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ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

安心感を醸し出す人

2019-03-24 08:49:58 | Private・雑感
対人相談援助の仕事をしている人だけでなく、サービス業を始め、人と関わりの深い仕事であれば、「第一印象で安心感を醸し出すことができるか」は重要だろう。どうすればそれが達成できるのか。社会福祉士養成のコースでそんな話題があったとき、「付き合いの長さ」(長く関わっている方が安心感を感じられる)というような回答をして、ちょっと違うな、と講師の人に言われた。

そんなことを思い出したのは、おととい眼科に行った時。普段はコンタクトレンズをを作る目的でしか行かない眼科なのだが、その時は目の中の違和感と痛みがあって訪れた。その診察での医師の、物腰というか、声のかけ方が、なんとも安心感を誘う(?)ものだったのだ。印象に残ったのは、「ごめん、まぶたの裏側も見せてね、何か挟まっていると炎症起こしていることもあるから」という言葉。
なんの変哲もない声掛けかもしれないが、相手のまぶたをめくるのを、申し訳なく思うという「ごめん」。その行為の理由をさりげなくちゃんと伝えていたこと。急がない優しい言い方。

相談援助に置き換えれば、相手から話し始めようと何だろうと、個人の内面を聞き出していくのは、まぶたをめくるような、「プライバシー領域に立ち入ってごめんね」という気持ちが必要だし、それが何のためなのか分かってもらう、伝えておくことも大事だ。
こういう言葉そのもの以上に、優しい雰囲気が、私の印象に残ったのだ。

社会福祉士養成コースのとき、講師の人が例に出していたのは、「初対面でも、例えば会ったことがなくて電話越しだったとしても、車で事故ったときに保険屋さんに電話して『お怪我はありませんか』と言われるとすごい安心感だよね」ということ。私にとってこの眼科医も、名前も知らない、数回しか診察を受けたことのない人だけど、目の痛みもそれほど切羽詰まったものではなかったけど、保険屋さんのような安心感を感じさせたので書き残してみました。さて、その優しい雰囲気なるものは私にも出せるものなのか、が次の問題です。