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精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

ベトナムの新卒就職事情

2012-03-25 15:49:39 | Private・雑感
「事情」というほど書き込めるわけじゃないのだけど、
ベトナムの教育政策を研究している人に教わったので、メモ。

ベトナムも、中国と同じく大学生の就職率が低くなっているらしい。
80%?だったかな、頑張って大学に行っても、就職できるわけではない。
急に大学卒が増えても、高度教育が必要な職は急には増えないというのが理由。
大学の学費は、半年で60万ドンぐらい(1年で、だったかも)と、ベトナム人にとっても安い。
もちろんほとんどが国立だしね。
でも、ハノイでの生活費が彼らにとっては高い。
ハノイ国家大学には、12人が2段ベッドを並べて生活する寄宿舎があるという。
日本でいうと・・・70年代くらいなのかな、調べてみます。

ついでにメモ。
日本は、ベトナムの「地域研究」では世界でも大きな拠点のひとつらしい。
あんまり、ベトナムに関するいい研究本ないなあと思ったのだけど、
アマゾンにないだけで、図書館にはあるのかもしれません。

大泉啓一郎(2011)『消費するアジア』

2012-03-25 15:49:39 | Book
家の本棚からくすねてきた本。
東アジア(特に中国、タイ、その他ASEAN)の都市化、都市と農村の格差、
これが経済や政治に与える影響について書かれている。
都市化が急速に進むアジアの国では、国ごとの単位ではなく、都市の単位で
経済発展段階(GDPなど)や競争力、政策を見ていかないと中身が見えず、
都市化の規模や影響は日本人が考える以上だし、それは日本人が言うほど
楽観視できるものではないよ、という趣旨。

具体的にメモしたのは、
・「中間層」というと5001ドルから3万5000ドルだが、その中でも
 5001~15000の層が急速に伸びている
・世界では、毎年タイ一国の人口(6500万人)と同じだけの「都市人口」が
 増えていて、アジアの寄与率は高い。インドを除くアジアでは、2010年で49%(!!)
 ちなみに、1950年には16%だった。
・農村から都市への流入要員は、よく開発経済学で用いられるように、「期待賃金」が高い
 ということだろう。期待賃金が高いことは、高い賃金の職を得られる可能性があるというだけで
 必ずしも得られるとは限らない。それがインフォーマルセクターの存在につながっている
・急速な少子化は農村部でも進んでいる。これは農村部の「余剰労働力」が小さくなるという
ことであり、工業部門での労働力不足、経済発展のストップ要員になる可能性がある。
・都市内の所得格差も大きいが、都市と農村の所得格差も大きい。国が社会保障制度
(所得再分配制度)を整える前に、都市と地方の所得層があまりにも開いてしまった結果、
統一的な制度が導入しにくくなっている(あからさまに都市所得の農村への移転になってしまうため)。
ちなみに、日本が皆年金制度を導入した1960年、日本の都市/農村の比率は3倍だったが、
2009年でのその比率は27倍にもなっている。

とくに一番最後のポイントに納得。「経済発展のスピード」」がもたらす影響は、
GDPの数字を見てもわからない。でも、アメリカ、イギリス、日本、タイでは、
同じ10000ドル/人としてもそこにいたるスピードが違うために中身は違ってくるはずなのだ。
所得移転を伴う制度の創設のしやすさも、そのひとつということか。

日本人の集まり

2012-03-25 08:34:23 | Private・雑感
どこの国に赴任した人もそうだと思うけど、
海外に来ると「(日本人)異業種交流会」にいとも簡単にめぐり合い、
面白い付き合いができる。
同じバーに集まった人とか、同い年の人の集まりとか。
勉強になるし、刺激にもなる。
工場の立ち上げ方、東京のガス管事情、政府の絡むプロジェクトでどううまくやっていくか。
物事はディテールこそ面白い。

ただ、知ったかぶりになってしまう気も。
やっぱり、大人数で集まる場所は、時々でいいわ。