平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

美空ひばりさん

2008年06月21日 | Weblog
 ひばりさんの命日が近い昨日(20日)bs2の番組を見る。特別にファンであったわけではないが、物心つく頃からあの声と唄を聞いて育った。ひばりさんは私より6歳年長、昭和12年のお生まれである。幼い頃ラヂヲから流れる歌は彼女の唄だけでは無かったかもしれないが、何故か彼女の唄が強く心に刻まれた。私の情緒とか感性の多くの部分が彼女の唄に拠って育まれたのではないかと思う。
 昭和25.26.27年辺りの歌が特に良い。この時代は終戦と共にもたらされた、安心感と自由、そして何とかなりそうだと言う希望が世に横溢した時代であったのだろう。多くの悲劇が有ったけれども、今確かに生きていると言う実感がヒシと感じられる。確かにひばりさんは昭和のあの時代のシンボルであり、何時までも私たちと共に有るだろう。私たちがあの唄と彼女の事をわすれない限り。そう...わすれてはならない。過去は記憶しなければならない。そして孫、子に伝えなければ。

 確か作家の五木寛之さんだったと思うが、ある所でこんな事を書かれていた。ある高名な歴史学者との対談の時、その歴史学者がこう言ったそうである。「美空ひばりの唄は国の恥だよ」...(正確ではないかもしれませんが概ねこのような事)
 その時、五木さんは思わず「ムッ」として「どうしてですか?」と聞き返したとの事であった。
 我が国の学者、知識人と言われる人のかなり多くが、何故このように、人情、情緒とか我が国固有の感性を貶めるのか。
 数学者の岡潔さんは、その著書の中で書いておられた。「教育で大切なことは情緒を育むこと」「情操が大切」
 岡潔先生は日本的なる物を非常に大切にお考えになっていたように思う。
岡先生的な感性は現在少数派になってしまったのだろうか。だとすれば多数派になるよう努力しなければならないと思う。如何にするか...それが難しい。

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