(前書き)
芸人キャラの切り札。飛世巴を切っちゃいます。強気の采配です。
(本編)
「とし、あしたステージだって」
「ステージっていっても、アマチュアバンドだし」
「ううん、アマチュアミュージシャンだって懸命に生きてるんだし。そりゃ、お客様を喜ばせる引出しは、専門でやっている私達の方が多いけど、伝えたいという気持ちにアマチュアとプロの差なんてない」
「でも、ととの芸人魂には、だれもかなわないって」
--------------------------------------
・・・そう、あの悲痛の夜を思い出す
「ととがいなくなったら、明日はどうなる」
「・・・多分どうにもならない。私の出番多いから、今からじゃ・・・、変わりはいない」
「中止・・」
「せっかく楽しみにしてくれた人達をがっかりさせる・・・
それだけじゃない。一生懸命、稽古してきたみんなから、結果を出す機会を奪うことになる」
(プロって厳しいな!!)
「だけど、親父さんにとっても、ととの代わりはいないんだぞ」
「・・・うん・・・」
「私、あのとき・・・。絶対ああはならないって・・・。大切な人になにかあったら、絶対そっちを優先するって・・・」
「泣くな・・・」
「・・・」
「泣いてどうにかなるくらいなら、いくらでも泣かせてやる。・・・だけど」
「・・・ありがと。そうだよね。今はどうするか考えなきゃ・・・」
--------------------------------------
お母さんが死んだときに、演劇に没頭してた父を心の底からうらんでいたととが、父の死を目の前に同じ裏切り行為にでる、いたたまれない舞台。
緊張やら、笑い者にされるかもなんて、臆病になっている、自分が本当にはずかしい。
「ととの舞台、本当に感動した。感動をみなで共有したい」
「そうそう、私の舞台がとしの勇気になっているなら、死んだ父さんもうかばれるよ」
「でも、感動を共有するのに忘れてはいけないこと『演技に入りすぎるな!!』共演者や観客を冷静に見る頭を残しておけ・・だろ」
「あら、とし、私のつたない演劇うんちく、覚えていてくれたんだ」
「そりゃそうさ。リズム打ちだけが目だってたって、ステージは成立しない。裏方や観客も含めての『みんなの舞台』だもん」
「でも、としが下っ端のトロンボーンパートってすぐ走って、サックスのお兄さんに怒られてたじゃん」
「そんなシーンは見なくていいだろう」
「内輪もめしちゃだめだよ(笑)」
「うるさいな、素人相手に大人げなかと」
「わかってるわよ。でも走ると周りに迷惑だからやめといたほうがいいわよ」
「はいはい、気をつけます」
(後書き)
Super Lite 2000 Memories off Duet より、回想シーンは引用してます。
いや、ととのシナリオ重いです。
ていうか、仲西環は水樹奈々にこの作品では負けてないと思う。
沖縄もいろいろ大変みたいだし、環にがんばってほしいというのが本音です。
芸人キャラの切り札。飛世巴を切っちゃいます。強気の采配です。
(本編)
「とし、あしたステージだって」
「ステージっていっても、アマチュアバンドだし」
「ううん、アマチュアミュージシャンだって懸命に生きてるんだし。そりゃ、お客様を喜ばせる引出しは、専門でやっている私達の方が多いけど、伝えたいという気持ちにアマチュアとプロの差なんてない」
「でも、ととの芸人魂には、だれもかなわないって」
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・・・そう、あの悲痛の夜を思い出す
「ととがいなくなったら、明日はどうなる」
「・・・多分どうにもならない。私の出番多いから、今からじゃ・・・、変わりはいない」
「中止・・」
「せっかく楽しみにしてくれた人達をがっかりさせる・・・
それだけじゃない。一生懸命、稽古してきたみんなから、結果を出す機会を奪うことになる」
(プロって厳しいな!!)
「だけど、親父さんにとっても、ととの代わりはいないんだぞ」
「・・・うん・・・」
「私、あのとき・・・。絶対ああはならないって・・・。大切な人になにかあったら、絶対そっちを優先するって・・・」
「泣くな・・・」
「・・・」
「泣いてどうにかなるくらいなら、いくらでも泣かせてやる。・・・だけど」
「・・・ありがと。そうだよね。今はどうするか考えなきゃ・・・」
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お母さんが死んだときに、演劇に没頭してた父を心の底からうらんでいたととが、父の死を目の前に同じ裏切り行為にでる、いたたまれない舞台。
緊張やら、笑い者にされるかもなんて、臆病になっている、自分が本当にはずかしい。
「ととの舞台、本当に感動した。感動をみなで共有したい」
「そうそう、私の舞台がとしの勇気になっているなら、死んだ父さんもうかばれるよ」
「でも、感動を共有するのに忘れてはいけないこと『演技に入りすぎるな!!』共演者や観客を冷静に見る頭を残しておけ・・だろ」
「あら、とし、私のつたない演劇うんちく、覚えていてくれたんだ」
「そりゃそうさ。リズム打ちだけが目だってたって、ステージは成立しない。裏方や観客も含めての『みんなの舞台』だもん」
「でも、としが下っ端のトロンボーンパートってすぐ走って、サックスのお兄さんに怒られてたじゃん」
「そんなシーンは見なくていいだろう」
「内輪もめしちゃだめだよ(笑)」
「うるさいな、素人相手に大人げなかと」
「わかってるわよ。でも走ると周りに迷惑だからやめといたほうがいいわよ」
「はいはい、気をつけます」
(後書き)
Super Lite 2000 Memories off Duet より、回想シーンは引用してます。
いや、ととのシナリオ重いです。
ていうか、仲西環は水樹奈々にこの作品では負けてないと思う。
沖縄もいろいろ大変みたいだし、環にがんばってほしいというのが本音です。