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拾い読み★2010-375≪コラム記事≫

2010年12月30日 18時59分22秒 | マリーンズ2007~10
【日本野球】2010年、野球界10大ニュース(1)

2010年、今年もプロ野球をはじめとした野球界は、最後の最後まで大きな盛り上がりをみせた。それはきっと、誰も予想できないドラマが次から次へと展開されたからに違いない。名場面とともに、今年の日本球界10大ニュースを振り返ってみたい。

第1位 やはり何かを持っていた斎藤佑樹、リーグ優勝と日本一で有終の美を飾る
 2010年下半期の野球界の話題は、この男が独占した。北海道日本ハムファイターズに入団した早稲田大学100代主将・斎藤佑樹である。
 今秋の東京六大学リーグにおいて、通算31勝を達成し、通算奪三振も300を超えた。在学した4年間で4度のリーグ優勝を果たし、大学選手権と明治神宮大会の優勝も経験した。大学生活で残した成績は彼が希代の投手であることを物語っている。
 NHKが緊急生放送を行い、満員の観衆が詰めかけた慶応との優勝決定戦(11月3日)では、8回途中までノーヒットピッチング。快挙達成こそならなかったが、延長再試合にもつれ込んだ高校時代の夏の甲子園同様に、有終の美を飾る恰好の舞台がいつの間にか出来上がっているのは、彼自身が〝もっている〟人間力によるものであろう。また今秋のリーグ戦では東大に敗北を喫するなど不安定な投球が続いていたが、舞台が大きくなればなるほど真価を発揮できるところこそ、斎藤佑樹という投手の最大の武器かもしれない。
 アマチュア球界のタイトルを総なめにしてきた彼が、プロに入っても期待に応える活躍ができるのか。それが2011年野球界の最大の興味でもある。

第2位 下剋上ついに完結。ロッテが史上初のシーズン3位からの日本一
 長い長い戦いだった。2010年シーズンの最終戦に勝利し、リーグ戦3位でクライマックスシリーズ進出を果たした千葉ロッテマリーンズ。
 エース・成瀬善久と、埼玉西武ライオンズの涌井秀章という横浜高校の先輩後輩対決が実現したCSファーストステージ初戦では、9回表まで4点をリードされる苦しい展開ながら、それに追いつき延長11回にベテランの福浦和也が勝ち越し打を放つ。5年ぶりの〝日本一〟に向けチームに勢いをつけた。
 福岡ソフトバンクホークスとのCSファイナルステージでは、アドバンテージを含めて1勝3敗の窮地に立たされるも、3連勝して日本シリーズへ。
 そして中日との頂上決戦ハイライトは、ロッテの3勝2敗で迎えた第6戦だった。中日の猛攻に堪え、再三のピンチを凌ぎ切り、延長15回引き分けに持ち込んだ時には、試合時間が同シリーズ最長となる5時間43分にまで及んでいた。翌日も延長までもつれたが、12回に育成出身の岡田幸文が決勝打を放ったロッテが、シーズン3位から初めて日本シリーズ制覇という〝史上最大の下克上〟を成し遂げた。

第3位 興南高校が史上6校目の春夏連覇達成
 酷暑の甲子園に爽やかな風を吹き込んだのが、エース・島袋洋奨(しまぶくろ・ようすけ)を中心とする沖縄・興南高校ナインだった。
 センバツ優勝を遂げたあと、県勢初の夏制覇&春夏連覇の期待は高まり、それを一身に受けた身長173センチのトルネード左腕・島袋は誰より冷静に偉業を目指した。
 空振りを誘うMAX145キロのストレートだけでなく、新たにフォークボールをマスターし、打ち取る技術も磨いていった。
 島袋包囲網がしかれた夏の甲子園では、1試合で19三振を奪った09年春のような奪三振ショーこそなかったが、ダブルプレイの欲しい場面でゴロを打たせ、窮地にはギアを切り換え三振を奪った。島袋が先制点を奪われれば打線がすぐに援護し、打線が抑え込まれれば島袋が相手をねじ伏せた。
 センバツまでの島袋頼みの興南ではなく、島袋の存在が目立たないほどチーム力で勝ち上がっていった。東海大相模との決勝は13-1の完勝。島袋は「沖縄県民と勝ち取った優勝でした」と殊勝なコメント。
 大会前も期間中も、島袋が連覇の重圧を口にすることは一度もなかったが、決勝後には体重が大会前から5キロも減少しており、こけた頬が彼の内なる苦闘を物語っていた。興南は、松坂大輔を擁した横浜高校以来、史上6校目の春夏連覇を遂げた。




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「言わせろ!ナンバー」で振り返る、2010年重大ニュース! 【プロ野球編】
(マリーンズに関係する部分のみ抜粋して掲載しました。)

ロッテの日本一で幕を閉じた2010年のプロ野球ですが、球界の存在意義を問い直すようなさまざまな“事件”に揺れた1年でもありました。皆さんの声によって作られる「言わせろ!ナンバー」に寄せられたご意見とともに、プロ野球界の重大ニュースを振り返ってみましょう。

「言わせろ!ナンバー」とは?
雑誌とウェブが連動して読者の声を集める投稿企画。旬の話題や事件をお題とし、意見はサイト
および雑誌で発表中!


●プロ野球2010シーズン 優勝チームは?
http://number.bunshun.jp/articles/-/18371

 クライマックスシリーズ(CS)がスタートした'07年以来はじめて、3位通過のチームが日本一の座に就いた今季。ペナントレース優勝予想を振り返ると、パ・リーグは西武、ソフトバンクが上位を占め、ある意味予想通りの結果になったわけですが、そこに至る道のりは史上まれに見る大接戦。優勝マジックが点灯した西武がゴール目前でつまずき、残り3戦のところでソフトバンクが追い抜きそのまま優勝。サプライズはこれで終わらず、最終戦でオリックスを破って3位にすべり込んだロッテが、CSで西武、ソフトバンクを相次いで撃破するという劇的なドラマが! リーグ3位ながら日本シリーズに駒を進めたロッテの快進撃を予想していたのは、わずか4.3%。ていうか、こんなシナリオ、誰も予想できません……。

 セ・リーグは65.9%の方が巨人のリーグ4連覇を予想していましたが、蓋を開ければ巨人と阪神のつばぜり合いを窺っていた中日が終盤でひらりと抜き去り、両チームのファンを呆然とさせたことは忘れられません。CSでも巨人をねじ伏せ、日本シリーズへ。落合監督の策士ぶりが際立ったシーズンでした。


●交流戦の順位はセ・パの本当の実力差か?
http://number.bunshun.jp/articles/-/30004/feedbacks?per_page=10

'05年からスタートしたセ・パ交流戦は、各リーグの順位争いを白熱させるイベントとして評価が定着してきましたが、今季は上位6チームをパが独占。優勝はオリックスでしたが、リーグの順位はほぼ変動なしという異例の結果に終わり、「パ高セ低」の傾向が顕著になりました。
 じつに69.4%のNumberWeb読者が、セ・リーグ6球団のふがいない戦いを「本当の実力差」であると分析。
「読売を除くセ・リーグの各球団は読売の放映権料利権によってこれまで寄生虫のごとく甘い汁を吸ってきた。だから、何の努力もせず、むしろ読売が勝つことが、リーグの発展につながるという意識でやってきたことが、リーグ全体のレベル低下につながったのではないだろうか」(Yumさん)
 巨人戦の地上波テレビ中継が激減し、視聴率も右肩下がり。一方、地域重視の経営努力を続けてきたパ・リーグの球団は地元ファンの熱い支持を受けています。巨人のおかげでみなが潤った時代は終焉したと言えるかもしれません。
「メジャーが食指を動かさない、どこか欠点のある打者(打てるが守れない、など)を高額で引き抜くセ球団がある限り、パ高セ低の流れは、根本的な部分で変わることはないと思う」(砲金さん)
などなどセ・リーグ(というかジャイアンツ)の姿勢を一刀両断するコメントが目立ちます。ううむ手厳しい。

 一方、先発不足に悩んでいたセ・リーグのチーム事情を勘案すべしという声も。
「実力差もあるでしょうが、必ずしもそうとは言えない部分が今年に限ってはあります。今年のセ・リーグは、巨人以外の各チームは、投手のやりくりに苦労しています。先発では、エース級の投手がほとんど見当たりません。広島の前田投手ぐらいでしょうか。中継ぎも、中日以外は質・量とも不足しています。広島・横浜に至っては、リリーフエースも確立されていません。更に、セ・リーグの野球は近年、中継ぎ・抑えを重視し過ぎています。パ・リーグの方は、まだまだ先発・完投型の投手が多いです。こうした状況と、2連戦というエースを投入し易い日程が重なって、パ・リーグの圧勝という結果が出たのでしょう」(ジェイさん)

 投手力の差を指摘しつつも、「本当の実力差ではない」と擁護してくれるジェイさんのあたたかさに甘えることなく、来季のセ・リーグにはパ・リーグの順位変動に少しでも寄与すべく、奮起していただきたいものであります。


●日本シリーズの地上波中継なし! あなたは納得できる?
http://number.bunshun.jp/articles/-/58679/feedbacks?per_page=10

 史上まれに見る大接戦を勝ち抜き、パ・リーグ3位通過ながらもCSを制覇したロッテ。
 巨人のリーグ4連覇を阻止し、4年ぶりに優勝。ナゴヤドームで巨人を迎え撃ち、ペナント、CS、日本シリーズの完全制覇を狙う中日。
 '10年の日本シリーズはこの両者が激突しましたが、テレビの中継局がなかなか決まらず、第1・2・5戦は地上波での全国中継がなされず、ローカル放送となる異常事態に。プロ野球の地上波放送は年々減少していましたが、「日本シリーズは全試合地上波で完全中継する」という不文律の崩壊に、多くのファンが声を上げました。……が、「納得できない」「納得できる」がほぼ半数ずつ、真っ二つに分かれるという結果に。

 まずは「無条件で全国放送すべし」との自説を掲げる、“日本シリーズ原理主義派”の方々の意見から。
「まあひどい世の中になったもんです。かつては『国民的娯楽』と呼ばれたプロ野球の、その年のクライマックスである日本シリーズが地上波中継されないなんて・・・!」(デュークPanさん)
 かつて日本シリーズがデーゲームで行われていた時代は、平日の真っ昼間でも生中継していましたね。たしかにあの頃のプロ野球は「国民的娯楽」と呼べるコンテンツでした。

「日本シリーズというのは人気球団だから中継するとか、マイナー球団だから中継しないとかそういう問題じゃないと思う。特に、CS導入以後は今期のロッテのように短期決戦で神がかり的な強さを発揮するチームがいて目が離せない(と思っている野球ファンは多いんじゃないかな)」(しんにちろうさん)
 しんにちろうさんをはじめ、テレビ局の視聴率優先主義を非難する意見が目立ちましたが、すぶさんさんのようにNPB側の努力不足を指摘する声も少なくありません。黙っていても物事が進む時代は終わったということでしょう。
「今回感じたのは、視聴率でコンテンツを決めるのが放送局であるのであれば、NPBサイドは野球の普及推進のためにもっと交渉を重ねる努力をすべきだった」(すぶさんさん)

 つづいて、約半数を占める「納得できる」との方々を。
「今更地上波うんぬん......?(略)コアな野球ファンは、もう何年も前からCSを見てるはず」(大阪環状線さん)
 公式戦を完全中継しているスカパー!でプロ野球を見るという視聴環境が一般的になってきた昨今、あえて地上波にこだわる必要もないのでは。テレビでプロ野球を見たければ、然るべきコストを支払えばいいのだというのも合理的な提言ではあります。
「これだけ視聴者のニーズが多様化している中で『プロ野球だけは特別』なんて考える方が、もはや時代錯誤なのだと思う。中継されないことを嘆くよりも、むしろ人気チームに頼らない、視る側から『選ばれる』魅力的なコンテンツに成長するためにはどのようなことが必要なのか、を考える方が日本プロ野球の今後にはよほど意味があるのではないかと思う。つまり『危機感』をもっと持つべき。今回の『事件』がそのきっかけになってくれれば」(tessyさん)

 おそらく公式戦の地上波放送の減少はもはや止められない。日本シリーズも“聖域”ではなくなってしまった今、tessyさんが仰るように、ファンのために何ができるのかを再考すべきときが来たのではないでしょうか。小さからぬ波紋が生じた今季の日本シリーズですが、日本一を決めるに相応しい熱戦を見せてくれたことには救われました……。


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