かってデンマークの大使だった経験を持つ折田正樹氏の談話録、
「外交証言録・湾岸戦争・普天間・イラク戦争」に、こんな記述がありました。
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(農業協同組合や義務教育、森林保護法など)
デンマーク人はこれら世界最初だと言ってます。
自分の国をどうしていくかということで相当力を注いだ国です。
初めてのことを先駆けて実施したので、
うまくいかず失敗したこともあったようです。
しかし、政府が失敗をしたとしても、国民から見ると、ああ、それは残念でした、では次のことを考えましょう、ということになって、政府に対する非難はあまりなかったようです。
何もしない政権は大きな非難を浴びます。
最悪の政府は失敗を恐れて何もしない政権である。
こういうことを言ってます。
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日本では、ややもすると、
政府がやることに反対を叫ぶ人がもてはやされ、
なぜだか分らぬが、
新しいことに反対する勢力が“革新”で、
なにかをやろうとする政府が“保守である”と定義され。
きのう、「マイナンバーは憲法違反だ」と裁判に訴えた人が多数」と報道されていたが、
まぁ、いろんな意見があっていいとは思うのだが、
しかし、この人たちの主張は、どう見ても“保守”だと思うのだが、
新聞などではそう云う扱いではないようだ。
そういえば、安保法制に反対していたのは、
「革新政党」であったが、
しかし、何にでも反対する政党が、
「革新である」と報道されるようなことは、私には腑に落ちないことだ。
また、左派系新聞では、
この法案に反対する若い人たちを持ち上げて書いていたが
、この法案には反対、
「では、どうするか」を訴えることこそ、未来ある若者の為すべきことではなかろうか。
若いのに「新しいことをするな」と騒ぐ人たちを、
英雄にしてしまっては、日本の将来がないと思うのだが、ハテ、どうなんでしょう。
“何もしない政権は大きな非難を浴びます。
最悪の政府は失敗を恐れて何もしない政権である。”
そうありたいものだが、
今の日本ではなかなか難しいことのようです。