ディメンション・ウェンズデー

トレーディングカードゲーム「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。水曜日深夜更新。リンクフリー

GP9メタゲーム考~青黒流氷~

2008-05-28 | 環境デッキ考察
こんばんは! 毎週水曜日は「ディメンション・ウェンズデー」の更新です!
このホームページ「ディメンション・ウェンズデー」は賞金制TCG「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。

 あらためまして、こんにちは。「ディメンション・ウェンズデー」管理人の千里夜行です。
グランプリ-9-もいよいよ今週末に行われる全集予選を残すのみとなりました。参加権獲得を目指す方はラストチャンス、そして本戦参加権を持っている方も最終調整にもってこいです。お近くの方は是非ご参加を。
 詳しい概要・日程などは公式サイトをご参照ください。

●グランプリ案内ページ(ディメンション・ゼロ プレイヤーズアソシエーション オフィシャルホームページ
http://dimension-zero.com/dpa/grandprix/top.html


 さて、今週も先週に引き続き、グランプリ9むけたメタゲーム考察をやっていきたいと思います。
 前回の記事でもお話しましたとおり、赤緑ビートダウンがメタデッキの筆頭の一つ。そして、もう一つの現環境の人気デッキが青黒のいわゆる【流氷の大陸】デッキです。

★青黒【流氷の大陸】デッキ~環境に併せて進化し続けるコンボデッキ~

 青黒【流氷の大陸】(II-1)デッキは、青と黒のユニット除去カードで盤面をコントロールし、黒の手札破壊と青のカードドローでそれを支え、そして【流氷の大陸】によるリリースインを武器に相手を打ち倒すのが基本戦略です。
 その特性から元々盤面のコントロールに優れた構築になるデッキタイプですが、現在はメインメタである赤緑をはじめとするビートダウンデッキに対抗してユニット除去カードを多目に投入し、更にコントロール要素を高めている構築が多く見受けられます。

・樋口竜太郎の「青黒【流氷の大陸】デッキ」(もり玩具店…4/20)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_40_01.html

 お馴染み【粉雪の魔氷パウダースノー】(Ⅱ-1)【濃霧の魔氷フォッグ】(Ⅰ-1,Ⅲ-1)をはじめに、【黄金色のお菓子】(Ⅰ-3)【絶望の連鎖】(I-4)といった優れた追加効果を持つユニット除去カードを投入されるものがいます。人によっては【サキュバスの吐息】(I-1)【毒蛇のひと噛み】(I-1)なども採用した徹底的にビートを対策したデッキ構築も存在するようです。
 また、非常に人気の高いカードが【イビルアイ・プリンセス】(II-3)です。

【イビルアイ・プリンセス】
ユニット(ゴルゴン) タイミング:クイック
コスト:黒2無5 移動:黒1無2 パワー:7000 スマッシュ:2
効果:
このカードがスクエアに置かれた時、あなたはバトルスペースのスクエアにあるすべての下に闘気カードのないユニットの下に、そのユニットの持ち主の山札の上からカードを1枚ずつ闘気カードとして裏向きに置く。
[黒1無1] 《クイック》 あなたはこのカードと隣接するバトルスペースのスクエアにある対象の下に闘気カードがあるユニットを1枚選び、持ち主の墓地に置く。


 【流氷の大陸】デッキが登場した当初(Ⅱ-1)より【流氷の大陸】デッキのお供といえば【時空を歪める者シュレーゲル】(Ⅱ-1)でした。除去を兼ねた大型ユニットとして優秀で今現在もよく使われていますが、【イビルアイ・プリンセス】の採用率が高まっているのはいくつか理由がありますが、もっとも大きな理由の一つは複数のビートダウンユニットに即座に対処できることでしょう。
 【時空を歪める者シュレーゲル】は中央エリアか敵軍エリアに置かれたときにしかユニット除去の効果を発揮しませんし、一回置かれた毎に1体ずつしか対処できません。ですが【イビルアイ・プリンセス】ならばわずか2コストで隣接するユニットどれもを対処できるうえ、移動しなくても効果を使用できるので相手ターンにもプレッシャーをかけられます。 
 また、プレイコスト7なので【時空を歪める者シュレーゲル】より1ターン早く展開できること、【流氷の大陸】【幻影王ルドルフ】などでいきなり中央に置かずとも即座に恩恵を享受しやすいこと、それによって【メロー・カード】(Ⅲ-2)などの影響を受けにくいことなども優れた点でしょう。時には、長期戦になる場合(【流氷の大陸】デッキを使った場合の多くはそうですが)にはその効果で相手のデッキを削って勝利に近づくこともできます。

 その他によく採用されているカードとして、【無限凍結】(III-2)があげられます。
 相手プランゾーンがあるときでないと使用できないとはいえ、数少ないプランゾーン効果やそれによる合成に対策できるカードですし、相手がビートダウンユニットデッキならプランゾーンを作らないことはほとんど無いことから、使用タイミングは思いの外多いです。【流氷の大陸】デッキと対戦する場合には心にとめておいた方がよいでしょう。

★流氷デッキのバリエーション~人の数だけ流氷~
 さて、基本戦略や最近の傾向が前項で述べたとおりですが、その中でもバリエーションはあります。
 いくつかピックアップしてみましょう。


●杉原栄次の「青黒【流氷の大陸】デッキ」(ジャンプ中島店…4/5)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_33_03.html

 タッチで赤を入れるパターンです。この杉原氏のデッキでは【ステルス・スナイパー】のみ入っていますが、【カオスヘッド・ドラゴン】(Ⅱ-1)など併せて入っていることが多いでしょう。ですが、今は【精霊の迷い家】(Ⅲ-1)が流行ですので【カオスヘッド・ドラゴン】の火力は効果が薄いかもしれません。


●竹間大祐の「青黒白【流氷の大陸】デッキ」(マナソース2001鳥取店…5/18)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_31_02.html
 白をタッチしたタイプ。
 竹間氏のデッキではストラテジー封じの【犬闘士チワワ】(Ⅱ-1)やフィニッシャーとなる【犬闘士ケルベロス】(Ⅱ-1)、制限ながら長期戦の優位を約束する【花束を捧げる乙女】(Ⅰ-4)が採用されています。
 【犬闘士ケルベロス】が入ると、【時空を歪める者シュレーゲル】とも相性の良い【クラーケン・クラッシュ】(I-3)をセットで採用する形もオススメ。【クラーケン・クラッシュ】で【犬闘士ケルベロス】や【時空を歪める者シュレーゲル】を投げつければ一枚で2体を除去したり、スマッシュやベースを破壊しつつ相手ユニットを迎撃できたりします。早いターンに大型ユニットが手札に引いても生かせるなどのメリットもあります。


●家治徹の「青黒コントロールデッキ」(古本生活…3/29)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_19_03.html

 俗に天才流氷とも呼ばれるタイプです。あえてベースを搭載せず純粋な青黒のコントロールデッキとして構築することでよりコントロール要素を高めています。ビートダウンデッキ流行の今、カウンターデッキとしてピッタリのデッキですね。相手が【流氷の大陸】デッキと読み違う可能性から奇襲要素もあり。「天才流氷」についてはMark氏のDimension walkerコラムにありますので、是非ご一読を。
(参考記事)「赤黒青コントロール「天才流氷」」(Dimension walker
http://www6.ocn.ne.jp/~d_walker/column/008.html


★大本命の青黒流氷&赤緑

 といった感じで、赤緑ビートと対抗的な位置にある、現環境の青黒【流氷の大陸】デッキについて駆け足ですがお話しました。これらは予選結果が示すように非常に人気のデッキタイプであり、デッキのポテンシャルは並のト-ナメントデッキより頭2つ位飛び抜けています。かといってこれらのデッキの一騎打ちかというと、色がほとんどかぶっていないため、2デッキ制のグランプリでは両方使用することもできてしまうのです。
 実際、赤緑ビートと青黒流氷デッキ。この2つに打ち勝てることがグランプリ本戦で勝ち上がる条件といっても過言ではないでしょう。実際にはそのなかで種族デッキなどのバリエーションもあるのですから、なかなか仮想的を絞りきれるものではありません。
 
  というわけで、今回は終了の時間となりました。次回は環境へのカウンターデッキを感挙げたいと思います。
 それではまた来週の更新で。ごきげんよう~
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GP9メタゲーム考-赤緑デッキ考察

2008-05-21 | 環境デッキ考察
こんばんは! 毎週水曜日は「ディメンション・ウェンズデー」の更新です!
このホームページ「ディメンション・ウェンズデー」は賞金制TCG「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。

 あらためまして、こんにちは。「ディメンション・ウェンズデー」管理人の千里夜行です。
毎週末あつい戦いが行われているグランプリ-9-予選シーズンも残すところあと2週。真っ只中! 参加権獲得を目指す方はもちろん、本戦参加権を持っている方もデッキ調整に余念がないことと思います。
 予選の詳しい概要・日程などは公式サイトをご参照ください。

●グランプリ案内ページ(ディメンション・ゼロ プレイヤーズアソシエーション オフィシャルホームページ
http://dimension-zero.com/dpa/grandprix/top.html


 さて、今週からグランプリ9むけて、オフィシャルで紹介されている予選優勝デッキを参考に、メタゲーム考として主要デッキの考察をやっていきたいと思います。
 
 オフィシャルサイトの予選レポートを見ると一目瞭然ですが、予選優勝デッキの色組み合わせ別ではダントツ人気の赤緑。今回は、その中で主なデッキタイプである「迷い家ビート」「フェアリー・コロボックル」「ゲルボックル」デッキについてお話したいと思います。


★赤緑迷い家ビート~トップメタを走り続ける強力ビート~

 サードセンチュリーに入ってからメタの一角を占め続けている「迷い家ビート」。緑・赤緑の優秀ユニットを中心に【精霊の迷い家】【スカラベマスター】を組み込んだデッキで、もう主な構成は皆さんご存じだと思いますので、Ⅲ-3「敵陣を貫く疾風」導入と共に主戦力であった【ニトロ・カタパルト】(Ⅱ-2)がシーズン制限されてからの構成についてお話しましょう。

・武井孝充の「赤緑迷い家ビート」(ホビーステーション岡山運動公園店)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_33_05.html


 基本構成は変わらないものの【ニトロ・カタパルト】のシーズン制限により爆発力は若干落ちたに思われる「迷い家ビート」ですが、「敵陣を貫く疾風」の新カードによって戦力は補強されています。
・ 【スカルライカン】(Ⅲ-3)
  3コスト5000と、同じ特殊能力を持つ【象砲手バルカン】(Ⅰ-1・Ⅱ-1・Ⅲ-1)よりパワーが劣る代わりにコストが軽く、攻撃の速度を高めてくれます。【象砲手バルカン】は確かに頑丈です。ですが、もしもパワー5000と6000とで盤面での生き残りやすさがさほど変わらないならコストのより軽い方を選ぶべきです。両方を投入するか、【スカルライカン】のみでデッキそのものを軽量化してスピードアップを計るか、使いやすさと仮想敵(メタデッキ)から判断しましょう。
・ 【スカルジャイアント】(Ⅲ-3)
  自身がエネルギーゾーンにある時に自分のユニットを2体廃棄することでいきなりバトルスペースに現れる疑似合成とも言うべき能力を持っています。もちろんエネルギーゾーンにある状態で使用しますからバレバレなのですが、それがかえって相手にとっては嫌らしかったりします。ユニットを迎撃すれば【スカルライカン】の餌に、かといって迎撃されなければそのまま攻撃されてしまいます。また、この能力の起動は従来の合成能力などに比べて非常に妨害しにくいのも○。
・ 【変炎獣ゲルトロール】(Ⅲ-3)
  上記のデッキに採用されていませんが、これも良いカード。メインフェイズ開始時にスマッシュをうけることで前方への移動コストを0にできる能力が本当に強力で、攻撃とユニット展開の併用や、各種隊列召還とも非常に相性が良い。この効果で受けるスマッシュはフリーズ状態で置かれるのですぐには恩恵がないものの、エネルギー加速になるのも嬉しい。
 
 そして、懸念される【ニトロ・カタパルト】の制限による攻撃力の低下ですが。元来赤と緑には後詰めの為のカードが大量にあるので、【ニトロ・カタパルト】と同等とは言いませんが他のカードでも充分に補えましょう。
 例えば上記の武井氏のデッキには【怒りの鉄拳】(II-1)が投入されています。ユニットをリリースさせると共に、条件付きですがスマッシュも上げることができます。先述の【スカルジャイアント】とのシナジーもナイスで、「自分のターンに【スカルジャイアント】能力で登場→【怒りの鉄拳】使ってリリース&スマッシュ3で突撃!」なんて事も可能ですよ。
 他にも【誇りある反乱者】(III-2)や、セカンドセンチュリー以前からもお馴染み【生命の門】(I-1)【緑の獣王の門】(II-1)を使うのも良いですね。特に【緑の獣王の門】はスマッシュを自分で受けて加速する緑ビートに非常に噛み合うお奨めのフィニッシュカードです。

 そんなカンジで、【ニトロ・カタパルト】の制限も何のその。現在も前回のグランプリ同様トップメタの一角に違いないでしょう。その癖、隊列召還ユニットや【妖魔の勇者】(II-1)など人によって投入カードが色々異なるので、仮想敵として警戒するのも割と大変です。


★赤緑フェアリー・コロボックルデッキ~強化され続ける種族デッキの筆頭~
 サードセンチュリーになってから人気のトーナメントデッキである赤緑のフェアリー・コロボックルデッキ。
 このデッキの真価は【ファンシーカット・ムーンストーン】(Ⅲ-1)の合成によるエネルギー加速の上で発揮されます。それにより、強力ながらコスト色の縛りの厳しい各種【ファンシーカット・~】を並び立て、【小妖精の花園】や【マントルを漂う遺跡】、あるいは【スカラベマスター】&【精霊の迷い家】によるバックアップを受けてのビートダウンが基本的な戦略でしょう。また8コスト以上の大型ユニットを暴れさせて相手を蹂躙したりするバリエージョンもあり、やりたい放題ですな。赤緑の特性上、とどめは「迷い家ビート」と同じニトロに頼ることもありましたが、「迷い家ビート」の項でも話したとおり赤緑ではそのあたりに不自由はしないでしょう。
 
・松前和希の「赤緑フェアリー・コロボックルデッキ」(カード&グッズのおみせ おたからや)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_34_02.html

「敵陣を貫く疾風」によってもたらされたカードをいくつか紹介しましょう。
・ 【ファンシーカット・アイオライト】
  種族限定でプレイに限るけど呼声能力。もちろん強力。展開の助けにも合成の素材にもバッチリ。
・ 【ファンシーカット・トルマリン】
  4コスト5000とパワーは並ながら、プランからのプレイか合成でスクエアに置かれたときに相手ユニットに3000(共鳴なら6000)ダメージを与えます。火力としては【ステルス・スナイパー】(Ⅰ-4)よりも使いにくいのですが、【変身の魔法】(Ⅲ-1)を使用したときの選択肢が増えたのも良い。
・ 【バズーカを放つフェアリー】
  プレイして置いただけで相手ユニット1体に4000ダメージ(共鳴なら7000!)を与えます。同じラインのユニットにしか飛ばないのはバズーカが直線武器だからでしょうか。
 ともかくも、敵軍エリアにこもったユニットも破壊できるはありがたい。【犬闘士チワワ】などのしばしばやっかいなユニットも一撃でクリアーできるし便利。プレイした後はビートダウンするも良し、合成してしまうのも良しですね。
・ 【蕗の葉コルコニ】
  ユニット限定の【幸せはすぐ近くにある】(Ⅱ-1)内蔵ユニット。実質5コストでプレイできる2スマッシュユニットで、プランゾーン効果やエネルギーゾーン効果を持つ各種ユニットとの相性もバッチリ。あくまでサポートユニットですが、ギミックの仕込み甲斐のある能力。フェアリー・コロボックルデッキ以外でも活躍できそう。
 

  フェアリー・コロボックルデッキは、ほとんどの場合【ファンシーカット・ムーンストーン】の合成効果の活用を前提に組まれている、いわばコンボデッキです。逆に合成するまでの時間がかかりすぎると相手への対処もままならずに撃沈することもしばしば。使う場合も使われる場合もそのあたりが勝敗の鍵をにぎります。とはいえ、その爆発力は折り紙付きだし、今回加わった各種カードは火力内蔵ユニットもあるので、そのあたりをカバーしてくれる。トップにはなれなくても常に警戒を怠れない仮想敵の一つでしょう。



★赤緑ゲルボックルデッキ~すっかり定着した現在のアメーバデッキ~
 アメーバデッキといえばすっかり代名詞となってしまった【変炎獣ゲルボックル】。【生命を育む未来】(I-1)や【幸せはすぐ近くにある】(II-1)で積極的に合成し、加速するエネルギーでユニット展開。【変幻獣バブルライカン】(I-4)【変幻獣バブルドリアード】(II-1)の援護を受けた各種アメーバを中心に盤面を制圧するのが基本。

・岡西達也の「赤緑ゲルボックルデッキ」(もくもくらんど緑橋店)
http://dimension-zero.com/dpa/report/gpx9/gpx9_local_29_09.html

【幸せはすぐ近くにある】などは合成するだけでなく。必要に応じて投入されている【ステルス・スナイパー】(Ⅰ-4)や【爆砕の魔炎バーン】(Ⅰ-2、Ⅱ-1、Ⅲ-1)を使用できる疑似サーチカードでもあります。
 岡西氏のデッキでは、デッキパワーを重視した【妖魔の勇者】(II-1)や、【スカラベマスター】&【精霊の迷い家】が投入されています。
「敵陣を貫く疾風」では「迷い家ビート」の項でも触れた【変炎獣ゲルトロール】なども加わり、GP8環境より安定したデッキになってきているといえましょう。


★トーナメントでの赤緑軍団へ
今回ピックアップした3種のデッキに実際に対戦するとしたとき、何に対策するでしょうか。
 「迷い家ビート」に対しては、相手の攻撃をいかにかわし反撃に転じるか、です。
【精霊の迷い家】は確かに強力ですが、「迷い家ビート」の真価は、【兎娘キューティ・バニー】【象砲手バルカン】【変炎獣ゲルハーピー】彼らによるエネルギー加速とそれによるとぎれることのない波状攻撃にあります。これを回避し、あるいはより大きなユニットで押し返すなどして、攻撃の主導権を奪うことができれば、おのずと有利に場を運べるでしょう。

 「フェアリー・コロボックル」は、一度合成されてエネルギー差がついてしまうとそれにより自然と盤面のアドバンテージを奪われて敗北へ真っ逆さまになることが多い。その場合は対「迷い家ビート」と同様相手の攻勢を凌ぎ、反撃に転じることに全力をつくすことになるでしょう。あるいはその前に相手に致命傷(スマッシュ)を与えて追い込んでおくか。

 「【変炎獣ゲルボックル】デッキは、【ゲルボックル】の強力さが真っ先に目に入りますが、その本質は従来のアメーバデッキと差ほど変わっていません。つまり、「エネルギー加速し【変幻獣バブルライカン】【変幻獣バブルドリアード】といったシステムユニットの援護を受けた他のアメーバユニットで勝利する」
 ですから、もし対処するとすれば無理に合成を防ぐことではなく、登場した【変炎獣ゲルボックル】自体の対処や、エネルギー加速後の相手のビートダウンをしのぐことを主眼にデッキを組む方が勝率は上がると思います。実際、早いターンの【変炎獣ゲルボックル】の合成を防ぐのは難しいのです。


 さて、ここまでは赤緑の攻勢に対処して反撃に転じるのが対処することだとお話しましたが、もう一つ処方箋があります。それは相手以上の速度で攻撃してさっさを相手を打ち倒すことです。
 特に、「フェアリー・コロボックルデッキ」や「【変炎獣ゲルボックル】デッキ」には有効な戦略です。爆発的エネルギー加速に気を取られがちですが、いずれのデッキも決して早いとはいえない、いわばコンボデッキに近い構築です。そこをつけ込めば迅速に勝利することも可能でしょう。
 昨今の赤単ビートの人気は、GP8での山田式赤単色デッキの活躍もさることながら、環境に対して生きたデッキだからなのかもしれませんね。

  
 というわけで、今回は終了の時間となりました。次回はメタゲーム考の続きを行いたいと思います。
それではまた来週の更新で。ごきげんよう~

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【変幻獣バブルホリプパ】勝手にFAQ

2008-05-14 | ルール考察
このホームページ「ディメンション・ウェンズデー」は賞金制TCG「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。

 あらためまして、こんにちは。「ディメンション・ウェンズデー」管理人の千里夜行です。
現在、グランプリ9予選シーズン真っ直中! 全国各地でグランプリ予選大会が行われています。
グランプリ本戦を目指す方はもちろん、「敵陣を貫く疾風」を使って組んだデッキの力試しにも打って付け。
参加賞に非売品プロモーションカード【原始の魔氷コバルト】、上位賞とお楽しみ賞にイラストパラレル【トロイホース】とここでしか手に入らないカードゲットのチャンスもありますぜ。
開催概要・日時などは公式サイトでチェック!

●グランプリページ(ディメンションゼロプレイヤーズアソシエーション
http://dimension-zero.com/dpa/grandprix/top.html

 

さて、今回は最新セット「敵陣を貫く疾風」に収録されて話題沸騰のシークレットレア【変幻獣バブルホリプパ】のお話です。


【変幻獣バブルホリプパ】
ユニット(アメーバ) タイミング:クイック
コスト:緑2無2 移動:緑1無1 パワー:4500 スマッシュ:1
効果:
このカードがスクエア以外からスクエアに置かれるにあたり、あなたは種族を一つ指定する。バトルスペースのスクエアにあるすべてのユニットの種族を指定した種族に変更する(それまで持っていた種族は失われる)。



 このカードの効果はただ一つ。スクエアすべてのカードの種族を指定した種族に書き換えてしまうこと。
 ですが、シンプルこれまでになかった効果。公式サイトにFAQが掲載されていないこともあって、実際に使用した際にこれまでにない質問をされることが多々ありました。
 そこで今回は、このカードを使ったり使われたりしたときに実際に質問された事を中心に、ルール的考察を行いたいと思います。題して、「バブルホリプパ勝手にFAQ」! スタートです。


Q.種族を指定するの具体的にいつですか?

A.
手札やプランゾーンなど、スクエア以外のゾーンから【変幻獣バブルホリプパ】がプレイされて、あるいは効果などによって置かれたときです。


(解説)
「スクエア以外からスクエアに置かれる」タイミングの意味、ですね。
 この時注意してほしいのは、プレイを宣言したときにはまだ種族を宣言しないことです。
【変幻獣バブルホリプパ】のプレイやスクエア以外からスクアエに置く効果が解決されて実際に置かれる段階で種族を指定します。



Q.【変幻獣バブルホリプパ】がスクエアに2枚あります。それぞれ別の種族を指定していますが、この時種族はどうなりますか?

A.後から効果が発生した方が優先して効果を発揮します。

(解説)
 同じ項目に関わる継続効果が重複するとき、後から効果が発生したときになります。
 例えば設問の例で、次のように種族が指定されているとしましょう。
・ 1番目に置かれた【変幻獣バブルホリプパ】…「コロボックル」を指定
・ 2番目に置かれた【変幻獣バブルホリプパ】…「ゴーレム」を指定
 この時、バトルスペースのスクエアにあるすべてのユニットの種族は「ゴーレム」になります。後から置かれた【バブルホリプパ】の効果を優先するからです。



Q.バトルスペースに自分のリリース状態【ファンシーカット・アイオライト】(Ⅲ-3)がいます。【変幻獣バブルホリプパ】をプレイ宣言しました。この【バブルホリプパ】の効果で種族を「フェアリー」に指定しますが、プレイコストを【ファンシーカット・アイオライト】の効果で減らすことはできますか?

A.いいえ。
 スクエアに置かれるまでは【変幻獣バブルホリプパ】の効果は発揮されていません。ですので種族は「アメーバ」のままですから【ファンシーカット・アイオライト】の効果でコストを軽減できません。は後から効果が発生した方が優先して効果を発揮します。


(解説)
 種族「フェアリー」か「コロボックル」のユニットをプレイするときにそのコストを軽減してくれる【ファンシーカット・アイオライト】。
ですが、カードの効果はプレイ宣言したときやスタックにのっている間には発揮されていません。ですので、プレイ宣言時は【変幻獣バブルホリプパ】の効果も発揮されていませんので、種族変更の効果発揮されていませんので、【ファンシーカット・アイオライト】の効果は使えません。
 すでにスクエアに【変幻獣バブルホリプパ】がいて種族を「フェアリー」に指定している場合でも同様です。【変幻獣バブルホリプパ】の効果はすでにスクエアにあるカードにのみ効果を発揮するからです。



Q.バトルスペースに自分の【変幻獣バブルホリプパ】(種族は「デビルクロック」を指定)と【不快時計ハラスメント】(Ⅲ-3)がいます。この状態で【変幻獣バブルホリプパ】が墓地に置かれました。この時【不快時計ハラスメント】の効果は発揮されますか?

A.はい。
 その【変幻獣バブルホリプパ】は墓地に置かれる直前には「デビルクロック」であったので、【不快時計ハラスメント】の効果は誘発します。


(解説)
 自分の種族「デビルクロック」か「ブリザード」がスクエアから墓地に置かれたとき、相手に手札を捨てさせるのが【不快時計ハラスメント】の効果。
この時、そのユニットが墓地に置かれたときにチェックする種族は、墓地に置かれる直前の状態を参照します。
 例えば、設問の例の盤面で【変幻獣バブルホリプパ】で指定しているのが種族「サラマンダー」だとしましょう。この状態のスクエアから【不思議時計ワンダーラビット】(Ⅰ-2)が墓地に置かれたとしても、墓地に置かれる直前まで「サラマンダー」なので【不快時計ハラスメント】の効果は誘発しません。



 Q.【変幻獣バブルホリプパ】をプレイしようとしましたが、指定したい種族の名称が思い出せません。どうしたら良いでしょうか?

A.公式のフロアルールを採用しているトーナメントに於いては、ジャッジに種族名を教えてもらう事ができます。

(解説)
 いつもは覚えているのだけれど、いざデュエル中に思い出せない。なんてことはよくあります。友人とフリーで遊んでいる時などは適当にもできましょうが、それが大会中などなら進行に困りますね。ですが、公認・公式大会などではジャッジに聞けば教えてくれます。
 ただし、あなたの聞きたい種族が何なのかジャッジがハッキリわかるように聞きましょう。例えば「あれですよ、あれ。羽が生えて青っぽい」とか抽象的な尋ね方ではジャッジも困ってしまいます。「【ナース・レディ】の種族は何か?」などハッキリと自分の聞きたい事への回答をもらえるようにしましょう。


★【変幻獣バブルホリプパ】の活用法
 というわけで、実際に聞かれたり起こりそうなルール問題を挙げてみましたがいかがだったでしょうか?
 シークレットレアであることと特殊な能力であるため、使われること自体が少ないかもしれません。ですが「備えあれば憂いなし」とも言いますしね。

 さて、そんな特殊な能力を持つユニットですが、どんな使い方を考えられるでしょうか?
 例えば、相手の合成を邪魔する。有りですね。相手の団結デッキのシナジーを破壊することもできます。
 例えば私なら、どうせなら対抗策だけでなく積極的に能力を生かしたいでしょうか。
自分も含めてどんな種族にも変化させられる。ということは、【変幻獣バブルホリプパ】自身もどんな種族のカードとしても使えるということです。
 例えば、【弾幕を張るロザンナ】(Ⅰ-3)がいる状態で【変幻獣バブルホリプパ】をプレイし種族「ドール」を指定すれば【ロザンナ】の効果で速攻ユニットとして登場したりとか。アイデア次第で様々な種族デッキに組み込めましょう。手に入れたら是非一度は使ってみたいカードですね。
 

 最後に、種族変更のルール的な参考として、公式サイトのユーザーリポートに掲載された記事をご紹介しましょう。【柔軟な知性】【トーナメント・フロアー】絡みのルール解説ですが、【変幻獣バブルホリプパ】と使用するルールも多々かぶっているので参考になります。

●ルールの話~カエルが先かドラゴンが先か~(ディメンション・ゼロ 公式サイト
http://dimension-zero.com/user-repo/070517/03.html

 というわけで、今回は終了の時間となりました。
それではまた来週の更新で。ごきげんよう~

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赤白緑【そして天使は地に落ちる】デッキ紹介

2008-05-07 | デッキ考察
このホームページ「ディメンション・ウェンズデー」は賞金制TCG「ディメンション・ゼロ」カードゲームの攻略ホームページです。

 あらためまして、こんにちは。「ディメンション・ウェンズデー」管理人の千里夜行です。
新エキスパンション「敵陣を貫く疾風」、みなさんガシガシ使ってみているでしょうか? 私も日々あーでもこーでもとデッキを組んだり崩したりを繰り返し楽しんでいます。
 実際強いカードもおもしろいカードも様々なエキスパンションで、遊びたおしがいがありますね。
 今回はその中でも人気上昇中のカード【そして天使は地に落ちる】を使ったデッキを紹介したいと思います。「おもしろい効果だけどデッキにするにはなぁ」と思われている方もいるのではないでしょうか。というわけで、今回はこの一風変わったカード効果の考察からデッキ紹介まで行いたいと思います。

★キーカード考察~カードからコンボへ~
まずはカードテキストを確認してみましょう。

【そして天使は地に落ちる】
ストラテジー 白2無1 クイック
効果:
あなたは自分のスマッシュゾーンにある対象のカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
共鳴(このターンの間、あなたのユニットが移動してスクエアに置かれたならば、以下のテキストが有効になる。)そうする時、そのカードを公開し、そのカードがユニットならば、かわりに自分のユニットのない自軍エリアのスクエアにリリース状態で置く。


 【ジャッジメント・エンジェル】(Ⅰ-1)が悲しくも神々しい表情で落ちていく、そんなイラストが印象的なカード。
 ふつうに使ってもただのスマッシュ回復ですが、その共鳴効果は強力! スマッシュを回復しつつ、そのカードがユニットであればコストなど関係なしにいきなりスクエアにリリースインするのですから、相手にすれば何ていやらしい効果でしょうか。
ただし、なんの段取りもなしに使用してもただの分の良くない博打にすぎないわけで、このカードの共鳴効果を最大限に生かすにはいくつかのポイントがありましょう。

1.カードの効果で出して嬉しいユニットをスマッシュゾーンにおく。

 都合良くプランからプレイする場合を除けば、手札を消費してユニットを出す訳です。コストや色に制限はないわけですし、どうせなら出して嬉しい、つまり1体で盤面を制圧できるような大型ユニットを出したいですね。

2.1のカードがどのスマッシュか把握しておく。

 スマッシュゾーンのカードは非公開情報で、スマッシュゾーンにすでに置かれているカードは自分も相手も見ることはできません。ですが、スマッシュになる前ならどうでしょうか。
たとえば、スマッシュを受ける時にプランゾーンがあれば、そのカードがスマッシュに置かれるのがわかりますよね。
その他赤の暴走効果などで、自発的にスマッシュをねらって受けられれば準備はOK。仕込みは上々ってわけです。

 それらの点を踏まえて、実際に組んだデッキを紹介しましょう。


千里式 赤緑白天使コンボデッキ
(赤×6、白×6、緑×13、赤緑×3、白緑×12・・・ユニット×37、ストラテジー×3)


3*【魔甲バイク餓狼】(Ⅰ-2)
3*【カオスヘッド・ドラゴン】(Ⅱ-1)

3*【兎娘キューティ・バニー】(Ⅰ-1、Ⅱ-1、Ⅲ-1)
3*【象砲手バルカン】(Ⅰ-1、Ⅱ-1、Ⅲ-1)
3*【女豹ダンサークロー】(Ⅲ-2)
3*【大巨人ゴッドファーザー】(Ⅰ-2)
1*【大巨人ヘカトンケイル】(Ⅱ-1)

3*【ストロベリーポイゾン・ナイト】(Ⅱ-4)
3*【そして天使は地に落ちる】(Ⅲ-3)

3*【変炎獣ゲルハーピー】(Ⅲ-2)

3*【トードライダー白蛇姫】(Ⅲ-2)
3*【トードライダー獅子神】(Ⅲ-2)
3*【トードライダー八咫烏】(Ⅲ-3)
3*【トードライダー黒狼王】(Ⅲ-3)

★そして天使が落ちるパターン

というわけで、このデッキの大きなテーマの一つはもちろん「【そして天使は地に落ちる】で大型ユニットをサクッとスクエアに出して大暴れさせて勝―つ!」ことです。

その為に、プランゾーンのカードをスマッシュに任意に送れるよう、【兎娘キューティ・バニー】【象砲手バルカン】【変炎獣ゲルハーピー】を投入。序盤は彼らを手札に構えてプラン作成。大型ユニットが現れたらプレイしてスマッシュにして仕込みましょう。理想はその後の展開力も爆発する【大巨人ゴッドファーザー】。

もう一つの道筋は、手札から【魔甲バイク餓狼】をプレイすること。これによりエネルギーゾーンの好きなカードをスマッシュにできるので、より能動的にコンボをねらいやすいでしょう。また、赤のエネルギーに余裕があれば【魔甲バイク餓狼】がリリースしてすぐ歩き、速攻でコンボを決めにいくことも可能。

そうして手札に【そして天使は地に落ちる】が来たら共鳴効果で盤面に大型ユニットをだす!このユニットが【大巨人ゴッドファーザー】ならさらにエネルギーゾーンから他の大型ユニットをすぐさま展開して一気に制圧にかかりましょう。
いずれの流れでも速ければ5ターン目にコンボ炸裂! 出たユニットと相手によってはそれだけで勝負が決まってしまうでしょう。


★もう一つの戦略~ライカン&フロッグナイトビート~
コンボデッキは強いけど脆い。そのコンボが封じられたり、キーカードを引けなかった場合には果てしなく弱ります。そこで、このデッキではライカンスロープと混合種族トードライダーを主戦力に組み込んで彼らによるビートダウンもできるようになっています。
もちろん【そして天使は地に落ちる】からのコンボは狙いますが、コンボだけを狙うに特化するよりも、優秀なユニットで相手を攻め立てることと平行することで、勝ちやすく、また、コンボ自体も決めやすくなります。

このデッキに限らないのですが、そのデッキの主戦略と別に相手を倒しうる副次的な戦略を併せて組み込むことでデッキをより強固なものにすることは、よくデッキ構築に用いられる手法ですので、是非覚えておいてください。

閑話休題。
このデッキでは陰の主役とも言えるライダー3騎衆、【トードライダー八咫烏】【トードライダー獅子神】【トードライダー黒狼王】がおられます。

 まず【トードライダー八咫烏】。プランゾーンに【トードライダー八咫烏】がめくれれば超ラッキー! 彼はプランからスマッシュに行くとき代わりに自軍エリアに登場してくれるナイスガイ。すかさず【兎娘キューティ・バニー】などでスマッシュを食らって盤面に展開させましょう。当初意図したコンボとは違いますが、この効果での展開力もなかなか。そのまま相手を攻めるのもありですし、コンボ発動まで一方的に盤面を制圧されるのを防いでくれたりもします。普通にプレイしても5コストパワー7500と十分な強さを持っていることも嬉しい。プランゾーンに出ているだけでも相手からのスマッシュを防いでくれたりもします。

 【トードライダー獅子神】は場に出るのはコストが重いものの、一度出てしまえば自分のフロッグナイトやライカンスロープを廃棄してヒョイヒョイクイック移動してしまう、見かけによらずフットワークの軽い奴です。エネルギー破壊効果はおまけ程度ながら、案外ねらえて相手にいやがられます。また、効果を使うときにはできれば【女豹ダンサークロー】を使いたいですね。

 【トードライダー黒狼王】は、このデッキでは合成できるかは運次第ながら、合成効果が地味ながら強力。一見ただのスマッシュ回復効果なのですが、スマッシュをエネルギーに変換する効果なので、実は疑似エネルギー加速でもあるのです。なんだかんだとスマッシュが2点減るのは相手にとっても計算が狂うことが多い。接戦で飛び出すとこの上なく心強いでしょう。


 ★実際のプレイでは
 
実際のプレイングについて簡単に触れましょう。
理想は先述のとおり、大型ユニットを能動的にスマッシュに送り込み、【そして天使は地に落ちる】から展開すること。
 そのユニットが【大巨人ゴッドファーザー】ならさらにエネルギーゾーンから他の大型ユニットを展開して一気に制圧を計ります。もしそれ以外の大型ユニット(できれば【カオスヘッド・ドラゴン】か【大巨人ヘカトンケイル】)なら、他のユニットも展開しながら相手をビートダウンしていきましょう。焦って攻め込むと相手に旨く迎撃されてしまったときに窮地に陥ることが少なくないので気をつけてください。

 コンボが決まりにくい場合や封じられた場合について。例えば相手が明らかに【真夜中のダンスパーティー】(Ⅰ-3、III-1 )などの大型ユニット対策を握っているとき。【犬闘士フェンリル】(Ⅱ-1)などが相手の場にいて【そして天使は地に落ちる】そのものが封じられたときなどですね。この場合はコンボにこだわらず戦闘力のあるユニットでビートダウンしていきましょう。そのまま押し切れればそれもよし。その中で隙を見てコンボを決めに入ってもよしです。

 また、スマッシュに旨くユニットが埋められなくても、このデッキレシピでは40枚中実に37枚がユニットです。共鳴が発動しているなら【そして天使は地に落ちる】を闇雲に使っても効果は外しにくい。いざとなれば博打も悪くないかもしれません。
 
★このデッキを改造するとしたら

3色は不安定すぎる、と考えるならば緑白に絞ってデッキを組んでも良いですね。その場合は【大巨人ヘカトンケイル】を増量したり、【妖精竜スターフルーツ】を投入してみてもよいでしょう。合成や【トードライダー獅子神】の効果を考慮して種族ライカンスロープのユニットを増やすのも有り。
また、今回は使用していませんが、【アーマゲドン】(III-3)を投入もおもしろい。白のユニット限定とはいえいきなり中央エリア、しかもクイックタイミングで出せるのは美味しい。



 
といった感じで、【そして天使は地に落ちる】をテーマにデッキを紹介しましたがいかがだったでしょうか。是非試してほしいカードですし、この他にも「敵陣を貫く疾風」にはおもしろいカードが多数あります。是非いろいろ使って遊んでみてください。


★今週のD-0サイト(記事)紹介

●白赤エンジェルダイブ (とりあえずやってみた)
http://bonga-bonga.cocolog-nifty.com/bonga/2008/05/post_8a2e.html
●白緑スマッシュダイブ (とりあえずやってみた)
http://bonga-bonga.cocolog-nifty.com/bonga/2008/05/post_1e99.html
 
 【そして天使は地に落ちる】を組み込んだデッキ、2ver.を紹介。


●赤白 トロールビート(とりあえずやってみた)
http://bonga-bonga.cocolog-nifty.com/bonga/2008/05/post_ca4b.html

 赤白トロールデッキ紹介。【白き勇者ジャンシリル】は使われて初めてわかる恐ろしさが確かにあります。
 「とりあえずやってみた」では「敵陣を貫く疾風」を使ったデッキをどんどん紹介されるとのことです。

●青緑ケルピーの牧場(のんびりとD-0ブログ)
http://blogs.yahoo.co.jp/kamisatotakasuke/42177312.html


●裏グランプリ高松(くされにっき
http://d.hatena.ne.jp/jspeed/20080428#1209388063

オープングランプリ高松に参加できなかった猛者達による裏グランプリ。


 というわけで、今回は終了の時間となりました。
それではまた来週の更新で。ごきげんよう~
コメント
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