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精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

中国四川省に産まれようとしている子供たち

2009-02-23 14:18:05 | Public

昨年五月に大地震にみまわれた中国、四川。
今、地震後に懐妊した妊婦が急増しているという。
今朝の読売新聞の記事。
特に38歳前後の妊婦が多いという。

なぜか。
ひとつは、「一人っ子」を失った悲しみからだ。
他に子供はいない。
たとえば、中学校の倒壊で1600人の子供が犠牲になったが、
この場合3200人の彼らの両親はほぼ全員、
たった一人の子供を亡くした悲しみに見舞われていることになる。

「子供が産めるうちに」と30代後半の母親たちは「再出産」を急いだ。

もうひとつは、「老後の糧」をなくした不安からだ。
社会保障制度の充実していない農村、農民は、
子供は老後を支えてくれる唯一の「投資先」。
なくてはならな含み資産だった。

この記事のちょうど裏側が、産科医療補償制度の解説記事。
脳性まひで産まれた子供への補償制度がこの一月から
始まったというもの。


制度というものは、なんと人間の動きや感情に
大きな影響を与えるものかと再度実感した。
中国の、窮屈に制限された動きの中で、
地震という異常事態によってうまれた悲しみや不安に、
自分で対処しなければいけない。
産めるものならもっと子供がほしかった。
若いときに、産みたかった。
明らかに、一人っ子政策という制度がこの事態を生み出した。
制度がなければ、こんな極端な状態ができあがることはなかった。

自由ということは、後悔せずに人々が生きていくための
重要なインフラかとも思った。
自分の選択に、なかば強引にでも納得しながら生きていかなくてはならない。
そうしないと、不幸だ。
強制力を持つ国家に、自由を否定され、納得も出来ずに
選択しなければならない状態は、いつまで続くのだろう。


記事によると、現在地震後に懐妊した妊婦は同省で757人という。
生まれてくる子供はみな、地震が起きたためにこの年に生まれ、
地震で子供を亡くしたことに悲しむ両親と、復興中の混乱した
経済やインフラと、必ずや親の面倒をみるという使命とに
直面しながら大きくなるのだろうか。
彼らが大きくなる頃の中国など、全く想像が出来ない。
よりましな、自由な国になっていることを願うが。

人権って

2009-02-14 18:34:38 | Private・雑感
川越町で河野義行さんの講演会があった。

松本サリン事件の被害者で、発生後に警察やメディアから
犯人視されつづけた人。
講演会は三重県「人権」センターが主催したもの。

松本サリン事件の発生は1994年6月27日。
私は11歳か。
夜10時ごろ、犬が倒れていたのを発見したところから、
奥さんや自分、娘らが猛毒で被害を受け、
毎日や読売といった全国紙や地元紙に誤った情報が載ったことを話した。

なぜ、誤った情報、たとえば河野さんが声をかけたのは
長女でなく長男なのに、長女となっていたりとか、
言ってもないのにNHKで「薬の調合を間違えた」と
救助隊員に言ったことになっていたりということになったのか。

この場合長野県警の口が堅く、警察庁からリークした「非公開」情報
だったこと。その微妙なニュアンスを記者が「経験則」で
判断したことなどが、原因だという。

そして決定的に犯人視報道の元となったのが
6月28日の捜査一課長の会見。
そこで、その日令状を元に家宅捜索したことを発表した。
長野県警は実名での発表に反対だったという。
それを警察庁は実名で発表した。
河野さん宅、他被害者の宅も強制捜索したことを。

だから、河野さんは「発生からたった2日で、割とまじめに
会社員として生きてきた自分が殺人犯になった」と話す。
2日間とは、発生から「実名発表→実名報道」となった間の2日間だ。
マスコミは、他の被害社宅も強制捜査したことを一緒に報道しなかった。
河野さんにだけ焦点を当て続けた。
警察側が実名報道し、裁判所が令状を出したということは、
河野さんがクロだろう、という「経験則」を元に。

「仮に犯人だったとしても、制裁を決めるのは裁判所なのに」。

講演ではそのあと、警察の取調べや、同じく「共犯者」と見られ
警察に事情聴取された高校一年生の長男、家族のやり取りがつづいた。
マスコミの報道が「世間」というものを作り出し、
当然かのように無言電話や脅迫状が続いたことも。
報道被害、というものの事実を知る、為になる講演会だった。

・・・

今日もらったパンフレットには、「人権課題について」として
以下の項目を挙げていた。

・同和問題
・子供の人権
・女性の人権
・障害者の人権
・高齢者の人権
・外国人の人権
・患者等の人権
・犯罪被害者の人権
・インターネットによる人権侵害

「人権」というと非常にナイーブな、倫理的な、道徳的な、
「出来た人間」のためのもののような印象があるのは私だけだろうか。

本当はもっと身近な、
言い換えれば、「法的なルールがない部分の被害者」で、それがゆえに
制度的な補償が受けられない人たち、ということなのかもしれない、と
思った。

ルールのない世界で、それをいいことに
見えないことを見ない振りしている。
自分の仕事もそんな風に見えることもある。

そんなある休日の一日。

お願いがあります

2009-02-07 08:56:33 | Private・雑感
どうしても書かなければならないことがあります。

今までちらほら耳にすることはあったけど、
まさか自分がその事態に直面するとは。

携帯電話をトイレに落としました。
水を流しているところに落としたので、そのまま流れていきました。

みなさん、私にメールをください。
恥を忍んで事情を書きました。
後生です、どうぞよろしくお願いします。

朝一で仕事があり、7時半くらいに終わったため、
近くのコメダでモーニングを食べていたんです。
事件は9時半くらい。
その足で四日市北署に遺失物届けを出しに行き、
10時半に新しい携帯を買いました。

なんとか補償がついていたとかで、ポイントも使って
支払い料金は約500円。
機種が選べず、とても使いにくいソニー製になりました。

なにはともあれ、携帯は形より中身です。
お近くの人にも声をかけ、こぞってメールくださるとうれしいです。
特に関東の方。どうぞよろしく。

・・・

今週は被害者参加裁判から始まった。
節分があり、販売店の人たちとの盛大な飲み会があり、
中学生が職業体験で来たりもした。

「ちょっと顔ふっくらしたんじゃない」
と知り合いに言われたりも。

今月も盛りだくさん。
県内の市町対抗駅伝とか、
初の東京出張インタビューとか、
週明けには異動の発表も。
職場はどう変わるんだろう。
現在は、あんまり変わってほしくない、と思える幸運な環境と
思っているのでどきどきしますね。

つれづれモードなのでついでに書くと、
頭をなでられると弱いなぁと久しぶりに思いました。
昨日、取材先であった知り合いに、ちらっと
職場体験の中学生を受け入れるのは大変です、というようなことを
ぼやいたら、
軽くよしよし、と頭をなでられてしまった。
40歳男性。ちょっとくすぐったかったです。

そして、今朝の朝日新聞の、ノーベル賞学者益川さんの言葉が
刺激的だった。

「人生にはいろいろなことがある。
 努力を惜しみなく傾注できる道を発見してください。
 そしてこの道は違うと思ったら、躊躇する必要はない。
 120%の努力を傾注してもなお楽しいなら、
 新しい道を進めばいい。」

あんまり深読みされても応えようがないけど、
無駄のない、良い言葉だと素直に思いました。

炭水化物を取らないと、やせるのかな?
最近風呂上りに腹筋をするよう心がけているけど。
ほかにどうでしょう。
安藤忠雄の記事を読んで、
身体的健康の重要さをあらためて感じているところです。
気を確かに。努力しましょう。

2月のはじめ、強風の日

2009-02-01 09:39:32 | Private・雑感
心が亡くなると書いて「忙」。
確かに、時間に追われると心が亡くなるかもしれない。

ここ最近、忙しい。
月末の締め切りをたくさん出したら、また手配が来た。
なにくそこのやろう、と思って休日の土曜日の朝、7時半に起きて取材に行った。
眠くてぼうっとしながらも運転中は腹立たしかったが、
思ったより面白い話が聞けて気軽に許した。
文字に起こすのが面倒だ。

そんな中、生活の中心に大根がある。
手の甲より大きい太さの、80ー90センチはあろうかという長さの大根。
キウイフルーツ15個くらいと一緒に先々週にもらった。
何度か行った川越町の食堂のおばさんに。

もらったはいいが、最近とんと自炊はご無沙汰。
朝ご飯用の野菜スープのみだった。
これはジャガイモ1センチ角とタマネギの粗みじん切り、1センチの長さに切ったウインナーを
コンソメで煮て、トマト缶で味を付けてグリーンピースを入れた、
とってもシンプルな物。
朝が寒いので、それにとろけるチーズをのせてレンジで温める。
休みの日に、1週間分を作る。

これにちょっと大根は入れられない。
入れてもいいだろうが、立派すぎる大根に申し訳ない感じ。
だから先週は、まずみぞれ鍋で、大量の大根おろしと豚肉とほうれん草で鍋にした。
めっちゃおいしかった。
次の日には冷凍庫にあった、もらった丸干しサンマを焼いて、これまた大量の大根おろし。
大根おろしがメインになるほど、おいしかった。
もちろん大根の葉は塩湯でしておかずにした。

水分たっぷりで甘いので、そのままスライスしてもつまみ(?)としていける。
昨日は、残っていたキムチと銀杏切りの大根、豚肉、しめじで
キムチ鍋風に。完全に大根が主食。残った汁に大根を追加し、
だし醤油と大量のショウガのすり下ろしで和風にもアレンジ。
これが昼ご飯と夜ご飯。強風のため、取材後は家にこもって、、仕事した。
ちなみに大根はまだ、半分残っている。

2月も、日数が少ない割にすでにたくさん仕事がある。
お願いだから、事件も事故も、火事もおこらんでくれと1日の日に願う。
ストレスがたまって手を出すのは柿の種。
最終週は毎日一袋食べてた。
効果覿面で肉がついた。

反省点も多いが、1月は頑張ったと思える。
アウトプットの質を上げたい、というよりは
その質を保つための投入時間をもっと減らしたい。
じゃないとストレスもたまるし、結果柿の種も増える。

そとは強風注意報。
千葉にいたら「京葉線止まるかもだから一日の予定組み直さなきゃ」と思っているところだ。
こんな日でも洗濯物は干さねばならぬ。
布団はちょっと干してあきらめて中に入れた。

どうか平穏な1月でありますように。
近況報告でした。