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【デイサービス探訪】第9回 井戸端げんき(千葉県木更津市)

2010年08月06日 | デイサービス探訪
あの映画「ただいま それぞれの居場所」の舞台のひとつになった井戸端げんきに行ってきました。映画に出ておられた施設長の加藤さんが応対して下さいました。
加藤さんは終始、熱くその思いを語って下さいましたが、ともかく、井戸端げんきとは、をここで語り出したらきりがなくなってしまいますので、「“井戸端げんき”って何?」という方は、ほかで調べて下さい。

施設長の加藤さん



“介護制度に収まりきらない”というので、どのようなところかと思っていましたが、中に入ってみると、皆さん、好きなようにのんびりと過ごしておられ、ゆったりと居心地のいいところでした。わざとそうしているそうですが、どの人がスタッフなのか見た目ではよくわかりません。



部屋の中では車椅子は使いません。この、肘掛けもない普通の車輪つきの事務デスク用チェアに乗って頂いて移動します。スペースの問題もありますが、このほうが、利用者さんも姿勢を正してつかまろうという意識が働くし、車椅子というもの自体、車椅子のなかに座らされてとじこもりになってしまうという考えでだそうです。


今回お話を伺っていて、とくに驚いたことは、井戸端げんきでは“看取り”まで行っているということです。井戸端げんきは制度上は単独のデイサービスです。制度上から言ったらあり得ないことです。近所の宿泊施設“かっぱや”で行うこともありますが、いよいよとなると、井戸端から人が出向いて行ってとりおこなうそうです。「利用者さんは家族も同然。だから、最後まで寄り添うし、いい最後を迎えてもらいたい」と加藤さんは語っておられました。



割り箸アートを制作していました。「木更津といえば、たぬきですね」(童謡「証城寺の狸囃子」のモデル)などと話していたら、いままでねころんでした利用者さんが、立ち上がって、「証城寺の狸囃子」の踊りを元気よく踊って下さいました。幼稚園の先生だったそうです。




井戸端げんきについて語りだしたらきりがないですが、今回はここまでで失礼します。

 ひろ吉