
人口600人の小さな島・十鳴島(となきじま)に住む花奈は、島の子供たちに向けて朗読会を行うほど朗読が好きだった。高校入学を目前に控えた春休み。たまたま、この島を訪ね歩いていた一つ先輩の瑞希は、花奈の朗読会を目撃する。花奈の〝読み〟に人を惹きつける力を感じた瑞希は、自身が部長を務める放送部へ誘う。
「お前の本当の願いを言え、アタシが叶えてやる」
「私、放送部に入りたいです」
入部を決意した花奈は、たくさんの〝初めて〟を放送部のメンバーと共にし、大好きな朗読を深めていく…。

「響け!ユーフォニアム」でお馴染みの武田綾乃先生による原作小説がテレビアニメ化され、2025年1-3月期に放送されたもの。基本的な舞台背景となるのは京都府舞鶴近隣。ヒロイン春山花奈の暮らす「十鳴島」は、舞鶴漁港など海沿いの地域をモデルとして設定された架空の島。また、花奈たちが通う「すももが丘高等学校」のモデルは武田綾乃先生が実際に通学していた「嵯峨野高等学校」となっているらしい。その他、背景として登場したモデルは府内に点在しており、手の届く場所なら折を見て自分も訪ねてみたいと思います。
吹奏楽から朗読へと部活テーマは変わっても、その青春のすべてを賭ける熱い思いは変わらない武田綾乃先生による、もぅひとつの青春群像劇。そして、改めて≪声優さんて凄いな≫と視聴者を画面にくぎ付けにさせる作品でもあります。

そんな「花は咲く、修羅の如く」ですが、第7話では宇治文化センター、第8話では宇治川右岸(観流橋下流側)も背景モデルとして登場していたので、自分もロケハンに挑戦してきました。
時は5月の13日。天気も上々。気温もグングン上昇する中、7時過ぎに中書島駅に到着です。京アニ広告がこの夏公開、放送される「さみしがりやの竜」と「CITY」に差し替えられています。

宇治線に乗り込んだ自分は、ロケハンに臨む前に黄檗駅で下車。久々の許波多神社にお参りです。3か月ぶりでしょうか。参道の杜もスッキリと?夏仕様って感じですかネ。

朝8時で太陽はギラギラ。お参りを済ませたら、アクスタは、新1年生カルテットを広げて遊びます。

「交流のおと」も思っていた以上の書き込みの量に目を通すのもひと苦労。



今回は、サリーちゃんと弥生ちゃんには引き続き、頑張ってもらう事にしました。

沙里「初随行、緊張するね」
弥生「汗かいてもいいようにバンダナしてる、ちゅーねん」
沙里「でも今日は朝から暑くなったよね」
弥生「朝だけど、バンダナ」
沙里「・・・・ごめんね。佳穂ちゃんじゃなくて」

弥生「ほら!私たちの絵馬だよ」
沙里「沢山の人たちに愛されて、本当に嬉しいですね。有難うございます」
許波多神社を後にした自分は一路、宇治へと向かいます。


沙里「私も平安貴族衣装、着たかったな」
弥生「私は無理かな。十二単にバンダナは流石にネ~」
沙里「え~。うちの巫女服の時は着けたままなのに?」
そうこうしている間にバスの時刻となり、宇治文化センターへと向かいます。事前調査では今回に限らず、作品を通して背景作画は結構、改変されている場面も多いようです。
⇒ 




6カット目の西園寺修羅が通路を歩くシーンは、実際は該当箇所は見当たりません。場所的には、宇治文化センター内に併設されている軽食・喫茶店「For the life cafe」さんに当たります。屋外面には、作中に描かれたような植え込みは存在しません。但し、作画を拡大すると緑のパイロンと駐輪ポート(屋根)が確認できます。
参考 
かなり改変されていますが場所的には概ね、間違いないでしょう。
思い切って店内に突入!チーズケーキとアイスティーを注文し、店員さんに経緯説明をした上で店内撮影の許可も得ています。流石、宇治文化センター。アニメには寛容でした。因みに既に、このアニメの件でもお店に来られているファンが居たそうです。

と言うところで、ロケーションが合致したとは言えないのですが、自分的には及第点をあげたいところです。
再び、宇治市街地に舞い戻った自分は宇治神社、宇治上神社へのお参りを済ませ、宇治川河畔のロケハンへと向かいます。

場所は観流橋下流の石垣のある道路。作画は、街路樹が川側から石垣側へと改変されています。瑞希先輩の後ろには朝霧橋がバッチリと描かれていますね。街灯のデザインも合致しています。しかし、宇治川だから解りそうなモンなので、これほど改変されていると宇治川じゃなければ解らなかったでしょうね。
因みにこの時季、塔の島からの撮影は街路樹の葉が多過ぎて「俺は一体、何を撮っているんだ?」と思わず苦笑いしちゃいました。


瑞希「まさか西園寺見てビビっちまったか?」
花奈「わたし…」


花奈「なんか、才能で頭をガツンて殴られたような気になって。たぶん思い上がってたんです」
花奈「いっぱい練習したからすごく上手になったような気がしていて。でも…」
花奈「アタシ、悔しいんです。全然足りてないって思い知らされて。なんで自分はこの程度で満足してたんだろうって思って」
花奈「私、もっと上手くなりたいんです。もっともっと上手くなりたい」


夏江杏「そんなのアタシもだっつーの!」「アタシだって…」
杏「西園寺修羅に勝ちたーーい!」
花奈「わたしもーーー!」
瑞希「おいおい。青春だな。そんなら一丁、アタシらも叫ぶか」
整井良子「え~~」
瑞希「全国で一位取るぞーー!」
良子「みんな元気で本番に挑めますように~~!」
瑞希「なんかそれ、違くね」
良子「いいでしょ、べつに」


花奈「すももが丘高校がんばるぞー!」
杏「あ!エイエイオとかは、私やんないから」
西園寺修羅の才能の前に自分の力不足を痛感した花奈。宇治川に向かって絶叫する場面は「響け!ユーフォニアム」の黄前久美子ちゃんが宇治橋を駆け抜け絶叫したシーンを彷彿とさせます。そして宇治アイスアリーナ駐車場では結束いのりちゃん(メダリスト)が「勝ちたい」と心の叫びを上げるとか、宇治の街は何とも、熱い青春が交錯する地となっている模様です。w


と言う事で、今回のロケハンは無事、終了。後は観光センターに立ち寄り「五線譜ノート」に書き込み。


「喜撰茶屋」さんで「奏るショコラしっとりバー」を、「日の出園」さんで「10円玉ラムネ」と「パウンドケーキ」を、それぞれ購入。


日の出園さんでは先の商店街周遊企画で配布されていた「つばめ」ちゃんステッカーも頂けました。

弥生「サリー!これ見てよ。お店に10周年記念イベントのタペストリー飾ってるよ」
沙里「ホントだ!3期しか露出していない私たちが先輩方と肩を並べられるのは嬉しいよね」
弥生「ん?でも一人足りないような…」
沙里「それ言っちゃダメだよ~」
夏のような陽射しを浴びながら縣神社をお参りし、「ダイニングきく」さんへと向かったのですが、タイミング悪く満席状態。

今回、初めて通路待合いの椅子に腰かけ、時間を潰すことになりました。初体験です。しかもカレーが売り切れ。カレー以外のメニューなど注文した事がない自分には「何をどう注文すればいいの?」と眼球が落ち着きません。取り敢えず目に留まった「ロースカツとじ定食」をオーダー。しかし、これがまた何とも美味しかったです。思わずクセになりそうなほどに___



「ダイニングきく」さんでお腹を満たした自分は、「かんばやし」さんでグリーンティを、「紅茶館」さんで「心からのありがとうのおいしい紅茶」を購入。「かんばやし」さんでは昨年のイベントで配布していた「ユーフォ宇治十帖」のステッカーも貰えました。「紅茶館」さんは最近のマイブームみたいです。


ラストは「伊藤軒」さん。何を買おうかと迷っちゃいます。「ならず揚げ」「抹茶きんつば」「ともえ」「栗まん」と買っちゃいました。

今回は盛り沢山の一日となりました。真夏の疲労感とまではいかないですが結構、疲れたかも。昼下がりの直射日光が眩しいです。

さて。そろそろ帰るとしましょうか。サリーちゃんも弥生ちゃんも今日は頑張ってくれました。車内に乗り込むとヒンヤリと空調が効いてます。

今年もまた、ロケハン巡りにはキケンな季節が訪れました。