武蔵境散歩道

武蔵境とその周辺を散歩徒然

国際基督教大学(ICU)

2018-07-15 05:00:00 | 歴史
国際基督教大学

 武蔵境駅の南西にあり、緑豊かなキャンパスで知られるのが国際基督教大学です。
 ここは戦時中、中島飛行機三鷹研究所があった場所です。

マクリーン通り

 ICUの正門を入ると、西に向かって見事な桜並木が続きます。この通りがマクリーン通りです。
 ICUの創設に協力したマクリーン牧師を記念するもので、桜は戦後植えられたものです。
 




ロータリー

 マクリーン通りを進むと、十字架の付いたチャペル前のロータリーに突き当たります。
 このロータリーから南に向かって飛行機を調布飛行場へ運ぶ誘導路がありました。





昭和22年「国土地理院」

三軒家の道

 現在、レンガで舗装されている小道は、中島飛行機がこの土地を買収する前からあった道です。
 江戸時代、新田開発によって開墾を始めた人たちが移住し、三軒家と呼ばれる集落を通る道が、この道であった。





明治39年「今昔マップ on the web」

大学本館

 ICUの大学本館は、中島飛行機三鷹研究所の研究本館(設計本館)でした。当時は3階建てであったが、戦後大学の校舎にするときに中央部分に4階部分が増築された。



泰山荘

 1935年頃、新興財閥の一つであった日本産業の重役であった山田敬亮がこの地に別荘「泰山荘」を建設した。
 この地が中島飛行機に買収されると、別荘は中島飛行機の創始者である中島知久平の住居となった。
 大学の文化祭開催に合わせて、泰山荘の一般公開がある。



湯浅八郎記念館

 ICU初代学長であった故湯浅八郎博士の本学創設・育成に対する貢献を記念して、 1982年6月に開館した大学博物館です。
 館内には、民芸展示室、資料室、収蔵庫等があり、無料で公開している。



湯浅八郎記念館

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中島飛行機三鷹研究所

2018-07-01 05:00:00 | 歴史
中島飛行機三鷹研究所

 巨大な軍用機メーカーだった中島飛行機は、飛行機の開発を、群馬県の太田、小泉、東京の荻窪と分散して行っていた。
 そこで、開発部門を一か所に集め、研究開発の拠点として構想されたのが、中島飛行機三鷹研究所でした。
 買収した土地の面積も非常に大きく、今の国際基督教大学(ICU)、SUBARU東京事業所、野川公園、武蔵野公園などが中島飛行機三鷹研究所の敷地でした。
 
 1941年12月8日に地鎮祭が行われ(この日が真珠湾攻撃の日)建設が始まりましたが、資材不足等や戦争の激化もあって完成は大幅に遅れ、主要な建物が完成したのは、1944年の春頃であり、結局一部の部門の移転にとどまった。

 三鷹研究所の研究本館(設計本館)は、現在も国際基督教大学(ICU)の大学本館として使われている建物である。当時は3階建てであったが、戦後大学の校舎にするときに中央部分に4階部分が増築された。







昭和20年(1945) 「今昔マップ on the web」



昭和19年(1944) 「国土地理院」



昭和22年(1947) 「国土地理院」



昭和32年(1957) 「国土地理院」



昭和36年(1961) 「国土地理院」

昭和39年(1964)から昭和51年(1976)まで国際基督教大学ゴルフ場があった。



昭和43年(1968) 「国土地理院」



昭和50年(1975) 「国土地理院」
国土地理院



平成30年(2018) 「今昔マップ on the web」
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