叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

佃煮   杉田

2009-12-09 21:10:02 | Weblog
松葉さん私も一つ付き合いますよ。その内送ってください。残念ながら私は世間が狭いので勧める様なひとが見つかりませんので一ついいです。
数年前由緒正しいと言いますか、歴史ある佃煮をいただきました。その店の創業が「文久二年」と言うから、まさにお江戸の味ではありませんか。
早速に食したのですが。その辛い事。醤油辛いのです。脳天に突き刺さるようで、味も何もあったものではありません。こんな物を食っていたら高血圧間違いなしです。早々にお蔵入り。冷蔵庫の奥深くに仕舞い込まれました。何時もならそままカビでも生えて生ゴミとなる運命なのですが、どうも気になります。時に出しては食べて見るのです。、やはり辛い。また仕舞われるのです。何度も繰り返すのですね、基本的に食べ物を捨てる事には抵抗がありまして。そしてその内少しは利口になりまして、これは一度に沢山食べるからいけないのではないかと考えます。ほんの少しかじってその醤油辛さが薄まって行くのを待ちます。その後そろそろと噛むのですが、これもゆっくりと噛んでいくのですよ。そうすると、しっかり煮込んで染み込んだ魚介の味がジワリジワリと出てきます。ウンなかなか美味いではないか。ではもう一つと言うことになります。何だかやみつきになってしまうのです。流石「文久二年創業お江戸の味」でした。しかし残念ながらそのコツが分かった時には時既に遅し、残りは半分もありませんでした。残りを春先まで大切にたべましたかなー。
この季節にこんな事を書き込むと、何だかお歳暮を期待しているように聞こえますなー。

DVD   備後住人善博

2009-12-07 22:50:54 | Weblog
松葉さんのDVDを2つ注文しますが,あちこちで宣伝したいとも思います。
チラシがあると宣伝しやすいので,管理人さんにデータをタダで作って貰ったら
どうですか?そしてこのホームページに貼り付けたらいいと思います。
肩こりの体操もあるようなので,楽しみです。

夕方,長男に焼き入れの練習を手伝って貰いました。何回かやりましたが,すぐ
にでも,本番の焼き入れが出来そうです。
短いのは一人で焼き入れし,長いのは息子に手伝って貰うことにしました。
息子にも作務衣の上着を着せたら,本人もその気になって一生懸命手伝ってくれました。
5年生にもなると,結構頼もしいです。

日向撃剣塾ーひむかげっけんじゅく              ひむかの國正

2009-12-05 07:53:39 | Weblog
DVDが出来てきました。
ガマの親玉のような私が自ら縷々説明し実演してますのでちょっと見苦しいですが、私が考える剣術の稽古のベースは説明できていると思います。
試斬のコツをちりばめてありますので興味のある方は是非ご購入を36分、2500円です。
寒かったのでやや鼻の頭が赤いような...

刀を気流の器として扱う稽古をつむと、徒手でも強烈な当身業が使えます。
真の武術稽古は、新たな自分を発見する道を開くものです。皆さんにも気剣体一致の妙味を味わっていただきたいと願っております。

忘れ物 三上

2009-12-02 08:07:06 | Weblog
11月15日に、長船博物館で「日本刀文化を生活の中に」というテーマで、パネルディスカッションが行われ、パネラーの川島刀匠が、昨今の刃物の事件を上げて、日本人が大切にしてきた心
● 自然に対する畏敬の心
● 親、ご先祖様を大切にする心
● みんなが仲良くする和の心
● 恥を知る心
● 弱者、敗者をいたわる惻隠の心
を、引継ぎ伝えていきたいと話していました。

以前、子供の体験学習で竹とんぼを作る親子教室での事。
私達が子供の頃は、誰もが肥後の守や切り出しなどを持っていました。
そして、竹とんぼを作るために、竹をナイフで削って造り、競ったりもしたものです。
でもその時の、竹とんぼ作りは、用意された竹板を熱で炙って(あぶって)ねじりを着けて作っていたのでビックリ。私達も、竹でそりやスキーを作るときには、大人や先輩に教わって、火で炙って反りを着けたものです。
ですから炙って曲げる技術が悪いわけではなく、それも大切なテクニックでとても良いアイデアだと感心しましたが、ナイフは使わないのですかと聞いたら、子供が、けがをすると責任問題が生じるから、 使わせられないのだという先生のお話でした。確かに、刃物がなければ、刃物でけがをする危険はありません。創る楽しみを教えるのですから、それでよいわけです。ナイフは次のステップと考えられたのかもしれません。

でも、決して手を切ることを、すすめるわけではありませんが、
大人や先輩から、安全に使う工夫、持ち方、刃物を持った人の周りにいる時の注意などを教わって、自分の手でものを作り出す。
手を切らないように、集中して見つめながら、慎重に削ることや、周りにいる人や後輩などにけがをさせないように注意することなどを考える、配慮する必要もチャンスも無くなります。

警察の方の説明によると、今回のようなナイフでの事故が起きると、
必ず、取り締まりをきちんとしないからこんな事が起こったのだ。
その様なものが無ければ、事故は起こらない。などという意見が多数寄せられて、
国民の安全を守る立場の警察としては、規制を強化して行かざるをえないとのこと。

安全のためという大義名分で、刃物を持たせないという風潮が生まれるのは、仕方ないことでしょう。
あるテレビ局が、『探そう!ニッポン人の忘れ物』 と言う企画をテレビ局がしていましたが、私達も、危ないから規制をすることで、何かもっと大切な大切な心も忘れてしまっているのではないかと改めて思いました。

まだ規制が始ったばかりで、これから色々問題が出てくることでしょう。
生活の道具として、剣の形が必用な人たちにとって見たら、えらく迷惑なことです。
剣形で先端が尖っているものが危ないと言うことであれば、現場の警察官の目では、ダガーもダガーナイフもペーパーナイフも槍も馬針なども同じに見えることでしょう。
癒着を防止するためか、警察内でも頻繁に部署が代わるようですから、尚更だと思います。

ではどうしたらいいのか。
これをきっかけに、みんなで改めて考えるときなのかもしれません。

ありの世界では、安全に対するルールは、どうなのでしょう。そう言えば、ありの世界には、ナイフは無いですね。愚問でした。

いつも長くなってごめんなさい。m(_ _)m








銃刀法                 國正

2009-12-01 06:53:39 | Weblog
この法律の不備な事には、本当にあきれ返る。
青鬼には激しく同感するよ。
包丁はともかく、刃渡り何十センチものナイフが狩猟用やらアウトドア用とかいう名目で安価に売られている現状に目を向けず、我々日本の大切な精神文化をひぃひぃ言いながら守っている刀鍛冶を狙い撃ちにしていじめにかかりやがるとは、何を考えてやがるのだろうか。
日本で、海山に出かける人々の何パーセントがあんな鋭く頑丈なナイフなどを必要としているのか知らないが、需要の数倍、数十倍の供給があるように見える。
青鬼のペーパーナイフはたぶん、先が剣のような形をしていて、例のダガーナイフ様であるということだろう。
焼きは入らない、といっても鉄製だとそれは通らなくて、研げば刺さるではないか、と言われるに違いない。
以前、傘殺人事件があったと記憶しているが、先の尖ったものは世の中いくらでもある。
ちょっと硬いものに手を加えれば立派な凶器に造りかえられるものは、鉄筋だって自転車のフレームだって、そこいら中にいくらでもあるではないか。
まったく法律の文字面をたてに民族の誇りを踏みにじるも同然の仕打ちだと私は思う。