のんびり・・・いそいそ~(*くうかんあそび*付き)

なんとか音楽の勉強を続けているちょっと変な主婦兼ピアノ指導者兼ボランティア演奏者の日常。取り留めのない駄文揃い。

涙のスイミング見学

2007-02-02 21:55:50 | こどものこと
午前中、ムスコの幼稚園の正課であるスイミングの見学へ行った。
耳に持病があるので、今年度は通算5回目の入水である。
鼻水がでていると入水できないのだが
今週初めに鼻風邪を引いたせいで
今朝検温後、入水の許可を出すか・・・かなり悩んだ上で
本人の希望もあり、思い切って入水させたのだ。


ヨン様もそこそこに(笑)、見学現場であるスイミングスクールへ。
プールでは既に泳力別に4つのグループに分かれ
指導が始まっていた。
プールサイドはとても蒸し暑い。
外気との差に少々くらくらしながら、見学開始である。


ムスコは当然、一番泳げないグループ。
今までかかった耳鼻科医によって水泳を可とするか見解がかなり違う。
随分迷ったが、それぞれの耳鼻科医の意見を参考に
ワタシの独断で入水できる条件を作った。

「鼻水がでていたら、入水しない。」
「極力、水にもぐらない。」
この2つだ。

滲出性中耳炎と付き合って、かれこれ3年目を迎えてしまった
ワタシ達親子。
随分ムスコにも治療のために、色んなことをガマンさせてしまった。

思いのままに潜り、泳ぎ、遊ぶほかの元気な園児を見ていると
どうしても「耳さえ治れば・・・」
という思いは抑えられない。
もしも耳が完治してスイミングスクールに通えれば
ムスコの喘息も改善されていくと思う。
何よりもプールを無邪気に楽しんでいるムスコの表情を見れば
思い切り泳がせてあげたい
という願望を持つことは贅沢なのだろうか?


そんなことを考えているうちに
水中に5秒間潜る練習が始まった。
ワタシはストップをかけようかどうか迷ったのだが
もう少し様子をみてみようと思った。
するとムスコは自ら耳の穴を塞いで潜り始めた。
ワタシは「潜る時には耳を塞ぎなさい」とはいっていなかったのだが
恐らく彼自身が自分なりに考えて取った行動だと気が付いた。


彼は彼なりに病気と付き合う方法を考えていたことに
ワタシは感無量になってしまった。
そして「けのび」も難なくこなした時
コーチは大喜びしてくださり、
幼稚園の先生はとっさに微笑みながらワタシの方に目を向けてくださった。
うっ・・・ありがとうございます・・・(泣)。


早く病気を治してスイミングでも何でも好きなことをさせてあげよう。




その後お昼の番組で小児科病棟をボランティアで訪問する道化師、

「クリニクラウン」
について観た。
重病と戦い続ける子供たちとその親は
常に治療によるストレスにさられされ続けている。
健康な子供達とはまた違った我慢を強いられる子供達に
本来の笑顔を取り戻そう、そしてそのことを治療につなげようという
主旨の活動らしい。
そのテレビを観ていたら涙がダーッと流れ出て止まらなかった。
あの子達は今、
ワタシたちよりはるかに色んなことを諦めているのだろうと思った。


つくづく病気は大変だと思う。
でもムスコの病気のおかげで、いつも大事なことに気づくことができる。