10年余り親しくさせていただいた前進座の俳優・五代目中村鶴蔵さんが91才で亡くなられた。自伝を拝読しお手紙を書いてから交流がはじまり、昔のお芝居のお話などを聞かせていただいた。80才を超えてからの舞台しか拝見していないが、普段はダンディで優しく穏やかなお人柄で、ソース焼きそばが好物という少年っぽさもお持ちだった。最近は体調をくずして、施設で暮らしていらしたので、面会にも行かせていただいた。少しずつ . . . 本文を読む
歌舞伎座ビルの5階にある歌舞伎座ギャラリーでは歌舞伎の衣装、カツラ、小道具などを展示して有料で公開している。
映像スクリーンも大小あり、いろいろなテーマの映像が見られる。今月の大スクリーンは、「宙乗りができるまで」という映像で６月に猿之助丈が演じた義経千本桜・狐忠信の宙乗りの装置の設営から上演までの普通は見ることができない内容で興味深い。
小さい舞台があって、入場者も乗ることができるし、時々イベ . . . 本文を読む
昨日6/14、歌舞伎座第三部を観劇。道行では猿之助の忠信に染五郎の静御前という珍しい組み合わせ。四ノ切(川連法眼舘)の幕切れで、いよいよ宙乗りと期待したら、吊り上がり、そのまま下がり、ワイヤーを外して花道を狐六方で入ってしまった。
新演出かとも思ったが、たぶん装置のトラブルだろう。どうやらレアな出来事に遭遇したようだ。 . . . 本文を読む
1996年に初めて見てから20年、行かなかったのは2-3回。労力と交通費をかけても見たくなる。狭い曳山の舞台で5-12才の男の子の演じる歌舞伎がかわいい。伝統がありしっかり教えているからだろう、芝居がうまい。地元で三役修業塾を開講して義太夫の三味線弾きと太夫(語り)を養成していて今年は4つの山の出演8人のうち6人が修業塾の熟生。演目は上演順に「お園六三郎浪花の春雨」「梶原平三誉石切」「妹背山女庭 . . . 本文を読む
「ワンピース」がスーパー歌舞伎になると初めて聞いた時は、人気マンガだとは知らず、へんなタイトルだなと思った。ひとつなぎの秘宝をさがす海賊ルフィの物語。ひとつなぎの服はワンピース(ドレス)・・・
新橋演舞場正面では入場を待つ間にマンガの看板を撮っている人が多い。開演前の舞台には主人公ルフィの人形が置かれている。ここからもう三代目猿之助のスーパー歌舞伎とは違う。宙乗りでも、客席を引き付けるというより . . . 本文を読む