シャンプーは春一番とともに

「明日は春一番が吹くかもしれません」
気象情報で暖かくなると聞いた瞬間から準備が始まった。

あー、やだやだ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ざーりざーり　　　　　　　　　　


バリカンで手足の先を丸く刈り、爪を切る。
丁寧にブラッシングをして、綿棒で耳掃除。

どうしてこんなことされるのか・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ざーり


そして当日、魔女はスウェットの裾をまくり上げ、手ぬぐいを頭に巻く。
(バンダナではなく手ぬぐいなんだなこれが)

王様、待ちに待ったシャンプーだった！　　　　待ってないよ



今回は魔女母のヘルプがなかったので、バスタオル４枚を浴室に持ち込み、
鳴こうがわめこうが断固タオルドライ。



そして、トリマーさんがやっているようにタオルを王様の頭にかけっぱなしにしてブロー。



魔女の気迫が伝わったのか割とおとなしくドライさせてくれた王様。

もういいから、あとはお日様で乾かすから・・・・



外気温は低くても、ネコはすでに衣替えの季節になっていた。



換毛の毛玉でお腹が痛くならないように、早くシャンプーしたくてしたくて・・・・

「カワイイね、カワイイね」って言ってもらえるのはわかるんだけどさぁ


春一番を待ちかねていた魔女だった。

もう、くったくただよ



頭のてっぺんまでフカフカになった王様は、深い眠りへ。

おじさんでもまだまだカワイイ王様。