Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

Bedside Tea

2012年07月28日 | 茶道
仕事で、真昼間暑い盛りに中野へ。

隅田川花火の日。
電車の中も駅も街中も、浴衣のコがよく歩いています。
プリント生地をミシン縫いのMade in China浴衣でも、ちょっと「和ブーム」なのは悪くはない、そこから関心を持って昔ながらの絞りや藍染の浴衣に、そして着物に興味が向かう可能性は大有りです。

浴衣姿もいろいろ・・・。
ゆかたは今モノでも、お母さんのお古かなにか、使い込まれた半幅をきっちり結んだ人。どうみても作り帯な人。帯の上でゆかたが弛んでしまってブワブワした人。
金髪フワフワ髪にオーガンジーの帯ヒラヒラも。
 
・・・前に廻ってそっと見たら日本人顔、前髪一文字で後ろフワフワの金髪はもしかしたらカツラで、真っ黒な付けまつげがばさばさでした。。

着方いろいろの今の子のゆかたですが、もともとそうやって新しいものを取り入れ流行を追いかけて変遷していくのが着物を含むファッションというもので、勝山髷しかり島田髷しかり、袿、元禄袖しかり。
お茶も同じで、舶来の器や布を取り入れて新旧のナイスなコーディネートを追及してきたのが道具や仕覆の名物であって、着物もお茶も、伝統を守る流れとともに、時代時代の新しいものを取り入れた流れができてくるのが、本来のあるべき姿と思います。



仕事が終わって出てきたら、3時間もかかっていて、予想よりずいぶん遅い時間に。お見舞いにまわるギリギリです。

茶籠を準備していましたが仕事なので持ってこなかったので、連絡して持ってきてもらい、ベッドサイドでお茶。
お道具を広げたら、今日はなかなか、点てる気満々
「ここはお湯がないから残念」というので、給湯器からお湯を汲んできたら、「じゃあ一服点てましょうか」

このくらいなら大丈夫かなと思って用意した干菓子は彩雲堂さんの「氷室」。「お菓子もいただいて」と手が伸びます。
「おいしいねぇ~。このお菓子なんていうんだっけ」
「氷室っていうお菓子ですよ」
「氷室ね! うん、わかった。」
義姉によれば、料理の手順を覚えていられなくなって料理はもう無理とのことですが、お茶碗を温めてさっと建水にあけ、茶杓、棗、お茶を入れて・・・ お茶を点てる手順と、お菓子は(笑)、記憶にあるようです。

「お服加減はいかがですか?」
「けっこうですとはいかないけど、まぁまぁだナ!

「この茶杓は小さくて、私は手が大きいから隠れてしまうよ」「この茶筅は可愛らしいねぇ」「思いがけなくお茶ができて嬉しかった」と、とても喜んでもらいました。


茶花?は、木槿のつぼみに、銭葵、昼咲月見草。
 
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