2025年の今年。二十四節気がひとつ、「立春」は2月3日に当たります。そして、その前日は「節分」。春を迎える前日として、昔から大晦日と同様に「新春をはじめる」ための神事が各地で執り行われています。
古き良き風習が今も尚、色濃く残っている千年の都・京都では、そんな節分がとても大切な行事のひとつであるようで、暮らしの中に溶け込んでいて、多くの神社でその賑わいを見る事が出来ます。
2月1日に許波多神社を訪ねた翌日。2日の日曜日。前日の夜に降り出した雨も、自宅を出る直前、7時半ごろには止んでくれました。念のため、折りたたみ傘をバッグに忍び込ませていますが、アニメにしか描けないようなシチュエーションが現実に経験できるのも稀な事なのでしょう。
そして、この日。自分が向かった先は出町柳駅から歩いて15分ほど。京都大学キャンパスを眼下に据える「吉田山」にある吉田神社。各地で開催される「節分祭」の中でもこの吉田神社の節分祭は別格。京大キャンパス前の道路は交通規制が引かれ、約800もの露店が並び、例年約50万人の参拝者がその通りを埋め尽くします。
テレビアニメ「であいもん」を通じて昨年、初めて訪れた際には、露店と人の多さに衝撃を受けた自分だったのですが、今年もまた、足を向けてしまいました。
雨上がり間もない9時前。出町柳駅から吉田山を目指します。一条通りの東山東一条交差点から軒を連ねる露店。営業は10時からのようですが、その殆どのお店が開店準備を終えています。参拝者の数も既に結構な混み具合に驚かされる自分です。
境内の拝殿ではもぅ、何十人もの列が形成されています。
福豆授与所にも多くの参拝者が並びます。知らない人が見ると、それらの列が何の並びなのかも解らずに並んでしまうでしょう。確かに去年の自分がそうであったように、ネ。
参拝を済ませ、福豆(抽選券付)を購入した頃には境内は大混雑。(そうそう。去年も確かにこんな感じだったな)
ここまで来たら、自分にとって絶対外せないのが「菓祖神社」へのお参り。京都の名だたる老舗・名店が名を連ねるこの神社へのお参りは、アニメ「であいもん」が縁で訪ねるようになりました。
ここでは昨年同様に豆茶と豆菓子が振る舞われていました。ちょっと余裕のある給仕スペースに自分はニヤリ・・・( ̄― ̄)ニヤリ
係の人に写真撮影の許可を得てバッグからガサゴソと。そんな自分を見て係の人は「?」状態でしたが…
甘神三姉妹の初仕事は菓祖神社の豆茶とお菓子の振る舞い!です。
撮影する自分の背中越しに「可愛い~」との声が聞こえると、自分の鼻はピノキオのように伸びていたことでしょう。
通りの露店とは違い、境内では「豆政」さん、「聖護院」さん、「大安」さんと京都の老舗が並びます。
「豆政」さんで「すはまだんご」と「福豆」を購入。「すはまだんご」は去年も買っていて、とても美味しかった事を覚えていました。
この後、境内をひと巡り。もぅ歩くのも大変なほどの人混みですが、甘神三姉妹には頑張って仕事を続けてもらいました。
帰りは、途中で「井筒八ツ橋」さんの露店で「招福厄除の三笠」を購入。勿論、撮影は許可を得ています。
こうして吉田神社の節分祭を堪能した自分が向かった先は、うさぎ山商店街(桝形商店街)。
「ふたば」さんは相変わらずの大盛況。お客さんの列は信号を超えて並んでいます。
1月21日以来という事もあり「たまこま交流ノート」もあまり、書き込みは増えていないですね。
若サバちゃんは相変わらず“今日も元気だ!”
「さが喜」さんでは今回は「三種盛り焼肉ランチ」ではなく、単品をオーダー。「カルビとウィンナー。そして、ご飯と卵スープ」にしました。
前回、お邪魔した際のやり取りで『次回は吉田神社節分祭の時にお邪魔しますね』と言うと「福も連れて来てくださいよ」と言われたので・・・
「抽選券付き福豆」と「招福厄除けの三笠」、「すはまだんご」のお裾分けを受け取って頂きました。
併せて福を盛大に授かってきた甘神三姉妹も紹介し、巫女さんとして「さが喜」さんに福を運んで・・・(運んで・・・)
夕奈「さぁ、今から舞いを奉納してお店に福を授けるぞ」
夜重「でも、私お腹空いちゃったよ~。先にご飯にしようよ」
朝陽「今日はカルビの単品ですか。ウィンナーも美味しそうですよ」
夕奈「あ!コラっ、お前たち。今日の私たちは福を運ぶという大事な役目がある事をだな・・・」
夜重「あ~!朝ちゃん、またそんないい場所に行っちゃって、ズルい~」
朝陽「ここは美少女中学生ランナーの特権ですね」
夕奈「仕方のない奴らだな。商売繁盛を祈って、有難く頂くとしよう」
とか何とか言いながらお腹を満たす自分です。「さが喜」さん、ご馳走様でした。
この日は、日曜日。「鳥扇」さんは定休日。「いづもや」さんでおからクッキーを、「ふじや鰹節店」さんでみそ汁の具(2種類)を購入です。
鴨川デルタから飛び石を渡るのですが、水面を吹き抜ける風はまだまだ冷たいです。
春の気配はまだ、窺い知る事は出来ないのですがそれでも、暦の上では着実に季節が進んでいるのだと思うと、少し嬉しくも感じます。
そして、京都の節分は続くのです___