六田俊夫(Toshio Mutsuda)のありのままのメタルダーブログ

ペチカ、トロイカ、ハラショー。ロシア熱過熱中

けいおん世代の千夜一夜物語:第百十六夜・天使真璃

2013-11-24 21:08:26 | けいおん世代の千夜一夜物語
「マリー様、遅くなりましたが、誕生式典どうですか」
「フェルゼン、公演で遅くなったのはいいが、先に送ってきた
プレゼント、世界のジャムセット、食べさせていただいたぞ」
「いちじくに、りんごに、レモンのジャムに
くるみや、ヘーゼルナッツのクリーム、
今回の公演にちなんだ、特性品でこざいます」
「ところで、フェルゼン、ジャムとはどう作るのだ?」
「えっと、知りません。水あめにフルーツをからめるんじゃないですか」
「フェルゼン、わらわは皇女。古今東西の名物を食べつくしてるのだぞ、
製法くらいは、調べておいてほしいものだな、なにしろ、偽者を見極める
いい判断基準になると、じいやがいつもいっておる」
「失礼いたしました、勉強不足で」
「まあ、フェルゼンの献上品が偽者であるわけはないし、じっさいうまいのう。
最近の庶民はこんなうまいものを食べているのか」
「最近は、ジャムにしても、製法も様々食べられていて、レシピも豊富。
パンのほうも、ジャムパンカレーパンと色々種類もふえて、フランス革命の
ときとは違います」
「このような、おいしいパンとジャムがあるなら、わらわも庶民がいいかも」
「しかし、昨今の日本の政治に対する不信感、近隣諸国との敵対心もあがっており、
うまくいってない状況」
「まあ、よい、ワラワはケーキを食べられる身分。ところでフェルゼン、スキップとかは、重量オーバーで足を痛めるのではないのか」
「まあ、それは確かに医者とかにもいわれるが、足には負担をかけないように、背筋や肩をつかって、それらしくみせたし、舞台下なので、足はあまりめだたなかったし」
「さすがは、フェルゼンだ。ダンスのソリストもわらわほどではないが、なかなかがんばっておった」
「ありがたいお言葉です。先生は本番前落ち着きがなかった感じでしたが」
「美しい師弟愛じゃのー。ところで、フェルゼン勤労感謝の日なのに、公演とは」
「ショービジネスは逆なのです、感謝するほうでないと。貢物に感謝を示す王に、勤労者の心も労われたでしょう、納税ではないですけど」
「フェルゼン、そういう話ではないと思うが」
「まあ、勤労感謝とからめて、客人へのもてなしに感謝してもらうことで、私は労われたのです」
「大人の世界はいろいろあるな」
「姫、今日は私から手渡しするプレゼントが」
「なんじゃ」
「ガラスの靴です。これから、12時までシンデレラごっこをしましょう」
「わらわは12時過ぎても大丈夫なのだ、朝まで遊ぶのだフェルゼン」
「だめです、私も明日仕事。12時にはねに入らないと。マリーさまも、寝不足は、お肌の大敵ですぞ」
「わらわは、マッサージ氏もメイクも専属がいるし、いくらでも着飾れる」
「本当の美しさは、健康な精神と健康な肉体からやどるのですよ、さあ、マリー様、昨日の公演の振付をお教えします、一緒に、イスラエルの民のダンスを踊りましょう
タランチュラの毒がまわって、トランジションしてくる激しい舞です」
「それは、刺激的で楽しそうなのじゃ、アッサラームの踊も悪くないの」

(おわりに)
私なりの公演のまとめを書いたのじゃ。