漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

医者の不養生

2020年04月18日 | 政治・経済・こぼれ話
夕べのNHK、「ドキュメント72時間」、
時節柄、新たにロケもできないのか、

六年ほど前にやった
「大病院の小さなコンビニ」と云うのを再放送。

それ見てて思ったんですが、
買い物に来る医師たちが おしなべて疲れ気味のようす。

インタビューを聞けば、
かなりの長時間労働で食事もまともに取れないらしい。

疲れているのに食べる物が、
「コンビニで買ったカップ麺」、では、

まさに「医者の不養生」を絵に画いたような図。

私はこの業界のことは知らないけど、

医科大学の新設や定員増には、
昔からお医者さんの団体からの反対が強くなかなか難しいらしい。

つまり医者が増えて、
医院どうしの競争が激しくなることを嫌う勢力の反対。

これらの団体は、

選挙の時には資金源となったり、
強力な集票マシーンとなったり、と、

政治家には頼りになる組織なのだが、
逆に云えば、政治家にとって頭の上がらない組織でもある。

つまり、医師団体のきらう
「医者を増やす政策」なんてモノは、

いくら必要があっても、
政治家としては、与野党を問わず避けて通りたい。

先般、いくつかの医科大学が、
男の受験者を優先していたことが分かり問題となったが、

あれも根っこには、
医師不足と云う現実があるのではなかろうか。

つまり、現場の病院では、
夜勤や緊急出動を頼み易い男の医師がもっと必要、と云う現実。

女性の進出も大切だが、
男性医師も増やさねばならない、と、

そうなれば、
医者の総数そのものを増やすしかない。

今般のコロナ騒動で、
医者不足が現実になりそうだが、

そう云うことを除いても、
医者を増やす必要はあると思うんですがねぇ、

医者になりたい若者は、
男女を問わずイッパイ居るんですから。

医者のレベルのことなら、
国家試験で保てばいいことだし。

だって離島や地方からの、
医者が足りないという悲鳴は聞こえても、

医師の団体が、
失業危機を訴えたり、

医者が生活保護を貰った、
なんぞと云うハナシは聞いたことがないんだモノ。





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