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コラム記事【10/7】

2022年10月08日 01時00分36秒 | マリーンズ2022
≪10/7≫


 プロ入りした2013年から7年連続で40試合以上に登板し、通算359試合に登板した松永昂大が6日、現役引退を発表した。

 松永は球団を通じて「最後の2年間、投げることができませんでしたけど今はスッキリとした気持ちです」、「なんとか復活して世の中の肩痛に悩んでいる選手たちの希望の光になれたらという想いでやってきましたが、こればかりは仕方がありません」とコメント。2年連続2位に入った20年以降は一軍でのマウンドで投げる機会が減少したが、間違いなく2010年代、益田直也とともにマリーンズのブルペンを支えた功労者だ。

1年戦う上での流れ

 松永がマリーンズのブルペンを支えていた時代、1年間戦い抜くためのルーティンを決めていた。

 「シーズンが始まったら走れるうちに走っておこうと。夏とかきたら、ドームとかだったら空調が効いているので1年中走れる。マリンは夏が暑いので、それまでに貯金じゃないですけど、そこで減らない量にするため、シーズンに入ったら走る量はちょっと増えるかもしれないですね」。

 19年の8月には気温30度を超える真夏のマリンスタジアム、試合前練習がはじまる1時間以上前の13時すぎに、「9月後半、10月にバテないというか、ちゃんと投げられるように先を見越してランニングです」と、グラウンドで1人黙々とランニングしている姿があった。

 シーズンが終わってからも、シーズンオフは「休む人は休むし、投げたい人は投げる」と話したうえで、松永自身は「18年と19年はシートと紅白戦があったので、1月にブルペンに入りましたけど、基本的にはキャンプまではブルペンに入らない感じですね」とキャンプインまでは本格的な投げ込みを行わないのが、“松永流”の自主トレでの過ごし方だった。 

様々な局面で登板

 松永は現役時代、勝ちパターンのリリーフで登板することもあれば、左のワンポイント、走者を背負った場面でマウンドにあがり、そのままイニングまたぎをするなど、様々な局面で登板する中継ぎのスペシャリストだった。

 18年に取材したときには、ピンチでマウンドにあがったときは「1球目にストライクをとること。ランナーを返さないこと」を強く意識すると話していた。1球目にストライクをとることについて、「相手バッターを探る意味ではボールよりもストライクで入った方がいい。ただ、初球を打たれるのももったいないので、その辺は難しいです」と語り、主導権を握るための駆け引きに腐心していた。

 また、イニング跨ぎの際には「1回スイッチを切っています。中継ぎなので、オンとオフはすぐに入れ替えられる」と語っていた。イニング頭、イニング途中でマウンドにあがっても、精神的な疲労、肉体的な疲労は「どっちも一緒。先発と違って中継ぎは、イニング頭からいっても途中からいっても精神的には変わらない」という。

 登板に備えて肩を作りながらも、登板しないケースもある。そういった難しいポジションの中で、チームを勝利に導くため、自身の役割を全うした。 

マリンで本塁打を許さない男

 ZOZOマリンスタジアムでは“本塁打”を許さない男だった。

 14年6月14日の広島戦で丸佳浩に本塁打を浴びたのを最後に、19年5月19日の楽天戦で浅村栄斗に本塁打を打たれるまで、ZOZOマリンでの公式戦では123試合にわたって本塁打を打たれなかった。

 ZOZOマリンスタジアムでは19年から、外野席の手前に『ホームランラグーン』と呼ばれるエリアを設置。18年までのフェンスの位置から最大で4メートル手前にフェンスがせり出した。

 19年の開幕前に球場が狭くなったことで投球面や心理面などの変化がないかと聞くと、松永は「特にないですけど、球場が狭くなるので、ホームランは打たれると思いますよ」と意に介していない様子を見せ、「打たれた時に狭く感じるくらいかなと思います。僕自体は全然」と全く球場が狭くなることについて気にした素ぶりを見せなかった。“ホームランラグーン”対策についても「何もしていないですね」と特に何かを変えることはなく、これまで培ってきた“経験”、“投球術”で抑えていく考えを示していたのが印象的だった。

 最後の2年間は故障に苦しんだが、それでも「通算359登板」、「新人から7年連続40登板」、チームのために来る日も来る日もマウンドで腕を振り続けた姿、そしてどんなピンチでも涼しい顔で抑えた姿を、マリーンズファンは心に刻んでいるはずだ。

▼ 松永昂大の通算成績
359試 先発7 16勝15敗135H 1S 300回1/3 振238 与四124 防2.91

▼ 松永昂大コメント
「最後の2年間、投げることができませんでしたけど今はスッキリとした気持ちです。球団には育成で再契約をしていただき、シーズン中に支配下登録をしていただいたにも関わらず、期待に応えられなかったことを申し訳なく思います。なんとか復活して世の中の肩痛に悩んでいる選手たちの希望の光になれたらという想いでやってきましたが、こればかりは仕方がありません。先発も中継ぎも抑えもさせていただきましたし、ここまで359試合に投げさせていただきました。本当に楽しい日々でしたし、やり残したことはありません。悔いはありません。ここまでケアをしていただきサポートをしていただいた皆様には感謝の気持ちしかありません。そしてなによりも応援してくださったファンの皆様、ありがとうございました。もう一度、投げている姿をお見せすることができなかったことに関して申し訳なく思っています。皆様の応援のおかげでこんなにたくさんの試合で投げることができましたし、リハビリも頑張ることができました。本当にありがとうございました」

取材・文=岩下雄太

(ベースボールキング)

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≪10/7≫


安定した陣容の投手陣

昨季2年連続2位となり、今季は悲願の優勝を目指すも5位に終わったロッテ。指揮官を5年務めた井口資仁監督が最終戦後のセレモニーで辞意を表明し、首脳陣も相次いで退団するなど今オフのストーブリーグは波乱のスタートとなっている。

そんな中、10月20日に開催されるドラフト会議では、チーム再建へ向けての戦力強化において最重要の場となる。本稿では、現時点で在籍する選手のポジション・年齢等の分布表から戦力を考察した上で、指名候補も含めロッテのドラフト補強ポイントを考えていく。




まずは先発投手。美馬学、石川歩、ロメロの30代トリオに、小島和哉と佐々木朗希が主力としてローテーションを担った。年齢分布を見ると、人数も左右のバランスもいい。エースナンバーを背負う二木康太やトミー・ジョン手術から復帰した種市篤暉が本来の調子を取り戻すことができれば、分厚い陣容となる。古谷拓郎、中森俊介ら右の本格派の成長も楽しみだ。 




リリーフ陣は東條大樹がチーム最多の59試合に登板し、小野郁、西野勇士が防御率1点台と躍進。抑えの益田直也が途中不振に陥ったが、シーズン途中に獲得したオスナがカバーした。リリーフに転向した岩下大輝も終盤に快投を連発しており、陣容は揃っている。強いてあげるなら左投手の層が薄いので、勝ちパターンに食い込めるような投手がいれば指名しておきたい。


内野は高齢化、外野は二極化が進行




捕手は高卒ドラ1ルーキーの松川虎生が大活躍。開幕から1軍にフルで帯同し、チーム最多の70試合でスタメンマスクをかぶった。2番手に打力が売りの佐藤都志也もおり、一気に陣容が整った。ただ、年齢分布をみると、30歳前後に人材の偏りが見られる。大学生・社会人から1人指名して、佐藤と松川の間の年代を埋めるとともに、競争をさらに活性化したいところだ。 




内野手は主力の高齢化が深刻。一塁はレアードが打率1割台と不振で年齢的にも衰えを隠せなかった。終盤に井上晴哉が復帰したが、その井上も33歳だ。三塁も安田尚憲がスタメンに定着したが、その下の世代がいないだけに今年補強しておく必要があるだろう。可能なら右の長距離砲を確保したいところだ。

二遊間も起用に頭を悩ませる状況で、レギュラーと呼べるのが二塁の中村奨吾のみ。その中村も今季FA権を取得しており、もし流出となれば目も当てられないことになる。昨年、二塁の候補として池田来翔を指名しているため、即戦力となるショートを最優先で獲得しておきたい。 




外野手では今年、髙部瑛斗と山口航輝の2人がブレイク。ベテラン荻野貴司も含めて、来季レギュラーとして固定できる陣容がひとまず揃った。ただ、年齢分布は22歳以下と30代に二極化している。

マーティンの去就次第ではあるが、即戦力となる大学生・社会人を獲得しておきたいところ。藤原恭大、和田康士朗ら1・2番タイプは比較的いるため、長打が期待できる選手を優先的に指名しておきたい。 


監督の電撃退任はドラフトにも影響するのか

以上のことから、以下の3つを優先補強ポイントとして挙げたい。

1.即戦力ショート
明確なレギュラーがいない遊撃の補強が最優先だろう。田中幹也(亜大)が筆頭候補。守備走塁はすぐにでもチームトップに立てる能力を有している。打撃が非力で、年間通して戦える体力があるかが不安要素だが、それを補って余りある魅力溢れる選手だ。もし、長期的な目線で育成を考えるなら、身体能力抜群のイヒネ・イツア(誉高)を上位指名するのも面白いだろう。

2.長距離砲の内野手
長距離砲の内野手となれば、内藤鵬(日本航空石川高)が1番手となる。高校通算53本塁打を誇り、中村剛也(西武)を目標とする強打の三塁手だ。安田とポジションは被るが5学年離れており、そこまで気にする必要はない。発奮を促す上でも良きライバルとなりえる。

3.強打の外野手
今年は大学生に打力を売りにする候補が多いため、比較的獲得しやすい。長距離砲を狙うなら中京大の澤井廉が打ってつけだ。180センチ、100キロの立派な体躯から広角に本塁打を放つ。山口と左右のツインバズーカを形成できるパワーヒッターだ。その他にも、蛭間拓哉(早大)、森下翔太(中大)らも候補となるだろう。

井口監督を筆頭に首脳陣が大幅に刷新されるため、ロッテのドラフトはどのような方針となるか読みにくい状況。今回は弱点補強に重点を置いてみたが、もしかしたら強みである先発補強などに動く可能性も十分にある。監督人事含め、動向を注視したい。

※表の年齢は2022年12月31日時点
※育成選手、引退及び退団が発表された選手は含まず(10月6日時点)

(SPAIA)


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