2010年GW・北東北の旅・その20:若葉の中に佇む古刹
『閑(か)さや 岩にしみ入る 蝉の声』この句は松尾芭蕉が立石寺(山寺)で詠んだ句と言われ、同寺に複数の句碑が有ると聞く。この写真とは直接関係もなく季節も違っているが、夏に芭蕉が立ち寄ったとしたら同じ句を詠んだに違いない・・・などと思いをはせてしまうような風景だった。
殆ど水面は見えないが林の中を瑠璃壺川が流れ、流れの上石段を上がったところに妙見山黒石寺はあった。
GW最終日5月5日、北上展勝地から北上川に沿うように南下して行き着いた。ゴールデンウイーク、高速道1000円効果なのか首都圏からかなり離れた岩手県の観光地も、人波が溢れていたがそれは“名を売っている”地のみで、多くはここまでは入ってこない。時折ちらほらとそぞろ歩きの人影を見るのみだった。本堂前の狛犬も南部鉄器の産地とあって鉄製のようだ。
本堂は阿弥陀堂であって、蘇民祭(日本三大裸祭りの一つに数えられることもある)の中心となるとの立て札もあったが、古刹の重みを感じた。
庫裡であろうか建物の上に塔屋が・・・近づいてみると鐘楼だった。
車に戻る途中一団のグループとすれ違った。駐車場のバスには「・・・歴史・・・めぐり」(うろ覚え)とあり、「藤原三代を探る」などの有名地巡りとは違って、いわば隠れた古刹を尋ねるツアーがあることを知った。団体到着前で静かな雰囲気を存分に味わうことが出来たが????同じ方向へ向かうとすれば!!!鬼の来ぬ間に先を急いだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます