この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

# 581 米国映画 「仔鹿物語」2

2009年05月02日 | 映画、ドラマ
米国映画「仔鹿物語」の最初に出てくるのがこの文章であることは先回に述べた。

We dedicate this picture to those who came to our land long ago and made it their home-and our inheritance

For us they faced the unknown. For us they hungered and toiled. Their endurance is our prosperity: their struggle is our freedom: their dream is our certainty: their dawn is our day.

From their dust we spring:and,reaping the great harvest of their lives and works, we remember them with blessings.

この文章には次のようなサブタイトルがついている。

「その昔、この地に渡り住み
我々に遺産を残した人々に
この映画を捧げる。

未知や飢えに立ち向かい
必死に働いた
彼らの忍耐が我々の繁栄を
奮闘が自由をもたらした

彼らの夢は
今、確かな現実となった

彼らが開拓した土地
その遺産を受け継ぎ
我々は生きていく

彼らへの感謝を胸に」

たしかに、この映画に出てくるような人々が、米国を作りあげてきたのだと敬虔な気持ちになる。

そして、主人公のジョディ一家が住んでいる一画が映し出され、次のような説明が出る。

「1878年 フロリダ

南北戦争の後 郵便船で
このジョージ湖を渡り
この土地にやって来た
数年前のことだ

文明からはなれた土地に
定住するために

森は生命力に溢れ
木や植物が生い茂っていた

原始の森へ進むほど
町や戦争の記憶が薄れた

森の中には少数の開拓者が暮らし

私は隣町で妻と出会い
この森に住むことにした

私たちは
この土地を切り開き


バクスター島と呼んだ
ペニー・バクスターが私の名だ

それから必死に働き
数年の時が流れた

私は今もここに
家族と住んでいる

妻のオリーと
息子のジョディと共に」

私は、この映画の原作は読んでいない。
しかし、この説明で想像できることは、ジョディの父親は南部人で、南北戦争で敗北した側の人間であろう。そして南北戦争前に持っていた生活の手段を失って、新たな世界であるフロリダでの開拓に新生活を求めて移住した人たちなのであろう。

「原始の森へ進むほど
町や戦争の記憶が薄れた」

南部の人たちには実に辛い経験をもたらした南北戦争については、この映画では何もこれ以上はふれていない。

ジョディ一家が住むこの通称「バクスター島」が映しだされ、次にこの家でジョディの母親がジョディを呼ぶ声でこの映画が始まる。 (つづく)

                     
              


画像:ジョディ一家が住む通称「バクスター島」
   ジョディを呼ぶ母親のオリー 







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