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村人の気まぐれブログ

村人の気まぐれブログ

ソーチェンの目立て

2013年02月08日 | チェンソー

ソーチェンの目立て

ソーチェンの目立ては仕事のうちと言う事で普段はスピード重視、
村人は66Eのソーチェンの目立てなら10分位で終わらせていると思います。
「便利な道具で早く仕事が出来るのならそれを使うのもプロ」と言う言葉を
どこかで読みましたが、村人の目立てもそんな方向で行っております。
まあ、フリーハンドで目立てを行う技量がないというのが本音なのですが。

☆チェンソーを固定する台


写真の様な台にチェンソーを固定して、自分の立ち位置にチェンソーを合わせます。
100円ショップの老眼鏡は作業用ルーペとしての便利グッズ。

良くソーチェンを固定してと言いますが、村人はソーチェンの固定はしておりません。
ソーチェンを研ぐ時、左手は常にソーチェンを押さえて居るのでそれだけでOK。
ヤスリは右手だけで操作して、アングルプレートを兼用してヤスリのふらつきを確認します。
オレゴンのアングルプレートは必需品。
最終的な研ぎ上がりは目と、ソーチェンの先を指先で触って確認しますが、
ルーペを使って確認する事もあります。

☆目立て用具


ハスクの目立てゲージはスペアのソーチェンと一緒に携行して現場用。
常に2本の予備ソーチェンを携行しているので出番はないですが保険代わり。

刃先の状態はスチールのヤスリホルダとアングルプレートにおまかせ。
ソーチェンの刃先がどうであれ、それで十分切れる状態なので良いではないか。

☆FF1を使って研いだPS3の右カッターは何故かめくれる


スチールのホルダーガイドFF1は刃先30度手前下げ0度の固定ですが、
スチール純正のカットシステムでソーチェン研ぎが苦手な方には良いかも。
ただし、右カッターにめくれが出ます。
写真では分かりにくいけれど、指で触るとメッキのめくれが分かります。
対策としては通常とは逆の先端から研ぐと良かった様な。
この件については、今はFF1を使っていないので確認していません。

☆廃品利用の研ぎ台

ソーチェン単体の場合、写真の様な廃品利用の台を利用します。
いずれの場合もスチールのヤスリホルダーとオレゴンのアングルプレートを兼用。

 

デプス調整の話

ソーチェンのデプス調整は大切で、樹種や作業内容・チェンソーの状態などを考慮して
調整を行うべきでしょう。
デプスが高いと作業効率が悪いし、落としすぎるとソーチェンの振動がひどくなり
タイストラップの破断に繋がります。
村人はハスクのデプスゲージのSOFT側でデプスゲージを調整しますが、フリーハンドで
デプス調整している仲間は落としすぎの様で、タイストラップへのダメージが多いそうです。
たまにタイストラップの破断もしているそうなので落としすぎには要注意。

☆デプス調整用具

村人が愛用しているデプスゲージはハスクバーナ製。
デプス落とし用のヤスリは単目で、ハスク・スチール共に同サイズ。
ハスクのヤスリホルダに付けると使い心地がよいです。

村人の作業はトドマツの間伐が多く、デプスは標準より少し落とし気味。
ハスクの325用デプスゲージはとても使いやすく、デプスが斜めに落ちるので
角を丸め直す必要が有りません。
3/8用は水平に落とすので丸め直すべきなのだろうけれど面倒なのでやらない。

☆3/8インチ(91VX・PM3・PS3等)は矢印のふくらみをカッターに乗せます
 力を入れて押すとデプスゲージがしなるので力加減が必要。

☆.325(21BP・21LP等)はゲージを当てたままヤスリで削るので調整がしやすい


 


ヘルメット比較その2

2013年02月05日 | チェンソー

ハスクとスチールADVANCEのヘルメット比較

今日はオークションでポチッとしたハスクバーナ製ヘルメットが来ました。
アメリカ並行の様でアゴヒモ無しですが送料込みでも5,113円と格安。
アゴヒモは単品で供給があるので後ほど買いましょう。

それではすべて個人的な意見での比較。

帽体の出来はスチールの方が良い感じ。
スチールは最初から穴が開いていますが、ハスクは必要なら自分で穴を開けなさいとの事。

☆帽体の天頂の左右に最大4mmの穴を9X2列開ける事が出来ます。


メッシュバイザーはスチールと比べ、ハスクはだいぶ荒いです。
トーヨーとスチールではスチールのバイザーは有るのが気にならない位視認性が良かったですが
ハスクはまだ使っていないので何とも言えません。
網の材質はスチールがプラスチックに対してハスクは金属製。

☆バイザーを閉めた時、帽体とバイザーに隙間がないのがスチール。

☆ハスクは左右にすこし隙間が有り、細かいゴミは通りそうだが位置的には問題なし?

☆スチールのイヤマフ

☆ハスクのイヤマフ

イヤマフの作りもスチールが良さそうですが、遮音性や装着感は如何に?

☆スチールはかぶってから頭部へのフィットを調節できる

☆ハスクはプリセット式


 


スプロケットシステム

2013年02月04日 | チェンソー

チェンソーのドライブスプロケットシステムにはスパー式とリム式の二種類が有ります。
一般的に言われているメリット・デメリットは、
スパー式はソーチェンの装着で失敗がないが、交換時のランニングコストが高い。
リム式はソーチェンの装着がやりにくいがリムだけ交換できるのでランニングコストが安い。
と言われています。

☆MS200 スパー式

☆G3700 リム式


村人の最初のチェンソーはG3700Hでしたが、最初からリム式を使って居たのでリム式の欠点と
言われているソーチェン装着のやりにくさを感じた事は有りません。

MS200等の純正部品にリム式の設定は無くスパー式のみ。
ソーチェンが外れた時はドライブリンクを叩いて変形させるのでドライブリンクがガイドバーに
入らなくなり、ソーチェンの交換かヤスリでリンクを削る事に成ります。
枝払いを伴うチェンソー作業ではソーチェンを外す事があるのでム式の方が好まれるかと思います。
その為ソーチェンの弛みに対しては神経質でした。

他に、スパー式とリム式の違いとして、スパー式は均等に消耗していく(おそらく)が
リム式は全体が均一に消耗して行かず、何処か一カ所が極端に消耗すると言う事があります。
何故リムの一カ所だけ摩耗が進むのかは不明。

村人はスパー式のドライブシステムで交換時期まで使い込んだ事がないので、スパー式の消耗に
関してはネットで見た写真からの想像です。


G3700のリムは一周7山なのでリムが編摩耗するとドライブリム7コマに付き一回緩んだり
張ったりを繰り返します。
その為枝払い等ソーチェンが暴れる作業を行うとソーチェンが外れる事があります。
ドライブリムは1000円以下の部品なので、偏摩耗を感じたらけちらずに早めの交換をするのが
得策かと思います。


☆一カ所だけ極端に消耗したリム


☆消耗したリム2


☆ドライブリンクの先端が当たる

21BPXや95VPX等はドライブリンクが長めなのでリム式のドライブシステムでは底突きする
事がある様です。


余談ですが、2番目の写真でクラッチドラムのニードルベアリングが写っています。
このニードルベアリングはアイドリングの時だけ回転しており、クラッチが繋がってしまうと
クランクシャフトとドラムの回転差が無くなるので作用しなくなります。
その為潤滑に神経質になる必要は有りませんが、防水構造ではないので水道で洗ったり、
この部分に水が入った時にはクラッチドラムを外してクリーニングの必要が有ります。

 


G3700のオイルキャップ外れ

2013年02月03日 | チェンソー

以前、間伐の仕事でG3700Hのオイルキャップが外れるトラブルを経験しております。
他の仲間もG3700系ではキャップ外れを経験しております。(特に新人さん)
それ以来スペアのオイルキャップも携行する様になりました。

オイルキャップが外れてもすぐには気がつかなくて、多くはソーチェンの潤滑不足で
ガイドバーが熱を持ち、ソーチェンが回らなくなる事で気がつく様です。
その時にはもう作業が進んでおり、何処にキャップを落としたか分からず
オイルタンクの中も切り屑だらけで洗浄が必要な状態になっています。

何故オイルキャップが外れるのか考えてみると、枝払いで手前の枝を払ってから右側の枝を
下から上に払った時の可能性しか考えられません。
木の右側の枝払いを下から上に行った時、枝の残っている部分がキャップを緩める方向に
叩いて緩むと考えられます。
ですからキャップが緩むのはG3700以上のプロ機とこがるくんシリーズの給油口が
本体の前側にある機種に限られると思います。

☆下から上への枝払い時事にキャップが叩かれて緩む


給油口が前に有ってもMS200等ではキャップの形状が違うので、キャップ外れはキャップをきちんと
締めなかった時に限られる様です。

そんな結論にたどり着いたので、G3711で木の右側の枝払いを行う時は上から下へ行う様に意識して、
下から上へ枝払いを行う時にはキャップが叩かれない様に意識してからキャップ外れのトラブルは
無くなりました。


チェンオイル

2013年02月02日 | チェンソー

チェンオイル

チェンオイルを一斗缶で購入されている方はその扱いはどうされているでしょうか。
村人は一旦ポリタンクに移してから携行用の容器に移しますが、この方法は使い勝手がよいです。
ポリタンクは灯油用の物でもかまいませんが、村人は残りが見やすい水用を使っています。
どちらもパッキンは同じ耐油性の物だと思いますのでその辺は好みで。


☆水用ポリタンクをオイル容器に


☆一斗缶からポリタンクへオイルの移し替えは大型漏斗で


ポリタンクにはコックを付けており、気温が低いと出にくくなりますが、村人は
作業部屋に保管なので11月に#20はまだ許容範囲。

ポリタンクから携行容器にオイルを移し替える時は満タンになるまで目を離してはいけません。
村人は目を離して2度オイルをあふれさせて大事件。


村人のチェンソー仕事はほぼ間伐で、移動距離が大きいので燃料やオイルは常に腰に下る
事になります。
燃料は1日で3~4リットルと言う所ですが、それでもチェンオイルの消費は1リットル以内に
調整しております。(40Cmガイドバーを使用の場合)

チェンオイルの携行容器はBRIGHTの物を使っており、これが一番使い勝手が良いです。
BRIGHTの中身は不要で容器欲しさに買いますが容器だけ買ったと思っても安いです。
キャップを開けると中にドバッと出さない為のパーツが付いていますが、これは中側を切り取って
戻します。
このパーツ、キャップの開け閉めでキャップ側にくっついてしまう事がありますが気にしない。
このパーツを捨ててしまうと本体とキャップが密着しなくなるので容器が横倒しになった時
オイル漏れを起こすかも。

☆チェンオイル携行用にBRIGHTの容器


☆中のパーツはこんな感じに切って戻す


ソーチェンの話

2013年02月01日 | チェンソー

ソーチェンの話など!

村人は一昨年の積雪期はG3711Hに21LPを使っておりました。
それ以前に使って居た21BPも残っているので、それはスペアとして携行。
一昨年は91VPXを試しましたがあまりにも外れやすくてすぐに21LPに戻す羽目に。


昨年末はリベンジでH30(95VPX)を試してみると切削抵抗が少なくとても良い感じです。
試しにとH23(20LP)と切り比べてみると明らかにH30の方が気持ちよく切れるので来シーズンからは
H30(95VPX)に変更する事にしました。
ただし、スギハラの合わせバーはフニャフニャで簡単に曲がるので、間伐でガイドバーを曲げない
だけの技量が求められます。

H30と95VPXの比較ですが、95VPXはブルーカッターが云々と言われているけれど、良く見比べると
カッターの切削部分はブルーじゃないので、使ったら同じと思っています。
実売価格はどちらも同じなので、買うのはどちらでもいいや、って思っています。

廃棄処分を決めた91VXLを何気なく見たらつなぎ目のカシメが不十分だったりタイストラップが
片側だけ不十分な物を発見。
このソーチェンは長い物をタダで短く詰めてもらったので文句も言えないけれど作業者が
はっきりと分かっている。
そこの社長がつなげたソーチェンはお手本の様にカシメが綺麗なんですけどね。

そこで、それまで使っていたソーチェンや在庫ををしみじみ観察してみると驚きの事実が!!
ショップで繋いだソーチェンのあまりのいい加減さに愕然。
タイストラップが反対向きの物が沢山有るではないですか。
オレゴンではバイブバンプという名前で、切削時の振動低減の為にタイストラップの前後で高さが
違う物になっています。それがつなぎ目の部分で左右共に逆だったり、片側だけ逆だったり。
新品の筈が短いソーチェンを2本つなげて2個いちのソーチェンとか。


☆カシメが不十分でタイストラップが逆向きの91VXL


☆新品のPS3・タイストラップが前後同じ高さで2個連続で繋いでいるのはショップ製?
 2006年のカタログを見ると昔のピコマイクロは振動防止のタイストラップではなかった様で、
 その在庫を今も使い続けているのか?

☆新品の21BPX・ショップ製造と思われ、2カ所につなぎ目があり片方のタイストラップが逆向き


そんなショップ不審と、色々な長さのガイドバーを試してみたい事もありこれから使うソーチェンは
リールで買って自分で作る事に。
まずはカシメの機械、オレゴン24548Aと24549Aがオークションで安く出ていたので
2台で2万円位で入手。


☆Made in Chinaのスピンナー

ちゃんとした日本語の取説が付いて来たので正規ルート品と思われるが中国製で、
YouTubeに中国製のスピンナーはガタが多いという動画が有り、まさにその通りの製品でした。
別の動画にはMADE IN ITALYの物も映っているので生産国は複数有りそう。

 

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</EMBED>☆オレゴン24549A Made in China

 

<EMBED height=315 type=application/x-shockwave-flash width=560 src=http://www.youtube-nocookie.com/v/hbDLs3QJ_pQ?hl=ja_JP&amp;version=3&amp;rel=0 allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true">

</EMBED>☆イタリア製スピンナーとカシメ方の動画

 


MS201クラッチ回り

2013年01月30日 | チェンソー

MS201クラッチ回り

先の書き込みでMS201の切り屑の排出の悪さを指摘しましたが、
MS201の切り屑の排出が悪いのはクラッチ回りの形状が原因です。

☆G3711とMS201のクラッチ回り

 

私の知っている範囲では通常G3711の様にクラッチ後部は斜め下に向かって広がっているのが
普通で、この形状ならクラッチ室に切り籠が溜まってしまう事はありません。
他の機種は切り屑の排出を考慮して後端が斜め下に広がっている形状かとおもいます。
すでに手放してしまってMS200の写真は撮れませんが、MS200のクラッチ後部は真っ直ぐ直線に
下がっているので切り屑の排出で気になった事はありません。

新製品のMS150も同様の形状ですがスチールの設計陣がこの様な形状にした理由が分かりません。
チェンソーの事を知らない素人デザイナーが設計したのかと疑ってしまいます。

 

☆クラッチ後部がMS201と同じく回り込んでいる形状のMS192

☆クラッチ後部の形状が後端から真っ直ぐに下がっているMS200


チェンソー作業用ヘルメット

2013年01月27日 | チェンソー

★チェンソー作業用ヘルメット

☆トーヨーとスチールADVANCE

チェンソー作業用ヘルメットは雪中作業用にトーヨーと、通常はスチールと使い分けており、
スチールのADVANCEヘルメットは良いヘルメットなので気に入っております。
両者を使い比べてみるとスチールのバイザーの方が視界が良く、イヤマフの作りもしっかりしており
装着時のフィット感がよいです。

トーヨーを雪中作業で使う理由は、雪がドサッと落ちてきた時に、トーヨーはバイザーの上側に幕が
付いているのでバイザーを上げ下げしても顔に雪が落ちてこないから、と言う理由だけです。
雪中作業になると背中に雪が入るのを嫌いカッパのフードを被った上にヘルメットを被るので
イヤマフはその上から装着で多少の作りの悪さは許容範囲内。
トーヨーは林業の定番で、数十年まったく変わる事がない?のでこれからも改良がされる事は
ないのでしょう。

ヘルメットを購入する時には価格も気になる所ですが、私が購入した価格は
トーヨーは帽体1900円・バーザー3600円・イヤマフ2850円で合計8350円とフルオプションでは良い値段。
スチールのADVANCEは現在12,000円位ですが、その価格差以上に使い心地が勝っていると思います。
私はハスクを使った事がありませんが、その使い心地はどんなものか気になるところです。

☆ADVANCEのヒンジ

そのスチールADVANCEですが、今まで何度かバイザーのヒンジが外れる事が有りました。
これは手でパチンとはまるので特に問題なしかと思います。

☆イヤマフの取り付けネジ

問題は、スチールは基本的にパーツの供給はしないみたいで、イヤマフの取り付けネジを紛失した時に
無理を言って取り寄せてもらった事がありました。通常は何か破損しても部品の供給はないのかも。
軽く締めた状態でも緩まないナイロンナットみたいな物なら良かったのですが、使用時は
結局イヤマフのネジはしっかり締めるしか対策は無さそう。
私はネジ山の部分にスーパーXを付けてから締めて緩み止め対策にしております。

☆何故か破損したアゴヒモ

それから、アゴヒモの破損で取り寄せたらこんな物が2250円もしてビックリ!
トーヨーならヘルメット本体を買ってもまだお釣りが来る。
これは日本仕様のみアゴヒモが有るのでしょうから、国内生産の部品なのかもしれませんが高いです。
私はチェンソー作業用時にヘルメットのアゴヒモは装着するべきだと考えており、何度かは
アゴヒモのおかげで痛い思いをせずに済んだ事も有ります。
林業現場人と言う本の写真を見るとハスクのヘルメット等でアゴヒモ無しで使って居る方がおりますが、
薪作りならまだしも、伐倒の現場では有った方が良いと思います。

スチールADVANCEは気に入っておりますが部品供給の悪さが難点。
それを考えるとハスクも使ってみたい気がします。
オークションなら並行輸入品が4500円位。


チェンソーの話・MS201編

2013年01月26日 | チェンソー

チェンソーの話・MS201編

村人は一昨年まで軽さ優先でMS200を主力で使っておりました。
MS200はエアクリーナーカバーが外れやすいのとエアクリーナー室にゴミが沢山入り込むことを除けば
大きな問題もなく良いチェンソーでした。
ただし、35cc故の非力さは有るので、それなりの使いこなしは必要です。

昨年はMS201に機種変更したのですが、このチェンソーは昨シーズンに50時間使ってかなり残念な結果で
主力機種から脱落。
ネット上にチェンソーをほめる記事は有っても、問題点を指摘する情報がないのは何故でしょうか?
ここからは私の主観であり間違ったことを書いているかも知れませんが悪しからず。
この件についてはMS201についての愚痴と言うふうに思っていただくのが良いかと・・・

MS201のエンジン以外の部分はコンパクトさを優先した事と開発コスト削減の為、単にMS192を
スケールアップしただけと思われ、開発段階で十分な配慮が行われなかった部分が有ります。
私はMS192の現物を見たことが無く、MS192と同じと思った部分はパーツリストの絵を見ただけで
判断している事をお断りしておきます。

クラッチ回り

矢印部分の出っ張りの為ソーチェンが引っかかってソーチェンを外すのが容易でない。

特に設計が悪いのがクラッチ回りでチェンスプロケットカバーのピンの位置が悪く、そのせいでカバーに
出っ張りを付ける事になりソーチェンの脱着がとてもしづらい設計となっています。
位置を5mmずらせばクラッチ側の出っ張りは無くなりソーチェンの取り外しもスムーズに行くのに、何故
この位置でなくてはならなかったのか。
このカバーは材質も悪く、使って居る間に変形を起こして隙間が広がりソーチェンがスムーズに外せる
様に成りましたが、変形を起こしたカバーは具合が悪いので部品を交換しました。

クラッチカバー周りの形状も悪く、先回し切りで一気に切り進めた場合、切り屑の排出が追いつかずに
スプロケットとソーチェンに切り屑が咬んで止まってしまう事があります。(トドマツの場合)


カバーはこの様にピッタリはまらなくてはならないのだが

変形を起こし、ピッタリとはまらなくなり、隙間から細い枝が飛び出す。

こんな所に切り込みがあるのでカバーがほんの少し浮いただけで穴から細い枝が飛び出す。
 オーバーラップ部分の幅も少なすぎ。
 一旦変形したカバーは元に戻らず、もっと良い材質に変更してもらいたい物です。


MS200からMS201になり、エアクリーナーへのゴミの侵入は少なくなった筈ですが、ここにも大問題が!
確かに大きなゴミは遠心力で飛ばされてエアクリーナー室には入ってこなくなりましたが、
細かいゴミがびっしり回ってきます。

細かいゴミがびっしりのエアクリーナー室

作業がトドマツの間伐で、斜め切りでの作業が多かった事が要因なのかも知れませんが、私には
とても具合が悪い。ソーチェンをPS3からPM3に変えたら良くなるかは未確認。
雨の日の作業では細かいゴミは回ってこないんです。


エアクリーナーを外すと細かいゴミはメッシュを通過しています

ゼノアG3700でそんな事はなかったのでメッシュを顕微鏡で観察してみると
MS201のメッシュは約12μでゼノアは約8μでした。
このゴミは当然クランクケースにも吸い込まれているはずで、ベアリングに咬んだりして不具合が
起きないか心配です。

☆混合気の吹き返しでオイルの付いたチョークバルブにもゴミがビッチリ!

層状掃気の為にインテークに付けられたバッフルの裏側もゴミがビッチリ!
こんな状況を見たら放置できるはずもなく当然の様に綺麗にクリーニング。

オプションのフリースフィルター

これで細かいゴミのエンジンへの吸い込みは改善されるはずだが。

 

エンジン関係の問題点

★少しアイドリングで放置するとガス欠状態のような感じでエンストする事がある。
再始動に問題はないのでたいした気にはならないが層状掃気でないチェンソーでこんな症状はない。

★アイドリング状態からエンジン回転がアクセルに付いてこない。
アイドリングからアクセルを開け始めでスムーズに回転が上がらず一瞬息つきの様な状態?
層状掃気エンジンでもアイドリング時には層状掃気の空気は送っておらず、アイドル時の混合気は
通常エンジンと同じだそうです。
そこから層状掃気の変わり目で一瞬混合気の薄い瞬間があり息つきを起こすのかと推測されます。
層状掃気エンジンの宿命なのかキャブ調整で改善できるのかまだ十分に検証しておりませんが
この症状はゼノアG3900でも発生するらしいです。G4300は加速ポンプが付いているらしいけれど、
その効果はいかに?

私はシーズンオフにはクラッチを外してオイルポンプ周りまで綺麗にクリーニングするので今は
綺麗な状態になっており、クラッチ下のカバーも交換して正常な状態になっています。
しかし枝払い時に息つきを起こすのは作業のストレスになり、クラッチ回りのできの悪さもイヤに
なったのでMS201は今後PD3を付けてサブ的な方向で使っていく事に成るかも知れません。

 


チェンソーの話・G3711H編

2013年01月25日 | チェンソー

★ガイドバーとソーチェン

村人はG3700H・MS200・G3711H・MS201を使ってきており、現在G3711H・MS201の2台を使っております。
37のソーチェンは今まで21BP・21LP・91VXL・95VPX(H30)を使ってきました。
91VXLはドライブリンクが小さいせいかガイドバーから外れやすく、数日使って使用を断念。
95VPX(ピクセル)は昨年始めて使ってみましたが、ちまたで言われているとおり切削抵抗が小さい感じで
今後は主力にしていくつもりです。
ただし、ガイドバーが薄いのでバーを曲げやすく、ガイドバーが挟まれない仕事が出来る技量が
求められると思います。

ガイドバーについては21BP等でツムラの先端交換式を使って居ましたが、これは比較的丈夫で
曲がってしまうことは無かったです。
しかし、昨年95VPXで使ったツムラの合わせバーは柔らかくて簡単に曲がってしまいました。
簡単に曲がると言う事は簡単に戻ると言う事でもあるので16インチのバーは思ったよりも簡単に
綺麗に直りました。
同じ1.3mmゲージでもスチールのガイドバーは堅いので、曲げたら直すのは大変。
ツムラの合わせバーが柔らかいのは全部なのかそれともロットの問題なのか?

☆G3711H+ハスク純正13インチバー

3711は昨年まで職場で標準の16インチ(40Cm)のガイドバーを標準で使っておりましたが、あまりにも
フニャフニャだった事と、今年は13インチを試してみたくてハスク純正のガイドバーに付け替えました。
昨年一部の仲間が短いバーを試して結果が良好とのことでした。

それまでガイドバーはツムラばかりでしたが、ツムラに13インチは無い事も有りハスク純正となり、
アジャスターの穴を削って付けています。
ハスク純正とゼノアはマウントが若干合わず、オリジナルのままで3711には付かないかと思います。
ソーチェンは56Eでちょうど良い感じです。
心配していたオイルの穴もうまい具合に合って、G37ではさらにアジャスターの広げた穴からも
ガイドバーにオイルが供給される様に成ります。

☆アジャスターの穴を6.3mm丸ヤスリで広げたガイドバー

★チェンブレーキ
G3711は積雪期の間伐がメインでトドマツが多いのでチェンソーは松ヤニだらけで、あらゆる所に
ゴミが入り込みます。
その為シーズンオフにはばらせる限りバラバラにしてメンテナンスを行っておりますが思わぬ所に
見落としが。
ゼノアのチェンブレーキはG5000系がマニュアル式G3711系がオート(慣性作動式)となっており、
何が違うのかとパーツリストを見ながら研究してたらフロントガードの中にウエイトがあることが判明。

☆フロントガード内のウエイト

写真は掃除後の物なのでさほど汚れはありませんが、このウエイト周りにゴミがびっしり。
フロントガードが押されてブレーキがかかる時には問題有りませんが、キックバックが起きた時に
慣性作動はしないで有ろう渋さだったので綺麗に掃除をしてシリコンスプレーを吹いて作業完了。
これで衝撃でスムーズに作動する様になりましたが、果たしてキックバック時に作動するかは?です。