漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

女子大生風俗嬢

2021年06月24日 | 

ネットで「女子大生風俗嬢 云々」と云う本の宣伝を見かけた、

そのキャッチコピー。

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 コロナ禍での“最大の被害者"は大学生だった! 

 中村淳彦氏が贈る「貧困シリーズ」の最新作は
 大学生がテーマ。

 コロナ禍でバイトを奪われた学生たちは
 いかにしてこの“地獄モード"を切り抜けているのか。

 体を売るしかない女子大生たちが告白する悲惨な現状。

 オンライン授業になっても学費を下げない呆れた大学の内情も!

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シリーズとあるからもう幾つも類似作が出てるらしい。

こう云う本を読めば、
「社会の矛盾に憤る」と云うのが、

優等生的な読みかたなのだろうけど、少し視点を変えてみる。

親兄弟の暮らしを守るため、
戦前の売春宿に身を売られた女性たちに、

この本を見せたらどう思うだろう。

案外、
「百年後の日本では女郎でも大学に行けるのか」と驚き、

希望を見い出し羨ましく思うかもしれない。

ましてや性風俗店に性行為の強制はなく、
当時の女郎屋ほど搾取や暴力もひどくなく、

その気になれば貯金さえできると知ったら、

「なんていい時代だ」と思うのではなかろうか。

この本の宣伝文を読んだ時、

自分たちは性風俗に身を落とすでもなく、
「社会を告発する」と云うポーズを取りながら、

その実、
読者の下卑た覗き趣味を刺激して本を売り、

儲けてやろうと云う魂胆が
この出版社や著者から見えたような気がして、

ちょっと「イヤだな」と思ったので、

あえてこんな風に書いてみました。

 

 

 

 


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