日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

北陸縦断花見の旅 - 切手門

2018-04-01 11:23:04 | 北陸
金沢で花見をするという宿願を、今回ようやく果たすことができました。その暁には是非とも再訪したかった場所が二の丸にあります。
前回金沢で花見をしたのは九年も前です。初めて東北を縦断する前年のことであり、花見の旅としては草創期に属する活動ともいえます。しかし、黄昏時の浅野川と並んで、今なお鮮明に思い出されるのが、新丸から坂を上った突き当たりにある切手門です。
旧第六旅団の司令部という由緒ある建物が残る、城内の動線から少し外れた一角を隔てる門です。その門の脇にソメイヨシノの老木が一本立っており、見事な花吹雪が舞っていました。以来あの光景をもう一度と思いながらもなかなか果たせず、今回ようやく機会が巡ってきたわけです。
周囲の桜と比べてもやや開花が遅く、桜は昨日あたりにようやく開花し始めたように見えます。しかし、この陽気なら今日だけでも相当開花は進むでしょう。明日も晴れてくれればもちろん再訪するつもりです。

鶴ヶ城にしても弘前城にしても、観光客が群がる一角とそうでない一角があるものです。この門の周辺も後者の部類に属します。花盛りを迎えつつある休日なら、さすがに人出が増えるかと思いきや、今なお平静を保っているのは幸いです。
一昨年高遠の桜が異例の早咲きになったとき、人出の少なさに拍子抜けするという経験をし、あまりの早さに人々が出し抜かれたのだろうと推察しました。そのときと同様、四月を待たずに桜が咲くとは誰も思っていなかったのでしょう。兼六園の方を除けば、心おきなく花見ができるかもしれません。

それにしてもますます暑くなってきました。日向に延々立っているのがやや辛く、現在木陰のベンチで小休止をとっています。これ以上進むと引き返すのも面倒になってくるため、今のうちに手拭いを取りに戻った方がよさそうです。

コメント    この記事についてブログを書く
« 北陸縦断花見の旅 - 新丸 | トップ | 北陸縦断花見の旅 - 本丸 »

コメントを投稿