M's 備忘録

「頭蓋咽頭腫」という脳腫瘍の闘病記を主軸に、
日々の備忘録をブログにつづります。

年末からの波乱万丈12(頭蓋咽頭腫と、手術直後~ICUでの戦い)

2010-03-18 10:40:36 | 闘病記
手術後はICU(集中治療室)にての治療となっていました。
ICUに入ることは、手術前に説明は受けていましたが、
想像以上でした。
ICUに入ってから直ぐに、MRI撮影でした。
(これは私の主観的時間になりますが、術後すぐと感じてました。
 実際は、術後2日位経っていたようです。)
 完全に意識を取り戻したのは、術後3日後位だそうです。
 最初のうちこそ頭痛がありましたが、それ自体は鞭打ちによるもので、

手術に伴う痛みではなかったそうです。
 (実際、肩こりの薬を飲んだら直ぐに治りました。)


さて、この手術で重要なのは、合併症の「尿崩症」です。
尿が止まらず、体から必要な電解質がどんどん失われてしまうことがまず

いそうで、最終的には薬(ホルモン剤)によって抑えるそうです。
・飲んだ水分量 → 排出された尿量 の計測がとても重要で、
 飲んだ水分量 → 薬で抑える尿量 → 排出された尿量 を
 算出するために、日々ICU内で尿量を計測しています。
 (実際には、尿道に管がはめてあり、これが痛くてしょうがなかったで

す。)
 あと、栄養補充に常時点滴が刺してあり、寝相の悪い私にはこれもいた

手しょうがなかったです。

厳密に計測するために、飲料水も制限されており、
こちらから「お願い」しないと、飲ませてもらえません。
なので、常に「渇き」との戦いでした。

ちなみにICUでは、以下のことが不自由になっていました。
 ・時間が分からない。(時計が身近に無い)
  食事時が、唯一時間の分かるときで、それ以外は殆ど分かりません。
  何時間経ったのか分からないというのは、寝る以外にやることが無い

身としては、結構つらいものです。
 ・外部との連絡手段が無い。(携帯やPCが使えない)
  ICUから外に出る事が適わず、家族との面会も時間が限られており、
  人と話すのが好きな私としては、苦痛でした。 
  また、視力もあまり回復していない状態で、看護士さんの区別はもっ

ぱら「声」でした。夜勤交代の時に声をかけていただいたりするのですが、前述の通り、時間が分からないものですからうまく覚えることができません。
だんだん、自分自身にイライラが募ってきます。

そして、意識確認として、以下の確認をされます。
 ・私の氏名
 ・生年月日
 ・年齢
 ・今日が何月何日か
 ・今いる場所がどこか?(病院名と、病棟を聞かれます。)

余計イライラして日々を過ごしてしまい、
夜中に目が覚めることもしばしばありました。

家族から、水分量のことを詳しく説明されて、
初めて現状に納得してからは、
自分自身で水分量を節制するようにもなり、

ある日突然主治医の先生が来られて、
「抜糸しましょう」と言われ、

ICU二週間を耐え切っての
一般病棟入りを果たしました。

年末からの波乱万丈11(頭蓋咽頭腫と、手術~手術直後)

2010-03-18 10:30:53 | 闘病記
注:術後はPCに触ることが出来なかったため、
更新が遅れてしまいました。
現在は、順調に回復しており一般病棟に移っております。
現在は、当時を思い返して更新しています。

手術は、朝からとなりました。
朝、まずは点滴を入れます。
(点滴から麻酔を注入して全身麻酔をかけるそうです。)
ここから、私の意識はなくなります。
手術中、待っていた家族(相方・義理の妹)いわく、
腫瘍を摘出するシーンが映ったのは、かなり時間が経ってからだったそう

です。
(どうやら、開頭にかなり時間がかかってしまっていたそうです。)
後の状況と先生の説明から、私の手術は以下のようにされていたようです


 ・脳圧を逃がすことが出来なかったので、
  背中から管を入れて、髄液を抜いて脳圧を逃がした。
 ・髄液だけでも、脳が邪魔だったので、一部不要な
  脳を切除した。

文字に書くと、大したことなさそうですが、
やっぱり「大変な手術」だったと思われます。 
(我ながらよく生きてられるもんだと思います。)

主治医の先生から、術後に手術の結果を伺ったところ、
 ・視神経は無事な状態にできた。
 ・当初の想定以上に腫瘍を取ることができた。
  (大きさや位置から、
   そんなに多く取ることが出来ないかも知れないと
   思われていたそうです。)
そして、ここからが私の地獄の始まりとなりました・・・。
(全ては尿崩症との戦いです。)