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mryjの“戯言・寝言・独り言” (by yj山口)

気ままに、適当に書いてますぅ~♪(笑)

もしよろしければ、お気軽にコメント頂けると嬉しいです。

「祈りの夏2025~当日」

2025年07月27日 02時00分26秒 | 京アニ

前日に降った雨の心配も余所に、空はすっかり晴れています。今年の7・18は平日に当たるのですが、それでも自分は“祈りの夏”を過ごします。

 

いつものように中書島駅で宇治線に乗り換えるのですが、この日の目的地は六地蔵駅。

叶うならば直接、第1スタジオ跡地まで出向き、お祈りを捧げたいのですが、近隣住民の意向と京アニからの要望で、それは叶いません。なので、六地蔵駅のホームからこの想いを届けようと考えている自分です。

あのショッキングな出来事から6年。

ジリジリと照り付ける陽射しと耳に残るセミの鳴き声は6年前と変わらず、凄惨な現場の記憶が否応なしに蘇ります。人は働いて、食べて、そして日常を過ごしていく中で、少しずつ記憶が薄れていくのかも知れません。自分も日々の暮らしの中で笑ったり怒ったりする事も増えてきた事でしょう。それでも、この季節が近づくと、どうしても思い出してしまいます。

六地蔵駅のホームから第1スタジオの在る方角に向かい目を閉じます。この想いが天に届いているかどうか、それは解りません。それはきっと、自分自身を納得させたいだけなのかも知れないですね。

「この1年、自分はアニメを楽しんで過ごせました。これはあなた方の志に沿ったことだったでしょうか?」「この先も自分はアニメを楽しんで、また来年、こうして報告ができますように」___

心静かに祈りの時間が過ぎていきます。

 

お祈りを終え、次の電車を待っている自分に女性の声が掛かります。駅ホームからも見降ろせるのですが、付近には報道各社が集まっているのが伺えます。もぅ年中行事なのかも知れないですね。

その女性には昨年にも声を掛けられた記憶が残っています。これで3年連続。取材を受けるのは問題ないのですが、こちらの言う事など然程、変わり映えしないのですけどね。3年前には同局ローカルでオンエアされたりもしたので今更、自分のⅤTRなど使える筈もないでしょうに、ね。

でも、なんとなぁ~く「今年も取材を受けるのかな?」などと、事前に予想をしている自分もいたりして、小恥ずかしいです。

 

さて。六地蔵駅でお祈りを済ませた自分は宇治へと移動します。

  

宇治駅ホームから見える「お茶と宇治のまち歴史公園」にあるモニュメント「志を繋ぐ碑」にも各種メディアの方々が集まっています。来訪者が訪れると集まり、取材が終わると散開する。毎年思うのですが、この行動が妙に滑稽でお祈りに集中できないのです。

来年はアクスタでも翳しながらお祈りでもしちゃいましょうかね。それとも逆取材も敢行しちゃいますか!

 

その後、維持神社、宇治上神社とお参りし、「ダイニングきく」さんに向かう途中、久美子ベンチで・・・

 

誰かが供えたのでしょう、一輪のひまわりに想いの深さを感じました。

 

「きく」さんでカレーを頂いた自分は縣神社から「日の出園」さん、「喜撰茶屋」さんと買い物し、「観光センター」で小休止。

   

 

 

 

   

「伊藤軒」さんで買い物を済ませた自分は改めて「志を繋ぐ碑」を訪れました。午前中の訪問時には集中出来なかったので、気を取り直しての再訪です。

  

どうやらメディアの方がお一人。モニュメント撮影されておられました。この状況なら自分も集中してお祈りすることが叶います。

果たして自分がいつまで続けられるのかは解りませんが…。自分はできる限りアニメファンであり続けたいと思うし、宇治の街を訪ね続けたいと願っています。

  

京アニがこれからもアニメを創っていくという覚悟を示すなら、自分はそのアニメを心から楽しみますよという誓いで応えます。

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「祈りの夏2025~前前々日」

2025年07月24日 01時01分11秒 | 京アニ

今年は異常な速さで梅雨が明け、朝から真夏の陽射しが降り注ぎます。夏休みを前に聞こえ始めたセミの大合唱、そして体に纏わり着くような湿気。今年もまた、夏がやって来たようです。

 

あの事件から6年。「さて。今年は何処でお祈りを捧げて来ましょうか」___

例年は前日にお祈りをすることが多いのですが、今年はそれが叶わず、3日前の7月15日。自分の姿は天ケ瀬ダムにありました。

 

午前8時前。中書島駅に到着した頃にはもぅ、既に暑いです。「この暑さ、大丈夫かな」と少し心配ではあるのですが、ペースを落として歩くとしましょう。

黄檗駅で途中下車。許波多神社に寄り道です。寄り道と言っても片道15分程度の移動距離。汗が噴き出してしまいます。

陸上自衛隊の宇治駐屯地正門前で写真をパチリ。納涼末祭りとか、市民との交流も欠かさないのですね。(写真撮影は了解を得ています)

 

 

汗を拭いながらの許波多神社へのお参り。しっかりとお祈りもしてきました。

 

   

麗「ねぇ、久美子」

久「ん?どうしたの、麗奈」

麗奈「この暑い中、天ケ瀬ダムまでの往復、大丈夫なの?」

久「う~ん。きっと大丈夫でしょ!」

麗奈「許波多神社への往復もバカにならないし、宇治界隈もいつものように歩くつもりなんでしょ?」

久「大丈夫だよ。ゆっくりと歩くから。それに私はそんなに心配していないよ。何たって麗奈が居てくれるからね」

麗奈「そういうところでしょ!久美子のバカ」

 

許波多神社を後にした自分は宇治へと移動です。

宇治神社、宇治上神社、そして縣神社を巡り、京アニ第1スタジオ事件で犠牲になられた方々へお祈りを捧げます。

  

大吉山へと続く「あじろぎの道」の空気感はやはり特別。日常とは一線を画した領域です。

 

観光センターで休憩も兼ねて「五線譜ノート」への書き込みです。相変わらず、更新速度が速いですね。

   

   

   

   

 

職員さんがテーブル配置を変更していました。どうやら静岡の高校生の依頼でアンケート設置しているようです。早速、記入一番手は勿論、自分です。

   

 

時間は11時。「ダイニングきく」さんでエネルギー充填です。

   

   

いつものようにカレーを頂き、いざ!天ケ瀬ダムへと向かいます。

往路は宇治川右岸のハイキングコース。路面は舗装されていて歩きやすく、樹木が天然の屋根の役目を果たしてくれます。

   

数年前に新設された「天ケ瀬橋」(つり橋)が見えると天ケ瀬ダムは目前。京阪宇治駅からは30~40分。

 

ダム周辺整備工事の影響で架け替えられた「白虹橋(はっこうばし)」。数年前に「舞台めぐり」で訪ねた際には既に架け替えられていて、少し寂しい思いをしたものです。

高坂麗奈が夜明けの白虹橋で“その想い”を届けようと孤高のトランペットを響かせた、「響け!ユーフォニアム」の中でも屈指の名場面のひとつです。

  

当時の橋はもぅ、見る影もないのですが、数十メートル手前に新たに架け替えられた白虹橋からも高坂麗奈の想いは十分に届けられそうです。

 

旧白虹橋の痕跡も確認できます。

しかし、自分の目的地はここではありません。少し休憩を挟んで、前回、行けなかったダム本体へと向かいます。しかし、思いのほか急こう配に一気に息もあがります。移動距離は然程でもないのですが歩行速度が上がりません。

 

やっとの思いで辿り着いた管理事務所。インターホンで確認し、ダム見学受付窓口へと向かいます。

 

見事なまでのプレハブ小屋の受付で無料で貰える「ダムカード」は現在、60周年記念の3枚セット。

  

『いや、しかし!これ、ホログラム入れ過ぎやろ!普通に見れへんワ!』などと思いつつ、遂に到着しました!ダム頂上!!

   

頂上から見下ろす風景も気持ち良いです。時折、吹き抜ける風も清々しい…(ンな訳もなく)もぅ、熱風ですね。

 

そんな風に吹き飛ばされないように注意しながらアクスタをセットしてパチリ!

長閑な季節に訪れるには素敵な場所だとは思いますが、この季節には覚悟が必要ですね。

この日照りの中、来訪者の行動を見守る職員さんが一人、屋外で待機していました。直接、お話はしませんでしたが、この暑い中、本当に申し訳なく思いました。

一頻りの作業を終えた自分は、宇治川下流に向かいお祈りを捧げます。年に一度、いつもとは違う場所で少しだけ“特別”な思いを届けたい。そんな思いが自分を駆り立てます。

 

帰りは、宇治川左岸を歩き市街地へと戻ります。こちらは視界も広がっているのですが、交通量も多く、あまり落ち着かないですね。

 

市街地へ戻った自分はすっかり、フラフラ。「日の出園」さんでは買い物のほかに喫茶コーナーを初利用。かき氷だけでは足りず、追加でアイスティーを頂きました。“生き返る”瞬間を実感です。

   

その後、「喜撰茶屋」さん、「伊藤軒」さんと買い物を済ませ、ラストは「紅茶館」さん。最近、すっかり紅茶にハマっている自分です。

 

  

  

(いずれも、店内撮影はすべて、許可を得ています)

 

 

16時を過ぎた頃。宇治駅に舞い戻った自分です。体がベトベトですが、何とか無事に一日を過ごす事が出来ました。帰りの車内の空調が何とも心地よい。

この1年、アニメを通じてたくさんの出会いもありました___

疲労感の中にも少し、穏やかな笑顔になる自分が解ります。

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「第6回響け!ファンコンサート」

2025年07月15日 00時51分26秒 | 京アニ

6月21日。待ちに待った「北宇治高校OB吹奏楽団 第6回響け!ファンコンサート」が開催されました。

「響け!ユーフォニアム」が好きすぎて集まってしまったアマチュア楽団の公演も今回で6回目。途中、コロナ渦で公演できない年もあったりしたのですが、ここ数年は順調に公演開催が叶い、本当に嬉しく思います。

 

自分はコロナ渦明けの第4回公演が初観覧で、今回で3年連続3回目の観覧です。自分はトイレなどで途中退席するのが嫌で、映画など、あまり劇場に行くことは得意ではありません。が、この北宇治OBの演奏会は特別です。ステージから伝わる奏者たちの熱量に鳥肌。懸命に吹き鳴らす楽曲に思わず拳を握りしめ“頑張れー”と応援したくなるレゾナンスと一体感、更には没入感も半端ない。しかも知っている楽曲ばかりなので時間も短く感じます。

観客も常連に加え、新規観覧者も着実に増えて、今回はあの大ホールがほぼ、満席状態。趣向を凝らしたプログラムに演出も大満足の自分です。

   

今回は夏場という事もあり、例年の宇治駅から文化センターまでの徒歩移動は回避。(歩けば解る。あの住宅街の急斜面を…)

12時30分の開場の1時間前にバス移動で現着した自分は外周を散策したり、エントランスのソファで休憩してみたり。気が付けば次第に人の姿が増えはじめます。

楽団スタッフの方々が誘導を開始する頃、結構な来館者の列が形成された感じ。こういう時の“オタクパワー”って凄いんですよね。誰ひとりとして“お客感覚”は無く、イベントを構成する一員となる“参加者”なのですよ。開場の合図とともに整然とホールに入場です。

  

 

客席もどんどんと埋まっていきます。実に賑やか。

開演までの小一時間も然程、手待ち間隔は無かったです。

いざ、コンサートが始まると、時間はアッと言う間。このファンコンの魅力のひとつは、曲間の作中劇の再演。いわいる「小芝居」ってやつなんですが、これも結構、真に迫っています。「アニメの舞台化してもいいんじゃね?」と思えるほどに…

そして今回の最注目はやはり、「一年の詩~吹奏楽のための」でしょう。いやもぅ、感動ですワ。

ラストのキャスト(黄前久美子役)さんの『北宇治高校吹奏楽部へ、ようこそ』の台詞がもぅ、現実に観れるのだから堪りません。

 

アニメもそうだけど、このファンコンも“やりきった~!”って感じの万感の思いに鳥肌ものでした。

   

拍手喝さいの中、すべてのプログラムを終えた楽団代表のコメントに「来年6月27日に第7回公演開催決定」のアナウンスもあり、大盛り上がりの会場でした。

17時過ぎ。帰りの宇治駅では、爽やかな気分ともっと聴いていたいと言う欲求と来年が待ち遠しくてじれったいと言う、何ともややこしい感情が入り乱れた帰り道となりました。

  

来年も是が非でも参加しなくては!!

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「はっぴーばーすでい 佳穂左衛門」(針谷佳穂)

2025年07月09日 20時10分00秒 | 京アニ

「響け!ユーフォニアム3」のレギュラーキャラクターの中でも、その印象が微妙に薄いとされる新南中カルテットのひとり。主要キャラクターとして名を連ねてはいるものの、アニメ本編ではあまり、目立った役どころは無かった彼女。“モブに毛が生えた程度”と批評されそうなところなのですが、立ち位置としては結構、重要で、他のキャラクターたちの隙間を埋める事にひと役買っているみたいですね。

そんな彼女の誕生日である6月17日。自分は佳穂ちゃんの誕生日祝いも兼ねて宇治の街をひと巡りして来ました。

今年は縣祭り(5日)にも行けず、明後日(7日)の“お祭りフェスティバル”も不参加だった自分です。21日の“北宇治OB吹奏楽団ファンコンサート”には参加したものの、時間的都合でダイニングきくさんには立ち寄れそうも無く、その穴埋めの意味も込めてこの日、ぶらりと散歩を決め込んだ次第です。

この日も空色は、しっかり青色。梅雨空は何処へやら?と言う感じです。

先ずは許波多神社に立ち寄り。この神社はサリーちゃんの生誕の地であると同時に「新南中カルテット」の拠点と言っても過言ではないでしょう。

   

   

佳穂ちゃんの誕生祝いを記念すると共にもぅひとつ、先の京アニ事件で亡くなられた方々のご冥福もお祈りさせて頂きました。それは常々、お参りするたびに忘れずお祈りしている事なのですが、この時期になるとより一層、深く祈らずには居られない___そんな気持ちになる自分です。

   

 

そしてまた、今年も“祈りの夏”が間もなく、やってきます___

 

しばし、境内で彼女たちと遊んだ後は宇治へと移動を開始します。

京阪宇治駅からいつものように宇治神社・宇治上神社を目指し、自分は「宇治源氏タウン商店会」が連なる宇治川右岸を歩いていると…

「ん?何だか微妙に雰囲気が違うぞ」と違和感を覚えます。

その原因は、この右岸道を覆うように誇示していた“さわらびの一本松”が消失していた事でした。

今更ながら交通の不便を理由に伐採されよう筈も無く、カラーコンが設置されている幹の部分に到着すると一枚の貼り紙が。読んでいると、どうやら寿命を全うしたようです。我々にとって変わらぬ日常の中、「明日も当然のように一本松は凛とその威光を放っているのだろう」と。しかし、誰も想像もし得なかった一本松の自然倒木。

 

令和7年6月3日午前6時30分ごろ、眠るようにゆっくりと倒れていった___との事です。

その優美な姿が見れなくなることは本当に残念な事なのですが、「長い間、宇治の景観を守ってくれてありがとう。お疲れ様でした」と手を合わせずには居られない自分でした。

しかし、幹の袂にはその子孫となる2本の松が成長しています。自分は今、正に歴史の中に生きているのだと実感した瞬間でもありました。

 

 

宇治神社、宇治上神社とお参りした自分は宇治観光センターへ。

「縣祭り」や「おまフェス」の後だけあって「五線譜ノート」の書き込み量が半端ないです。

   

 

   

   

   

   

サッと目を通すだけでも大変です。やがて時間も頃合い。11時の開店と共に「ダイニングきく」さんを訪ねます。

 

先の「縣祭り」「おまフェス」、そして後日の「北宇治OBファンコン」でも「ダイニングきく」さんにはお邪魔出来そうにないので、今回の訪問はその埋め合わせのつもりです。交流ノートにはひっそりと佳穂ちゃん誕生祝いのメッセージを書き込む自分です。

   

   

きくさんも連日、大変なようです。これからの夏場、どうか無難に過ごされますように☆彡

   

いつものようにカレーを頂いた後は、縣神社をお参りし、「日の出園」さん、「喜撰茶屋」さん、「伊藤軒」さんと巡ります。

 

 

   

ラストは、こちらも最近、お気に入りになった「紅茶館」へ立ち寄り。色鮮やかなパッケージの数々と香り立つ紅茶の匂い。和みます。

  

まだこれから気温が上がりそうな気配のお昼過ぎ。今回、特に目的も無かった自分は早々に宇治の街を引き上げます。

  

久美子部長、ママちゃんセンパイ、奏先輩たちの背中を見て来た佳穂ちゃん。きっと2年後は後輩たちを包み込むような安心感を与えられる立派な先輩になっていることでしょうね。

  

佳穂ちゃん、お誕生日おめでとう☆彡

(※すべての店内撮影は許可を得て撮影しています)

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「小佐内スィーツセレクションin出町柳(後編)」

2025年07月05日 18時19分16秒 | アニメ

小佐内「6月に入り梅雨入り間近を思わせる、この数日」

小鳩「でも、その間隙を縫って、この日は雨の心配も無さそうな6月6日」

小佐内「小佐内スィーツセレクション in 京都出町柳、後編のはじまり…なの」

小鳩「presented by 小鳩常悟朗…だよ」

 

小佐内「で、小鳩君。今日はどこへ案内してくれるの?まだ8時30分だと言うのに」

小鳩「それはね、前回のリベンジからはじめたいと思ってね」

 

小鳩「先ずは名代豆餅でその名を全国に轟かせる『ふたば』さんから」

小鳩「8時半の開店と同時に既にお客さんが列を成している京都を代表する和菓子屋さんだよ」

小佐内「凄いのね?列が無くなったと思った途端に。次から次へとお客さんが買い求めにやってくるのね?」

小鳩「そうなんだ。日中は普通にお客さんの列が途切れることの無い和菓子屋さんで、この前は並ぶことも覚悟していたけど、今回は10分くらいで買えそうだね」

   

 

小鳩「小佐内さん。ここでひとつ、試食してみるのもいいんじゃないかな」

小佐内「あら、小鳩君にしては気が利く演出ね。京都を代表する和菓子を、京都を代表する鴨川デルタで頂くの。しかも朝9時からと言う背徳感が堪らないのよ」

小鳩「今回は豆餅のほかに田舎大福と季節限定、京水無月と抹茶水無月のチョイスだよ」

小鳩「ここでは名代、豆餅を味わってもらいたいな。どうかな」

 

小佐内「豆餅は結構、塩味が効いているのね。でも塩加減と甘みが丁度、良い感じね。お豆も口に残らないのが不思議なのよ。いくらでも食べれそうだわ。小鳩君もどう?」

小鳩「いや、僕は今は遠慮しておくよ。それよりも水無月は後で冷蔵庫で冷やしてから食べようね。それがふたばさんのお勧めだからね」

 

小佐内「残念だけど。うん、わかった。そうするよ」

 

小鳩「次は下鴨神社、糺の森の中にある茶屋“さるや”さんだよ」

小鳩「平安時代から続く『葵祭』に“葵祭の申餅”と呼ばれ広く親しまれていた申餅も明治の法制化の際には、庶民に伝わってきた習慣は廃止される運命となり、その名物も姿を消してしまったんだ。ところが、途絶えていた“申餅”を見事に復活させたのが、2011年5月にこの地に開店した“さるや”さんなんだよ」

小佐内「へぇ~。小鳩君、物知りね」

小鳩「とんでもない。付け焼刃だけどね。それよりも平安時代のスィーツをどうぞ、召し上がれ」

 

小佐内「食べやすいひと口サイズに甘さも控えめ。確かに時代を味わうお菓子て言う感じね」

 

小佐内「ところで小鳩君?豆茶の黒豆も食べていいんだよね」

小鳩「小佐内さん、それ、ちょっ」

≪モグモグ・・・≫

小佐内「小鳩君?これ・・・歯に残る。硬い。甘くない」

小佐内「こんなのスィーツじゃないよ」

 

小鳩「じゃ、小佐内さん。ここは一旦、間を開けて商店街に行こうか。僕も少し何か食べたいからね」

小佐内「わかったよ。そうするよ」

 

  

小鳩「今回も焼肉・さが喜さんでランチを頂くとするね」

  

 

 

たまこ「もしもし、もち蔵。どうぞ」

もち蔵「どうした?たまこ。どうぞ」

たまこ「今回もなにか、黒い影が暗躍しているみたいだよ。どうぞ」

もち蔵「それは心配だ。けど、俺たちも結構、暗く映ってるんじゃね?どうぞ」

たまこ「大丈夫かな?少し心配だよ。どうぞ」

もち蔵「確かに。京都の治安が悪くならければいいんだけど。どうぞ」

たまこ「じゃなくて!私たちの写真写りが使えるかどうかだよ。どうそ」

もち蔵「そっちかぁ~」

たまこ「うさぎ山商店街は私たちの手で守るよ。どうぞ」

もち蔵「・・・・」(うさぎ山限定なんだ…)

   

 

 

小佐内「小鳩君、ここは?」

小鳩「出町柳駅から柳通りを百万遍交差点に向かった途中にある『グリーンファーム』さんと言うお店だよ」

小鳩「大正3年から続く宅配牛乳屋さんが運営するお店で、店主は特技が“きき牛乳”と言うほどに牛乳好きな牛乳マニアらしいよ」

小佐内「流石、小鳩君ね。予習はバッチリだと思うの。是非、さっきの黒豆の減点を取り戻してね」

  

小鳩「奥さんは以前、洋菓子屋さんに勤めてもいたし、卵や野菜の仕入れにも拘っているみたいだね。」

 

小鳩「そして今回、小佐内さんに食べてもらうのは“ふんわりシフォンケーキ”と“ノンホモプリン”に“アイスカフェオレ”を添えて。どうぞ、召し上がれ」

小佐内「小鳩君!このシフォンケーキ、衝撃なの。全然、パサつかないの。かと言って、チーズケーキのようなベタつき感もないのよ。流石、京都。スィーツでも懐の深さを感じる逸品なの」

小鳩「それは何より。小山内さんに喜んでもらえて僕もひと安心といったところかな」

 

小佐内「それに、このプリンも!濃厚。だけど優しいの。作り手の拘りが感じられるのよ」

小鳩「近くには京都大学、少し離れたところには同志社大学とキャンパスの中には安価でボリュームのあるスィーツもあるんだけど、それはまた、いつか…」

小佐内「うん。楽しみにしているね、小鳩君」

 

小鳩「次がスィーツセレクションのラストになるんだけど、そのお店がこちら。阿闍梨餅本舗満月本店さんだよ」

 

 

小鳩「基本はお持ち帰りのお店で、店内に茶房は無いけれど、今すぐに食べてみたいと言うお客さんのために食事エリアも設けているんだよ。先ずはここで小佐内さんに食べて欲しくてね」

 

小佐内「ねぇ、小鳩君…」

小鳩「どうしたのかな?」

小佐内「まだ、温かいの。その温かさが空気に広がって、ほのかな甘みを臭覚に伝えてくる感じなの。期待に胸を膨らますって、こういう感覚だったのね」

小佐内「衣のしっとり感は、三笠饅頭やどら焼きとは全然、違うのね。忘れられない味になりそうなの」

 

小鳩「以上で京都出町柳のスィーツセレクションは終わりだけど、どうだったかな?パフェやケーキよりも京都らしさを求めたつもりだったけど、小佐内さんには満足してもらえたかな?」

小佐内「そうね。小鳩君にしては上出来だったと思うの。及第点と言ったところね」

小佐内「私、決めたわ。大学は京都にしようと思うのよ」

小鳩「小佐内さん。それって…」

 

小佐内「別に言っても構わないと思うの。アニメ本編とリンクしちゃっても」

 

小鳩「ま、いいか。それよりも、そろそろ帰ろうか。早く帰って持ち帰りのスィーツも食べなくちゃね」

小佐内「そうね。でも、帰ると言っても…やっぱり京阪電車なの」

(※店内外風景、提供された商品は許可を得て撮影しています)

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