漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

中国の古典文化を知りたければ、「日本へ行け!」

2018年01月16日 | 美術
「神韻芸術団」ってすごいですね、
流れるように流麗な踊りと、躍動するジャンプの切れ味、

衣装も鮮やかで見惚れてしまう。

とは云っても、コレ、
実はユーチューブのCM映像で見ただけナンですけどもね。 (笑)

中国の伝統芸能にこんなのあったかなぁ、
などと思いながら見てたんですけど、

ウィキペディアで見たらちょっと違うようで、
この舞踊団、ニューヨークに本部があるんだそうです。

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神韻芸術団は、
中国共産党の数十年の統治下で破壊された

中国五千年の伝統文化を復興するという目的を持つ。

2006年に設立され、
当初は90人ほどの規模だったが、

2017年現在では、
5つの舞踊団とオーケストラなど併せ、500人あまりとなっており、

北米のみならず
ヨーロッパ、オセアニア、アジアなど
世界各国で巡回公演が行われるようになった。

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毛沢東は、
現在の共産中国、建国の英雄ですけど、

往々、大革命家にある気質で、
古いモノはすべて迷妄として、徹底的にぶっ壊した。

まぁ、壊すべきものも多かったんだろうけど、
その中には、壊してしまっては取り返しのない文化もあったはずでね。

儒教思想とか、古典芸術とか芸能とか。

「神韻芸術団」が、
どこまで古い中国文化を継承してるか、

そこまでは、私には分からないし、

また見た感じでは、
欧米の文化もかなり取り入れてるようにも見えるけど、

それでも中国の伝統文化を
「復興しようとする熱意」は、確かに伝わって来る。

そう云えば、
いつぞや見た、中国人のブログに、

「中国の古い文化を知りたければ、日本へ行け」と云うのがあった。

その云わく、

「日本には楊貴妃が使ったような文物が残され、
 今でも博物館などに展示されているが、

 肝心のわが国で
 そんなものはどこを探してもない」。

とまぁ、かなり自嘲気味の書き込みがありましたが、

確かに日本は、
古いモノがわりとよく残ってる国です。

絵巻とか肖像画とかは、
みんな紙製で燃えやすいし、

茶碗や壺なんかも壊れ物ですからね、地震にゃ弱い。

あんなものが、
千年以上も残ってると云うことは、

管理してた坊さんとか役人とかが、
火事や地震、洪水の時は、真っ先に運び出したんだと思います。

日本人なら誰もが知ってる、
鳥獣戯画にしても、焼け焦げた痕跡が残ってますからね、

命懸けで守ったんだと思います。

今ではその功労者たちの名前も分からないけど。

その労苦を思えば、
京都博物館で、

一時間や二時間、行列させられても文句は言えませんよなぁ。





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