日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の九州へ 2018続編 - 菜々かまど

2018-12-22 21:26:02 | 居酒屋
温泉に寄ったのは、季節外れの陽気で汗をかいたため、まずはさっぱりしたかったという事情によるところが第一です。それとともに、九時を回れば「菜々かまど」が空くのではないかという期待もありました。昨日はあえなく敗退し、明日は定休の日曜日です。今日を逃せば後がない状況だけに、満を持して臨みたいという考えがありました。こうして店を訪ねたところ、カウンターは先客二人と落ち着いています。彼等が左の奧にいたため、去年着席したのと同じ右の奧へ通されるという結果に。入口の段差で躓くという流れも全く同様です。
首尾よく入れたのはよかったものの、直後に来た一人客は断られました。実は、昨晩も満席だったわけではなく、空席がある状況で振られました。それ以前を振り返っても、この店では空いているか断られるかのどちらかであり、混んでいて落ち着かなかったという記憶がありません。店主一人で調理するため、限界を超えたと判断した場合は、満席にならなくとも札止めにするということなのでしょうか。そうだとすると、順番が入れ替わればこちらが断られていた可能性もあります。紙一重で入れたのは幸運だったといえそうです。

菜々かまど
鹿児島市山之口町10-18
099-225-7588
1800PM-2330PM
日祝日定休

八幡
突き出し(ポテトサラダ)
鯛刺
とり刺
鳥からあげ
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小春日和の九州へ 2018続編 - 霧島温泉

2018-12-22 21:01:13 | 温泉
法華クラブが高すぎるため、今夜は鞍替えすると昨晩申しました。代わりの宿に大浴場はありません。鹿児島へ戻る途中に一風呂浴びておきたかったのはやまやまながら、時間が押して果たせませんでした。しかしありがたいことに、宿から空ける範囲に温泉銭湯があると判明。これで今夜もさっぱりしてから天文館へ向かうことができます。立ち寄るのは「霧島温泉」です。
高見馬場の電停から北の方へ歩いていき、国道3号線の一本手前で左に折れ、少し歩くと袖看板が見えてきました。館内は外観以上に古びていて、木製の下駄箱と細工された天井がとりわけ秀逸です。様々な模様のタイルで仕上げられた浴場の中央に、長方形の浴槽が埋め込まれ、その中央が仕切られて、正方形が縦に二つ並んだような形に見えます。それぞれ四人入ればいっぱいというほどよい大きさです。源泉は飲用もできるらしく、甕壷のような注ぎ口には柄杓が添えられています。お湯、雰囲気で二度楽しめる名湯です。
街中の銭湯にしては珍しく、朝六時から開くそうです。時間が許せば朝風呂を浴びていくのも一案でしょう。

★霧島温泉
鹿児島市西千石町6-20
099-222-4311
600AM-2230PM
毎月15日及び元日定休
入浴料390円
泉質 塩化物泉
泉温 48.1度
pH 8.3
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小春日和の九州へ 2018続編 - 第二夜

2018-12-22 20:33:24 | 九州
来た道を引き返しても芸がなく、国道を延々行くのも同じく芸がありません。その結果選んだのは、国道の一本西を行く広域農道でした。高規格の快走路は、途中から上り下りしつつ時折視界が開ける線形に変わり、スカイラインを逆にたどっているかのようでした。高さが及ばない分だけ、眺望もあちらに一歩譲りはするものの、暗くなってから走るならこれで十分です。迂回路として覚えておくことにしましょう。
約120kmを走って営業所に戻り、車を返して投宿しました。昨日よりやや遅くはなるものの、第二夜も破綻しない程度の時間に天文館へ繰り出すことができます。昨晩「菜々かまど」と「分家無邪気」に続けて振られるという誤算に見舞われたため、まずはそれらに再挑戦することになりそうです。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 池田湖

2018-12-22 18:15:14 | 九州
六時を回り、残照はなきに等しい状況ながらも、感度を上げれば撮れてしまうのがデジタル写真の威力です。池田湖の水面に映る開聞岳を撮り、これにてようやく打ち止めとなります。上空に漂う鱗のような雲が効果的でした。これがなければ平板な眺めになっていたかもしれません。その雲が月まで隠してしまったのは惜しまれるものの、有終の美を飾るにふさわしい光景ではあります。
この場所にはささやかな思い出があります。三脚を置いたまま引き返してしまい、途中で気付き慌てて取りに戻ったという、今となってはよき思い出です。忘れてしまったのは、周囲が暗くて気付きにくかったからでもあります。奇しくも同じ時間帯の再訪となり、虫の声が一段と賑やかになってきました。Tシャツ一枚で過ごせる暖かさを含め、あのときの場面がことごとく再現されているかのようです。ただし、忘れ物まで再現してしまってはいけません。身の回りを確かめてから鹿児島に戻ります。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 毒を食らわば

2018-12-22 17:54:54 | 九州
右にカーブを切りつつ坂を下ると、正面に開聞岳が現れました。ほぼ南を向いているにもかかわらず、影絵のようになった開聞岳が残照に浮かび上がり、手前の山が幾重にも重なっています。海上に浮かぶような錦江湾からの眺めとは一味違う趣です。左を向けば指宿市街の夜景が広がり、満月が次第に昇って湾の水面を照らす中、茂みからはか細い虫の声が聞こえてきます。既に日は落ち、さすがにもう潮時とは思いながらも、なお見所が現れるため、これでは引くに引けません。毒を食らわば皿までも、終点の池田湖まで走ります。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 千貫平自然公園

2018-12-22 17:29:00 | 九州
なおも走って頴娃を過ぎると、車窓の主役は桜島から開聞岳に代わります。初めて一望できる場所が千貫平自然公園です。
夕日は既に雲の向こうへと消え去り、茜色の空を背にした影絵のような開聞岳が佇んでいます。しかし、日中は逆光が強すぎて絵にならないでしょう。一番よい時間に来たともいえます。もう一つよかったのは、大隅半島の向こうから丸い月が上ってきたことです。沖縄への船旅を思い出させる一幕でした。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 樋高展望台

2018-12-22 16:48:12 | 九州
日没が刻一刻と迫る中、なおも走って樋高展望台を訪ねました。ここまで来ると、鹿児島市街はごく一部しか見渡せず、眼下には喜入の石油基地が広がります。その手前を行く指宿枕崎線の列車も遠望できて、六年前はここから列車を撮ったこともあります。もっとも、列車の走る一帯は既に日陰となっており、キハ47が走り去るのを見届けられるに過ぎません。何km先かと思うほど離れているにもかかわらず、こちらまで走行音が聞こえてきます。
先ほどは、眼下の山に夕日が射し、こちらがいる斜面の陰が次第に延びていきました。それに対して、ここでは手前が日陰です。もう絵にならないかと思いきや、まだ捨てたものではありません。右に桜島を置き、左下から右上へ錦江湾が続いていく眺めの中、手前が陰になったことで、主役の桜島がむしろ引き立つという仕掛けです。上空に漂う雲には今なお秋らしさが感じられます。気候を含め、冬至とは思えない一日です。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 知覧展望台

2018-12-22 16:23:57 | 九州
続いて立ち寄るのは知覧展望台です。六年前に走ったときの印象では、先ほど訪ねた錦江台からの眺めが一番でした。実際のところ、ここからでは鹿児島市街の大半が手前の茂みに隠れます。桜島も遠くなり、手前に錦江湾が広がるだけの眺めのようにも思われます。しかし、よく見ればあながち悪くありません。
展望台と桜島を結ぶ直線上の眼下に三角形の山があり、紅葉した斜面へ向かって、こちらがいる山の影が次第に延びて行く光景は絵になります。加えて特筆すべきは湾の水面の美しさです。ほぼ無風で凪いでいる一方、潮の流れの影響か、わずかながらも波紋ができ、斜めに射し込む夕日が反射しています。今日に関していえば錦江台と比べても甲乙付けがたい眺めです。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 錦江台展望公園

2018-12-22 15:46:24 | 九州
さらに走って錦江台展望公園を訪ねました。展望台ではなく展望公園と名乗るのは、その名の通り一帯が公園となっているからに他なりません。大型車も入れる駐車場と売店があり、その奧の吊橋を渡った先に展望台があるようです。これほど大がかりなものがあったかと思いつつ展望台へ向かうと、かつて眺めたのと同じ光景が広がっていました。六年経つとあやふやになるものだと実感させられます。
手前の茂みに隠れるためか、これまでの展望台で障害物になっていた山伝いの送電線が見えません。それ以上に秀逸なのは位置関係です。正面に桜島、手前に鹿児島市街を望む形だったこれまでの二ヶ所と違い、市街を南側からのぞき込むのがここからの眺めです。その結果、視界のやや右に桜島、やや左に鹿児島市街を置き、その間に錦江湾が入り込み、一番奥に霧島らしき山影が浮かぶ絶景が広がります。主役となる山から湾が左の方へと回り込み、手前の市街につながる眺めは、日本平から一望する清水市街を彷彿させるものです。
六年前に指宿スカイラインを走ったとき、最も印象に残ったのがここからの眺めでした。これを眺めるために車を借りたといっても過言ではありません。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 須々原展望台

2018-12-22 14:57:41 | 九州
続いては須々原展望台を訪ねます。左に去った鹿児島市街と大型客船に代わり、種子島行と思しき特徴的な塗色のフェリーが、右下に見える埠頭に停泊中です。しかし、ここでも視界の中程に送電線の鉄塔が突き出ており、写真に撮ると目立ってしまうのが惜しまれます。
貴重な経験もありました。秋の虫がまだ鳴いているのです。北海道の寒冷地でも最後の方まで鳴いている、鋸を引くような声がどこからともなく聞こえてきます。しかし、先々週の京都でも虫が鳴いていたことを考えると、鹿児島でこうなっても不思議ではありません。今年がやたらに暖かいからなのでしょうか、それとも例年こうなのでしょうか。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 錫山展望台

2018-12-22 14:40:58 | 九州
好天に恵まれてまず浮かんだのは、どこへ行くかというよりも、指宿スカイラインを走りたいということでした。線形はよろしくなく、短縮効果は期待できません。しかし、有料であるが故に交通量が少なく、所々に展望所もあって、箱根のターンパイクと同様に走って楽しい道の一つです。五連泊したときを最後に、長らく無沙汰したこともあり、今一度走ってみたかった次第です。
まず訪ねたのは錫山展望台です。錦江湾の対岸で桜島が噴煙を上げ、手前に鹿児島市街が広がるところまではよいものの、手前の山の送電線が目立ってしまい、望遠レンズで切り取るしかないのが惜しまれます。岸壁には大型客船が停泊中。南へ走っていくにつれて、この眺めがどう変わるかが楽しみです。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 小金太

2018-12-22 12:52:42 | B級グルメ
新港を訪ねたついでに、市場でお昼をいただければ一石二鳥でした。しかし、連休初日の昼時という条件が重なり、長蛇の列を前に断念。天文館に舞い戻り「小金太」のラーメンをいただきます。
昨夜はこちらに長蛇の列ができていました。しかし、昼時ならばそれほどまでには混まないのが経験上分かっています。通されたのはコの字型をしたカウンターの中程からやや左寄りです。目の前の前の青年が麺を茹で、隣のお姉さんが華麗な手さばきで具材を乗せ、スープを注いで一丁上がり。奧にある洗い場をおばちゃんが担当し、玄関側ではもう一人の青年がチャーハンと餃子を調理します。レジ係のおばちゃんと接客のお姉さんを含め、熟練した面々による一糸乱れぬ連係が見事です。
味が落ちたという仲間はいるものの、甘めのスープと濃い味のチャーシューは健在です。濃い目の味に、茹でたキャベツともやしが適度な変化を添えるところも完成されています。去年は一泊しかできず、この店を訪ねる機会も逃しただけに、久々の味わいは格別でした。

小金太
鹿児島市樋之口町11-5
099-223-9455
1130AM-1500PM/1800PM-430AM
チャーシューラーメン820円
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小春日和の九州へ 2018続編 - 鹿児島新港

2018-12-22 11:54:17 | 九州
続いて立ち寄るのは鹿児島新港です。錦江湾を挟んで真正面に桜島を一望する、五連泊した当時は日参していた思い出の場所でもあります。一時曇りがちだった空が再び晴れてきました。桜島の上空を覆っていた鱗雲も晴れ、噴煙が南の方へたなびいています。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 甲突川

2018-12-22 11:13:17 | 九州
レンタカーを引き取って出発します。本日の相棒は久留米ナンバーのホンダフィットです。まずは甲突川にやってきました。冬至にもかかわらず、出発直後からTシャツ一枚で過ごしています。小春日和を通り越し、ここで花見をした四年前を彷彿させる陽気です。
早々に市内を出ようとも思ったのです。しかるに足踏みしているのは、維新150年の幟が目に留まったからでもあります。車を降りると、川沿いの遊歩道が「維新ドラマの道」と名付けられており、幕末から日露戦争まで、薩摩の偉人にまつわる歴史上の出来事を、背丈以上の高さのパネルにまとめた展示が八枚も並んでいました。それが尽きたところには、「西郷どん大河ドラマ館」と称する、プレハブながらかなり大きい展示施設も。戊辰150年を掲げる会津と比べても、力の入れようは歴然としています。賊軍の汚名を濯ごうとする会津とは対照的な、官軍としての並々ならぬ誇りが窺われる光景です。
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小春日和の九州へ 2018続編 - 三日目

2018-12-22 08:08:43 | 九州
おはようございます。昨日に続いて霧の夜明けとなりました。夜半になって相当冷えた松江と違い、終始生暖かい夜だったため、霧が出るとは全くの予想外でした。しかし、気温のせいか晴れるのも早く、窓の外には青空が広がりつつあります。この好天ならレンタカーでの活動にも好適でしょう。昨晩自制したのが功を奏し、今朝の腹具合は万全です。バイキングをいただいてから出発します。
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