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『カケラ』 映画

2010-04-03 21:49:40 | movie
2010年  製作国:日本
監督:安藤モモ子
出演:満島ひかり/中村映里子/永岡祐/かたせ梨乃


【ストーリー】
愛に対して疑問を持つ女子大生はる(満島ひかり)と仕事に生きる女リコ(中村映里子)。メディカル・アーティストとして評判が高いリコは、仕事を通して愛に対し男女の境目は無いと考える。そんな価値観を持つリコに影響されていくはる。自分の「カケラ」を探すかの様に2人の関係の隙間を埋めていく――。


【感想】
初日舞台挨拶あり。

安藤モモ子監督、満島ひかり、中村映里子、かたせ梨乃、永岡佑(了太役)。

満島ひかり、少年みたいなショートカットだった。背ちっちゃくて細くて顔小さくて、その上ショートカットだからめっちゃ少年!スカートはいてたけど、体も決してグラマーじゃないので。でもかわいかった~。

リコ役の中村映里子さんは、実物はすごくきれいな方だった。シャンプーのCMに出れそうなぐらいきれいな黒髪で、おっとりした感じ。リコの性格とは全然違うっぽい。

安藤監督、声は姉妹なだけあって、安藤サクラに似てた。結構ロックなファッションで、かっこいい女性でした。映画への想いもかなりアツそうで。かたせ梨乃は安藤監督が小さい頃から知ってるらしく「モモちゃん」ってまるで近所の子供が大きく成長したのをほほえましく見守ってるみたいな感じだった。

安藤監督、親兄弟が俳優なだけあって、なんだか俳優と同じようなオーラをまとってたよ。


監督は今回の映画を決してガールズラブ作品にしたいとは思ってなくて、「人と人」が関係する映画にしたいとインタビューで語ってたのを読んだ覚えがある。

なのでキスシーンとかはあるものの、それほどキュンとせず。

リコの押しが強くて、ハルの飲み会に押しかけるところなんて、ようやく了太から離れたのに今度はリコかー面倒だなーと思ってしまった。しかもそのときはまだハルの目が死んだ魚のようだったし全く主体的にリコの愛情に応えてなかったので、余計そう感じたのかもしれない。
ちなみに、私は居酒屋でのリコには「もう少し空気読んで~!」って思った。せっかく楽しく飲んでる周りの人に配慮して~!って(笑)

リコの真っ直ぐな愛情はすごかったです。私だってハルちゃんを抱きたいよ、いっぱいキスしたいよ、ってセリフは切なし。うむ。


ラスト近く、ハルが部屋の掃除をし、スカートを履いたのも、これまでの鬱々としたやりきれない毎日をふっきって、誰に流されるわけでもなく自分の意思を持ってリコと対峙しようという気持ちにやっと辿り着いた表れだと思った。
ラストは「え!?終わり!?」って思ったけど、ハッピーエンドだと解釈します!