平成うきよの覚え書き

日々の出来事などを老化防止の為 書いてゆきます。

続き 初めての横浜

2008年06月07日 | Weblog
 かなり急な坂道に差し掛かったとき突然父が「此処で売ってるみたいだなー」と一寸興奮気味に言った。坂の途中にある民家に看板がありそこに何か書かれている様であったと思う。当時私は字を読むことが出来なかったのでそのあたりの事情は良く判らない。道路から3,4段の階段をのぼり父が案内を請うと下着姿で初老の温和そうな人が現われた。「金魚売って頂けるんですかねー」それに対し「今は商売しているわけでは無いですがいいですよ」その人は概ねこんな様に答えた。よく見ると狭い庭先に金網を張ったコンクリートの水槽があり、その中に赤や黄色、ピンクの魚が沢山泳いでいるのが見えた。金魚だけでなく錦鯉も居たようである。私はその時全部金魚だと思っていたが。「好きなのを選んで下さい」と言われ皆で、あれが良いこれが良いと品定めすると「これは元気そうだ。それは鯉だね」とにこにこしながら教えてくれた。30分位で7匹位選びバケツに入れた。私が持参したバケツは小さい物だったので1,2匹入れて後は古いバケツをサービスで頂き入れたのだと思う。かくしてようやく求めた金魚を持って電車に乗り帰ったのであるが途中のことは全く覚えていない。ただバケツの金魚を見ながら家へ帰った。家に着くと直ぐに「金魚買ったよ」と鬼の首でも取ったように祖父や母に報告した。二人とも顔がほころび嬉しそうであった。代金は幾らだったのか?500円であったような気がするが、、、、、。
 ずっと後になって聞いたことであるが、兄や姉も横浜の街へ行ったのは始めてであったとの事であり、とても緊張していたらしい。

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