私の始めたデイサービス

自ら起業してデイサービスを始めた人たちから、これからデイサービスを始める人たちへの情報が満載です。

人を見たら認知症と思え

2006年05月20日 | 豊玉日記
先日2泊3日で福岡郊外の特養に住む母を訪ねた。年に1回だけの親孝行である。福岡空港でレンタカーを借り迎えに行く。10時前には「外出届」を書き施設を出発。滅多に行けない唐津、伊万里で陶器を見て夕方には実家のある熊本に到着した。潮谷県知事ご推薦の日航ホテルの唯一の車いす対応ルームで親子水入らずの夜をすごした。
特養生活8年の母が言うには、ここ1,2年、訪ねてくるボランティア、実習生、見学者など外部の人びとが「特養に住んでいる者は全員が何もわからない認知症である」というような対応をするそうである。まるで「人を見たら認知症と思え」と言わんばかりだとのこと。ふつうに応対すると驚かれるという。
確か、2003年6月に厚労省が出した「2015年の高齢者介護」の中に、特養入所者の8割が痴呆性老人であるとか、これからは痴呆性老人のケアに重点を置く、とか書かれていた。その後「痴呆」を「認知症」という呼称にし、今回の法改正に当たっても、認知症高齢者の急速な増加と情勢分析を行っている。
そうか、厚労省の「世論操作」により、そして「介護教育」により特養入所者=何も分からない認知症の集団になったのか。
本当は、何も分からない人、ではなく、感情もあり理解力もある人、であり、その人の人生全体に関わって行かなければならないのである。「この程度の認知症」というような態度は止めよう。Aさん、Bさん、Cさんとして関わっていきたい。
母に言わせると「ぼけがひどくなると育ちがもろに出てくる」そうである。この話はまたの機会に。



今日も泊まりです

2006年04月13日 | 豊玉日記
 今日も一人寂しく宿直をしています。利用者の方が休まれたのでテレビをつけたところ3チャンネルに惣万さんが出ていました。13年間にわたる”小規模多機能”の取り組み、やはり当事者の闘いがベースになければ本物はできないのですね。市や県の職員の素直な発言がさわやかでした。
 通って、泊まって、居住して、という「宅老所精神」にこだわります。
 おやすみなさい。