万里村奈加の部屋

ネコとつまみ食いと、時々マンガの日々

春は名のみの

2012年02月09日 | ネコ日和
立春を過ぎて日差しがほんの少し明るくなっても、まだまだ寒い。



朝4時から走り回っている王様につきあって凍えながら起きていたら
座骨神経痛になってしまった魔女。

“起きてくれて当然”と思い込んでいる王様を再教育すべく、
朝は6時まで絶対起きないと決めた。



鳴こうがわめこうが、トイレの砂を毛散らかそうが、
壁やタンスを引っかこうが起きなかった。

布団をかぶって知らんぷり。



しばらく静かだったので、諦めてくれたのかと一安心した。


けれど、なにやらベッド脇でもがく音と王様のうめく息づかいが聞こえる。

「何?」布団に潜ったまま考えてみる。
もし王様の演技だったら「さぁ起きて!」と勝ち誇られてしまう。


王様がうめいているその場所には確か昨日
たたみシワをのばそうとハンガーに掛けておいた魔女のセーターが・・・・


・・・・・・・!!!「こらぁ!!」
叫びながら飛び起きた。


セーターに爪が引っかかってぶら下がったままの王様がいた。


ループの出来たセーターは修理して室内着となった。

まだまだ寒い春の朝。