2月9日(金)9:00広島別院に集合!ビハーラ安芸の研修会に住職と坊守が参加しました。
16名の参加でした。
今日は、東広島の「貴船原少女苑」を見学しました。写真は禁止されていますので、写真は法務省のホームページの写真を使わせていただきました。
「貴船原少女苑」は,学園都市・東広島という自然に恵まれた静かな環境の中にある女子少年院です。
広島管内の家庭裁判所において,第1種及び第2種少年院送致決定を受けた女子の在院者,また大阪・高松・福岡管内において少年院送致が決定した女子を収容しています。
在院者たちは,静かな環境の中,落ち着いてじっくりと自分の問題点と向き合いながら,様々な指導に取り組んでいます。また,外部協力者の方々をはじめ,たくさんの人たちとの交流を通して,少しずつ自分に自信をつけながら,改善更生に向け,日々励んでいます。
1【生活指導】2【体育指導】のほか
3【職業指導】では
勤労意欲を高め、職業上有用な知識及び技能を習得させるための指導です。コンピュータサー
ビス技能評価試験(表計算・ワープロ)、危険物取扱者試験、秘書検定等の資格取得にもチャレ
ンジさせます。今日も、秘書検定の試験が行われていました。
4【教科指導】
学校教育法に定める学校教育に準ずる内容に関する指導です。
・義務教育指導(小・中学校の教科)
・補習教育指導(珠算学習、漢字学習など⇒検定受検)
・高等学校教育指導(高卒認定試験受験指導など)
【寮別活動】
貴船原少女苑では,特別活動指導の一環として,寮別活動を月に1回程度実施しています。その中でも,創作活動では自分たちで何を作るのか,アイデアを出し合い,寮全体で一つの作品を作り上げることで,協調性を身に付けたり,達成感を味わったりしています。
〇一人一人がフェルトで人形や小物を作り,それを組み合わせて,苑生活の四季を表現しました。
「貴船原少女苑の“秋”」
〇モザイクアートー7色のペンを使って,A4の紙に書かれた小さなマス目を決められた色に塗っていきます。それを53枚つなぎ合わせ,1枚の大きな作品に仕上げました。何か月もかけてコツコツとみんなで頑張ってきたものが1つの作品となりました!
「モザイクアートーモンサンミッシェル」
保護犬「ハルとカノン」はみんなの癒しになっているそうです!
【社会復帰に向けて、手芸に取り組む】
「少女苑」では社会復帰に向けて手芸に取り組んでいて、これまでは矯正展などに出品されるだけでしたが、おととしから市内の事業所の協力を得て、少女たちが作ったぬいぐるみやコースターなどが近くのリサイクルショップでも販売されるようになりました。
自分たちで作った手芸品が店頭に並ぶことで、少女たちのやる気が高まるほか、どのようにPRするか考えることも職業訓練につながっているということです。
【女子少年院の現状は】
昭和24年に開かれた「貴船原少女苑」は、中国地方で唯一の女子少年院です。
「貴船原少女苑」に新しく入る少女は、平成13年の58人をピークに減少傾向で、現在は、10人が入っているということです。
新たに入る少女が減る一方で、少女たちの中には発達障害や虐待を受けた経験があるケースもみられ、社会復帰にはきめ細やかな支援が必要だということで、「貴船原少女苑」では外部の協力も得た職業訓練や、地域でのボランティア活動などに力を入れているということです。
古民家カフェ一葉でお昼ご飯をいただきました!築100年以上の古民家を改装した和モダンなカフェです。
シェフがお話好きで、たびたび説明にきてくださいました!
美味しいランチでした
デザートのおいしいケーキをいただいて大満足でした
志和組の光源寺さんを参拝しました。
きれいにしておられます!
「デイサービスみずほ」の職員さんのお話をうかがいました。
志和組の7か寺の住職さんが交代で2か月に1度訪問され、お話をして下さり、利用者さんが大変喜んでおられるそうです。
そして、光源寺住職より、「臨床宗教師」についてお話しいただきました。
「臨床宗教師」は、被災地や医療機関、社旗福祉施設などの公共空間で心のケアを提供する宗教者です。「臨床宗教師」という言葉は、欧米のチャプレンに対応する日本語に当たります。
布教・伝道や営利を目的とするのではなく、対象者の価値観を尊重しながら、宗教者としての経験をいかした、苦悩や悲嘆を抱える方々によりそいます。仏教、キリスト教、神道など、さまざまな信仰を持つ宗教者が協力しています。
2011年の東日本大震災を機に、東北大学で養成がはじまり、龍谷大学、鶴見大学、高野山大学、武蔵野大学、種智院大学、大正大学、愛知学院大学、上智大学、日本スピリチュアルケアワーカー協会等、諸大学・諸機関がこれに取り組んでいます。
東北大学実践宗教学寄付講座
日本臨床宗教師会のホームページ
お話しをいただき、ありがとうございました。