本棚に見覚えのない本が置かれている。
こんな本、買った覚えはないし、
図書館から借りてもいない、
もちろん、誰からも預かってないし、もらった覚えもない。
でも、いかにも出来立てほやほや、
「新入りです」と言う顔つきで、本棚に並んだ本の上に威張って寝そべっている。
タイトルは、「K体掌説」、
著者は「九星鳴」とある、これで「いちじくせいめい」と読むらしい。
表紙をひらくと、ごく短い文章がいくつか並んでいる。
それぞれのタイトルは、
「落ちる首」、「月を見る猿」、etc.・・・。
パラパラといくつか読んで、ふと思った、
こんな本を売りたいと思うヤツは、どう云う風に宣伝するのだろう、・・・と。
で、ネットで調べてみた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Kは小噺のK。
Kは簡潔のK。
Kは奇態のK。
つまりは、Kなる態の掌編。
これ即ち〝K体掌説〟。
ショートショートの新しい形。
明快ながら深遠。
飄々として真剣。
短くも奇妙な物語たちの展覧会。
一度読み始めれば、この独特の読み味を持つ、
短い物語にハマること間違いなし――。
~~~~~~~~~~~~~~~~
この宣伝文句につられた方はお読みください。
読んで損はしない・・・と思います、・・・きっと。
すくなくとも私は楽しかった。
なお、先に種を明かせば、
この筆名、超有名な作家の偽装ペンネームです。
また、本棚にこの本を置いたのは宇宙人、・・・・・!!、
に偽装した我が同居人ドノでした、
な~~んだ、そうだったのかよ、・・・びっくり、ポン。