったらどんなコメントをするか、興味深い。
■正力賞選考委員会
王貞治委員長の他の選考委員は杉下茂氏、中西太氏、故・大沢啓二氏に代わり山本浩二氏、田口雅雄氏(ジャーナリスト)。計5人の委員の選考で受賞者が決まる。




西岡、小林宏メジャー挑戦 こんなに違う球団の対応

 

 日本一となったロッテから、主将の西岡剛内野手(26)と守護神の小林宏之投手(32)が、今オフにそろって米大リーグ入りを目指すことになりそうだ。だが球団側の両選手への対応には、大きな温度差がある。
 西岡は10日、石川晃球団運営本部長(49)と都内で交渉し、ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を申し入れた。
 西岡は「チームの目標を果たせた充実感がある。次は球団の夢じゃなく、わがままかもしれないが、個人の夢をかなえさせてください」と訴えた。球団側は親会社のロッテ本社も交えて、来週にも可否の結論を出す。
 ロッテはこれまで、球団方針としてポスティングを認めず、メジャーに行くならフリーエージェント(FA)権で、という姿勢を貫いてきた。
 西岡の国外FA権取得は最短で2013年。だが「日本人内野手は(大リーグでは)しんどいんじゃないかという意見が多いが、そのイメージを覆したい」という野望から、若いうちに挑戦したい思いを強めたようだ。
 一方、球団の方針に従い、FA権を得た上で念願のメジャー挑戦に動き出すのが小林だ。小林もこの日、浦安市内で石川本部長と面談し、「前々から自分が思っていることを素直に伝えた」。きょう11日にも、FA権行使の手続きを行う。
 石川本部長は「権利だから当然、尊重します」とメジャー行きを容認し、条件提示にも至らなかった。ただし、「FAした場合は残留できないのは分かっているな」という念は押した。
 ロッテの球団方針にはもうひとつ、FA宣言して他球団と交渉したら、チーム残留を認めないという原則がある。
 小林は07年オフから毎年、球団にポスティング移籍を直訴しながら拒まれ、ここまでプレーしてきた。しかもFA宣言した時点で、ロッテとの決別を余儀なくされる。
 ところが、西岡のポスティングが容認されれば、小林が耐えた3年間は一足飛びにできる。さらに万が一、落札した米球団と西岡の間で、30日間の独占交渉期間中に契約がまとまらなかった場合、元サヤに収まることができるのだ。
 今オフは日本一のご祝儀相場とはいえ、ちょっと小林が気の毒な気がするが…。



「西岡はイチローとの差歴然」米メディアは辛口評価

 イチローとの差は歴然-。西岡のメジャー挑戦宣言を受け、11日付の日本のスポーツ各紙は、名門ドジャース、今季世界一のジャイアンツなどが獲得を目指すと報じた。しかし、米メディアの西岡評は辛口だ。
 ヤフースポーツは「西岡はイチローに次ぐ偉大なポジション・プレーヤーになれるか?」という見出しを躍らせて論評。「26歳と若く、首位打者のタイトルを獲得したばかり。スピードがあり、全米を沸かせたイチローと同じようなスイングをしている」としながらも、「類似点はこの程度。イチローが外野手としてケガなく10年を乗り越えたのに対して、西岡はこれまで故障がちで、今年こそ144試合に出場したが、過去に130試合以上出場したのは1回だけ。イチローとの差は歴然。イチローのような選手は、やはりイチローだけだ」と手厳しい。
 またスポーツ専門局ESPNも元ロッテ監督で西岡をよく知るバレンタイン氏のコメントを引用。「優秀な選手だが、積極的な面と消極的な面が混在しており、どのチームに入るかで、どういう成績になるか決まるだろう」としている。
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