漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

相反するふたつの感性

2010年06月15日 | スポーツ
「詰将棋 (つめしょうぎ)」と云うパズルがある。

敵の王将を連続王手で詰めていくと云うルールで、
駒の利きや動かし方など、あとは指し将棋と同じルール。

処が考え方はまるで違う。

指し将棋では価値の高い駒も、
詰将棋では、タダでドンドン捨てる必要があり、そうしないと詰まない。

將棋と云うゲームを、金銭感覚で説明すると、
序盤は「貯金」、中盤は「株式投資」、終盤は、「一か八かの賭け事」と云う処、

その終盤をもっと純化した詰将棋の感覚は、
缶コーヒーを一万円で買ったり、灯火代わりに札束に火を付ける様な感覚なのです。

つまり、局面によって、
感性をドンドン切り替える必要があり、古い既成概念に囚われていては勝てない。

サッカーにも似た処が有る、

守備側はゴール以外の場所なら、どこへ蹴りだしてもいい、
しかし攻撃側は、ゴールポストの中へ入れない限り点にはならない。

圧倒的に不利な攻撃側ですが、
その代わり、攻撃なら何回失敗してもどうと云う事はない、

逆に守備側では、たった一回の失敗が命取りになりかねない。

つまり、攻める選手と守る選手とでは感覚が全然違う。

日本のチームは、
貯金型とでも云うべき、守備には長けた選手が多いが、
失敗を怖がらずにドンドンシュートを放つような賭博的選手に恵まれなかった。

それは、ミスを嫌う真面目な国民性にもあるのでしょう。

ただ、本田圭祐と云う選手はチョッと違うようです、
普段の態度や発言を見ていても、日本人的な常識とは外れた感性がある。

彼は、フォワードが専門ではないんだそうですが、
でも、点取り屋に必要な感覚は併せ持っているのかなと、

きのうの試合やインタビューを見ながらチョッと思ったのですよ。




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