【新元号=令和】ネットニュースで「令和」が「万葉集第五巻:梅花の歌」由来と知り、岩波文庫(上・下)と角川ソフィア文庫(上・下)を開いて見た。
818番の項に「梅花の歌32首ならびに序」という題があり、太宰の師(そち)大伴旅人の屋敷に集まった32人の部下たちが庭の梅園の花を愛でながら詠んだ歌だ。
「時に初春の令月(れいげつ)にして、気叔(きよ)く風和(かぜやわら)ぐ。」
原文は漢文で、
「初 . . . 本文を読む
春めいてきたな、と思っていたら昨日は妙な天気だった。
昼前から、1時間おきくらいに晴と曇りが入れ替わり、晴れの時は陽光がふりそそぐが、雲が出て来るとなんと雪が降ってくる。
それもぼたん雪ではなく、あられとも氷雨ともいいがたい、ともかく雪なのだ。
気温は寒くて、仕事場から出て母屋に歩いて帰るまでの間に、鼻水がでる。寒冷アレルギーの症状だ。
不思議なことに見通しが曇る降雪のなかで、裏庭の西の林でウグ . . . 本文を読む
【中沢さんからの手紙】
久しぶりにロンドンの中沢和江さんから、お手紙を頂いた。要点は3つあって、順不同で転記すると、
① 谷崎潤一郞はノーベル文学賞の候補にはなったが、受賞はしていない、というもの。
これは私の誤記(「買いたい新書」の「日本ミステリー小説史」の評文中の記載)で、日本のノーベル文学賞受賞者は、これまでのところ、
1968年:川端康成、
1994年:大江健三郎、
の二人だけです。間 . . . 本文を読む
【うつからの脱出】作家以外にうつ病になった著名人に俳優の竹脇無我、将棋のプロ先崎学がいる(竹脇無我,上島国利・監:「凄絶な生還:うつ病になってよかった 」(マキノ出版)、先崎学「うつ病九段:プロ棋士が将棋を失くした一年間」, 文藝春秋)。
先崎棋士の場合、発症日と回復日を、ちゃんと憶えているのに驚いた記憶がある。
今回の私の「うつ」は昨年7月、修復腎移植が「42例の臨床研究と最後の例から9年 . . . 本文を読む
【献本お礼など】
★馬屋原宏先生から「面白いから」と、
ルイス・ウォルパート(白上純一訳)「ヒトはなぜうつ病になるのか:世界的発生生物学者のうつ病体験(原題:Malignant Sadness)」(ミネルヴァ書房、2018/12, 3,000円)
の御贈呈を受けた。ありがとう存じます。
ウォルパートの著書は、前に「発生生物学:生物はどのように形づくられるか」(丸善新書, 2013/7)を「買いた . . . 本文を読む