2018夏旅 その5 城下町の風情の入り口

松江城山公園大手前、ぐるっと堀川めぐり遊覧船乗り場は、乗船を待つ客で混雑していた。
松江城天守閣を中心に「松江城山公園」として整備されていた。8月13日、前日夕に宿に入ったが、食後窓から城の夕景を眺めただけだった。翌日待望の「足立美術館」へ開館時間に間に合うように行ったが、やや期待はずれな事態となり一日を予定していたが昼過ぎには宿へ戻っていた。前回もその前も(40年以上だが)出雲大社を中心にしたので松江は点で回っただけ、記憶は殆ど無い。それでもこの史跡・見所たっぷりの市内だけでも半日では見きることは出来ない。徒歩で行かれる松江城周辺に絞った。
宿から路地を出ると大手前通り、物産館「島根ふるさと館」越えに天守閣が覗いている。

物産館を覗いてガイド図を手に入れ堀川へ向かう。行き交う遊覧船を眺めながら「松江歴史館」へ向かう。黒板塀、白壁は城下町の風情がある。


歴史館の長屋門は武家屋敷の趣、門だけでなく座敷や茶室も松平時代の重臣の屋敷などを復元しているとあった。


松江の屋敷町全体が「漆喰塗り」と「下見板張り」の仕様の昔の屋敷となっているのは、復元されたもの、往時の屋敷が現存しているもの入り混ざっているようだ。
歴史館からとりあえず天守閣下まで行き、歴史館前に戻った。遊覧船はひっきりなしに行き交い“絵”をふんだんに撮ることが出来た。



お城の石垣を囲む水路、当然「濠」と思ったが、「堀川」とあって「堀」ではない。地図で確認すると、堀川、四十間堀川、中川、北田川から朝酌川など多くの川に繋がっていた。その一つ堀川から北田川に繋がる所にかかっていた「宇賀橋」から北田川を上ってくる遊覧船が見えている。

反対側「塩見縄手」方向、川と松と屋敷が・・・期待が膨らむ。

松江城は川に囲まれた要塞とあったが、市内を走っていると、やたらに橋を渡るのはそのためだった。
余談であるが今回の夏旅、出発直前にハプニングがあった。仕事場へは電車で通っているのだが、前泊に変更したので夕方東京を出る準備のため車で出勤した。途中まで順調であったが、突如「カーナビ」に異変が起きた。地図ディスクが読み込めなくなって「ディスクがありません」と表示されて地図ももちろん「VICS」も受信出来ない。初めてに近い土地でしかも六日間の旅、かっては地図で下調べしルートを書き出し、交差点や道路名、町名などのメモを用意したものだったが、カーナビどっぷりになってからは、頼り切りになってしまい準備も出来ていない!幸いデーラートヨタカローラは仕事場の近くの支店に変更していたのですぐに持ち込んだ???今日から夏休みの張り紙で一週間のお休み!
やむなく仕事場に行き仕事!丁度目の前は日産のデーラー、整備の新人君がやってくる日だった。点検を依頼すると、やはり翌日から夏休みだが上司に頼んでくれ、仕事を早じまいして車を持ち込んだ。待つことしばらく、整備工場で出来る点検やレンズクリーニングなどを試してくれたが、効果は無かった。メーカーでの点検が必要とのこと、出発まで殆ど時間が無い!
さて対策は、幸い車で1分の所にカー用品店「オートバックス」があるのですぐに向かった。カーナビのコーナーで物色、ポータブルナビの七インチを見つけた。購入して車に取り付けたが、吸盤取り付け用の補助板が斜面には着かない。場所を変えながらやっと納め、自宅を目的地に設定し車を進めた。GPSは取得しているようで、ほぼ正確に自宅へ案内してくれた。おかげで今回の夏旅、無事遂行することが出来た。
ポータブルカーナビの考察:意外に細かいデータを持ち、交差点名の付いた交差点は確実に案内するが、道路交差が錯綜する辺りは、車速感知機能が無いので交差点近くで指示が途絶えてしまい、何度か曲がり角を間違えてしまった。GPS頼りなので長いトンネル出口しばらくは場所の再検索に手間取っていた。もっとも、純正が十数万円するので一万円そこそこでここまで出来るとは!メーカーの努力に驚嘆!!