比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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「和紙」・・・祝ユネスコ世界無形文化遺産登録・・・細川紙のふるさと・・・東秩父村に

2014-12-03 | 道をゆく 埼玉イイなっ
11月26日、「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で無形文化遺産に登録されました。
登録対象は国の重要無形文化財に指定されている細川紙(埼玉県)、本美濃紙(岐阜県)、石州半紙(島根県)。

埼玉県秩父郡東秩父村。

和紙の里」です。

「手漉き和紙」の実演です。

子どもたちも「体験コーナー」で。


「世界遺産 わしも祝うぜ 和紙の里」

小川・東秩父の「細川紙」・・・近世後期に和歌山県高野山麓の細川村(現高野町)からその技術が伝えられ大消費地江戸への供給拠点になったといわれます。その前の「武蔵和紙」としての歴史は古く1300年前ごろ高句麗からの渡来人によって技術が導入され、正倉院の記録にもあるそうです。
和紙の製造は日本全国で見られました。原料の楮、三椏、雁皮は日本全国で栽培され、特に山間部の農家では重要な換金作物でした。群馬県の南牧村の民家は二階建てで広く張り出したテラス構造になっています。土地の人に「カズカケ」というのだと教えていただきました。「カズ」とは楮の方言だそうです。楮の乾燥場だったそうです。奥秩父の水田のできない急傾斜の集落もまた楮は重要な経済作物だったようです。奥越中の五箇山、奥飛騨の白川郷もまた然り、楮は山間部の民の生活を支えました。
いま、楮の90%はタイからの輸入品だそうです。

無形文化遺産は伝統工芸技術であり、継承してゆく匠の技です。形あるものではありません・・・どうか、この技が未来永劫、継続されるように祈っています。

東秩父村…人口約3000人、埼玉県唯一の村、秩父郡でありながら外秩父の山の東側にあるため、広域行政において比企広域市町村圏組合に属する。警察は小川警察署、保健所は東松山保健所の管轄。隣接する小川町とともに「細川紙」の産地。
※カメラは Panasoni LUMIX DMC TZ-40

東秩父村「和紙の里」は埼玉県道11号線(小川町から定峰峠を越えて秩父に至る道)の途中、案内板に沿って旧道に入ります。
ぜひ、寄ってみてください。

クリック→東秩父村「和紙の里」HP


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