平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

美空ひばりさん その2

2008年06月28日 | Weblog
 先日ひばりさんについて書いている時、「竹中労」と言う方が彼女についてかなり前、本を書かれていることを思い出した。いつか読んでみようと思っていたが未だに読んでいない。日曜日に、図書館の蔵書検索をしたところ直に見付かったので予約し、水曜日に借りることが出来た。
 (書名:完本 美空ひばり  竹中労著 ちくま文庫  2005.6.10第一刷発行 )
 この本の前書きに、「まえがき・弘文堂版」とあり、末尾に1965.11.1 竹中労 と書かれているので40年以上前に弘文堂から最初に出版されたようである。
 竹中労という方については、30年位前頃週刊誌などに掲載された文章を時折読んだ覚えがある。政治、社会問題などかなり鋭い批判をされていたように記憶する。
  (竹中労 1930年生1991.5没 フリーのルポライター、作家)
 前書きで氏はこう述べる。以下引用
....無口で人間嫌いと言う評判とは正反対で、彼女は良くしゃべった。.....話しながら、「ね、そう思わない?」「なぜかしら?」と相づちを求める。それは世間で噂されている驕慢な「女王」ひばりとは、およそかけはなれた印象であった。
 初対面から、ひばりの持つナイーブな魅力のとりこになった私は、いわば書く人の役割をごく自然に果たすことになった。ひばりは私を信頼し、包み隠さず、過去と現在の全てを話してくれた。この本は、そうして出来上がったのである。.......私は大衆性ということの意味を模索してきた。そして常に脳裏にあったのは、美空ひばりであった。......
 ジャーナリズムはひばりを嘲笑し、インテリの大部分は彼女を低俗の代名詞のように言う。だが、そういうエリートの悪意を見事にはねかえして、ひばりは芸能界の女王の座を守り抜いてきた。それは彼女の歌声が、常に大衆の心の琴線を日本の音律でかき鳴らしてきたからだと、私は思う。.....以下省略
 昨日から読み始めたが、思わず泣いてしまった所が沢山ある。また有る所では古典落語のような話ありで実に面白い。  続く
 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿