比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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初夏の信州・・・安曇野扇状地・・・自然の恵みと人々の知恵と汗・・・ワサビ畑とニジマス養魚池の風景

2018-06-17 | 信濃の国は 安曇野・松本・木曽
信州上田の・・・六文銭の写真帳

信州・・・安曇野・・・飛騨山脈から流れ落ちる信濃川水系の梓川、中房川、烏川、万水川、高瀬川の水に運ばれた砂礫が宏大な扇状地を形成し広がっています。扇状地に流れ出した水の一部は伏流水となって地中を流れ扇端地で湧水となって吹き上がります。人々はこの地形を生かしてワサビの栽培ニジマスの養殖を営んできました。こうした地形は長野県でもこの地域限定です。

湧水の流れる平地での栽培は安曇野市穂高地区特有のもの。ワサビ栽培の多くは山あいの渓流からの棚田栽培です。
ワサビの栽培は明治の中期、鉄道の開通により中央商圏への流通が可能になったことから商品化して、本格的にはじまりました。


ワサビ生産県別ランク・・・①長野(38%) ②岩手(23%) ③静岡(22%

安曇野の人々は旧来のナシ畑や桑畑を転用してワサビ栽培に切り替えた。
湧水の年間水温12~13℃前後、低水温、低栄養水質が病害を防ぎ、夏の高温期は寒冷紗で直射日光を遮っている。


扇状地の低水温の豊富な伏流水の湧水を利用したニジマスの養殖
※ニジマスが日本に持ち込まれたのは1877年アメリカから。
長野県では1926年県立犀川孵化研究所(現長野県水産試験所)が明科町(現安曇野市)で種苗、養殖技術の開発研究をはじめた。
本格的に民間で養殖がはじめられるようになったのは大平洋戦争の終ったあとの1950年代から。


ニジマス生産県別ランク・・・①静岡(22%) ②長野(16%) ③山梨(14%)
※撮影は2017年6月29日。


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