漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

老化もまた楽し

2020年09月24日 | せけんばなし

秋ですなぁ、
朝、起きようとする時に吸う空気が冷やっこい。 

私の子供のころ、
秋と云えば新芋の季節、

畑へ行って、
サツマイモをニ・三本掘り出し、

もみ殻を焼いてる焚き火の中へ放り込む。

そのアツアツをふうふう食べる。

私の子供のころの芋は、
まだまだ食糧不足の名残りがあった時代、

収量が第一の農林ナントカで、
今ほどおいしい品種ではなかったが、

それでも、なんだか楽しかった。

で、きのう、

近所のスーパーへ行って、
サツマイモの天婦羅を買いましてね、

これをソーメンと共に食べました。

まずは、
天婦羅を五つぐらいに切って、

それをソーメンつゆに浸し、
そのツユでソーメンをすすり込む。

天婦羅のコロモから出るダシが絡まり うまい。

むかしは、
トンカツや串カツでそうしていたんですが、

齢を重ねるとともに肉が芋に変化した。

つまりは老化ですな。(笑)

このごろは、
アンチエージングが時代のトレンドだそうで、

レレビなんかじゃ、
そんなCMが 盛んに流れますが、

ナニ、そんなことも無い。

齢をとると、
トンカツよりも芋の天婦羅の方がうまくなるし、

握り寿司よりも、
巻き寿司の方がうまいと思ったりするようになるモンです。

コレ、私のような貧乏人には
自分の好みに合わせているだけなのに安上がりで好都合。

老化した肉体にもそれなりの良さがある・・・

心頭を滅却すれば、老化もまた楽し、(笑)

なんぞと、ひとりごち乍ら、
芋の天婦羅を食べていた、きのうの昼メシ時なのであります。

 


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