この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#526 マーク・トウェン「王子と乞食」

2008年10月23日 | 英米文学

双子の出て来る話は、双子のとりちがえが一つの面白いテーマであろう。NHKの朝のドラマ「だんだん」も、のぞみとめぐみの二人が衣装をかえて、それぞれ松江と京都という別の家に現れるという設定があった。

私はマーク・トウェインの「王子と乞食」を思い出した。

 私は小学生の頃、子供のための読み物としてこの小説を読んだことがある。

そして、今私が持っている英文のマーク・トウェン著作集にも「王子と乞食」(The Prince and Pauper)が当然のことながら収録されている。 この本は90年代の末ごろにシカゴの書店で買ったものである。               

 16世紀の半ばのある秋の日に、ロンドンの下町のある貧しい家庭に一人の男の子が望まれないで生まれ、丁度同じ日に長く英国国民が待ち望んだ王子がテューダー王朝の王室に生まれ、国民が等しく喜び合う、という書き出しにはじまるこの物語は、やがてひょんなことからその乞食の子と王子が間違えられて逆の立場になる、という実に面白い展開となるのはご承知の通りである。

                 

  私はきちんとした大人向きの訳本でこれを読んだことはない。私は、マーク・トウェンの原文がなんとやさしく書かれているのかと驚きながら、暇なときにあちこちと英文で読む。 トム・ソーヤーの冒険、ハックルベリーの冒険も収録されている。マーク・トウインは何と楽しい作家であろうかと思う。

 双子の話から、本棚からこの本を取り出して来て拾い読みしているところである。

画像:THE GREAT MASTERS LIBRARY 「MARK TWAIN集」全962ページ ニューヨークCHATHAM RIVER PRESS 発行

    内表紙 および 王子と乞食の挿絵


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