「景気がよいと休日が増え、景気が悪いと仕事が増える」

ニ・三日前に出会った古い知り合いが
「俺のような後期高齢者にも仕事の誘いがある」と笑っていたが、

老人にとって,
他人から必要とされるのは心地よいことで、彼の機嫌は良かった。

うまり、
世間の人手不足はかなり深刻らしい。

そう云えば、
十日ほど前かな、こんなニュースがあった。

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トラックメーカーの三菱ふそうは、
車の整備士の　なり手不足の解消につなげようと、

整備工場を併設した店舗の定休日を増やすことにしました。

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普通に考えれば、

人手が足りないなら、
従業員の残業や休日出勤が増えるハズなんですが、

世の中と云うのはそうはならない。

私の経験でも、
景気の良い時ほど、休みが取りやすく、

景気が悪くなると、
働く者の権利として認められているはずの、

有給休暇さえ取りにくくなる。

なぜなら、
人手不足になると、

「いま辞められては困る」からと、
会社側が弱気になり、休暇が取り易くなるのに対し、

不景気になると、
世間に人手は余っていて補充は簡単なのだから、

会社側が、
「辞めたきゃ辞めな」と強気になり、

休暇届にいい顔はしなくなる。

働く方も、
「いまはクビになったらマズイ」と、

休日出勤でも、
サービス残業でも、

何でも耐え忍ぶような心もちになる。

つまり、
「景気がよいと休日が増え、景気が悪いと仕事が増える」　（笑）



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